中村獅童、ビートたけしから“祝幕”提供され歓喜「子どもたちがとっても気に入っている」

歌舞伎俳優の中村獅童が28日、東京・歌舞伎座で行われた『祝幕』お披露目会見に、初代中村萬壽、六代目中村時蔵、五代目中村梅枝、初代中村陽喜、初代中村夏幹、日本画家の千住博氏とともに出席した。

会見に出席した中村獅童【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した中村獅童【写真:ENCOUNT編集部】

たけしに頼んだ経緯も明かす

 歌舞伎俳優の中村獅童が28日、東京・歌舞伎座で行われた『祝幕』お披露目会見に、初代中村萬壽、六代目中村時蔵、五代目中村梅枝、初代中村陽喜、初代中村夏幹、日本画家の千住博氏とともに出席した。

 6月1日に開幕する歌舞伎座「六月大歌舞伎」において、中村時蔵が初代中村萬壽、時蔵の長男・中村梅枝が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴が五代目中村梅枝として、中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜、次男・小川夏幹が初代中村夏幹として初舞台を勤める。萬屋一門が揃い踏み、襲名を披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出すおめでたい公演となっている。

 初代中村陽喜・初代中村夏幹初舞台の祝幕「風神雷神」(原画・提供:ビートたけし「(C)株式会社T.Nゴン」/謹製:歌舞伎座舞台株式会社)がお披露目され、たけしから「この度の初舞台、誠におめでとうございます。これからの歌舞伎界を担っていくお2人及びみなさまの輝かしい未来を、心よりお慶び申し上げます」とコメントが寄せられた。

 北野武が監督を務める映画『首』に出演して以降、たけしとプライベートでも交流があるという獅童は「襲名が決まりまして、僕はビートたけしさんのファンなので、ぜひ(祝幕を)やっていただきたいとお願いをしまして、すぐに『やるやる』とおっしゃっていただきました」とたけしから祝幕の原画提供をしてもらった経緯を明かし、実際に祝幕を見た感想を求められると「子どもたちがとっても気に入っているので、それが1番うれしいです」と笑顔を見せた。

 また、改めて、息子2人の襲名が近づいてきた心境を聞かれた獅童は「正直な話、今月は全体で6演目中4演目に出演させていただいて、すべて初役なんです。4冊の台本と睨めっこしています。子どもどころではございません」と吐露して報道陣の笑いを誘い、「子どもたちの襲名も自分にとって初体験、やらせていただくお役も初役。小川家勢ぞろい。もう何が何だかわかりません」と頭を抱えつつ、「舞台に立ったら親子というよりはライバルですね。この子たちには負けたくありません」とコメント。これに陽喜は、お父さんより上手になりたいという思いはあるか尋ねられると「ある!」と力強く語り、報道陣を唸らせた。

 同会見では、初代中村萬壽・六代目中村時蔵襲名披露、五代目中村梅枝初舞台の祝幕「紅白滝図」(美術:千住博/提供:TSUCHIYA株式会社)もお披露目された。

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