尾上菊之助“團菊”コンビに意気込み 十三代目市川團十郎と「スクラムを組んでやってきたい」
歌舞伎俳優の尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上丑之助が27日、都内で行われた『八代目尾上菊五郎・六代目尾上菊之助襲名披露会見』に出席した。菊之助が八代目尾上菊五郎に、菊之助の長男・丑之助が六代目菊之助を名乗り、2025年5月の歌舞伎座『五月大歌舞伎』から約1年かけて襲名披露公演を行う。今回、八代目菊五郎を襲名する菊之助が、毎年5月恒例の歌舞伎座『團菊祭』について語った。
九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の偉業を顕彰する團菊祭
歌舞伎俳優の尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上丑之助が27日、都内で行われた『八代目尾上菊五郎・六代目尾上菊之助襲名披露会見』に出席した。菊之助が八代目尾上菊五郎に、菊之助の長男・丑之助が六代目菊之助を名乗り、2025年5月の歌舞伎座『五月大歌舞伎』から約1年かけて襲名披露公演を行う。今回、八代目菊五郎を襲名する菊之助が、毎年5月恒例の歌舞伎座『團菊祭』について語った。
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團菊祭は、“明治の劇聖”とうたわれた九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の偉業を顕彰するために始まった五月興行恒例の祭典。昭和11(1936)年に始まり一時中断したものの、戦後に復活。後に昭和52(1977)年から現在の形で定着し、毎年5月に歌舞伎座で開催されている。今回の襲名披露会見は、2024年の『團菊祭五月大歌舞伎』が千秋楽を迎えた翌日に行われた。
現在の十三代目市川團十郎と共に江戸歌舞伎を引っ張る存在になる菊之助は、「團菊祭が昭和52年から定着して、この年は私と團十郎さんの生まれた年なんです。父と十二代目の團十郎のおじさまがずっと守ってきてくださった團菊祭。5月の團菊祭は音羽屋の家にとりましても、團十郎さんの成田屋にとりましても、特別な公演です」と説明。「先月も(團十郎と)いろんな話をしました。團菊祭には(尾上)松緑さんもいらっしゃるので、この3人で團菊祭をより盛り上げられたらと思っております」と語った。
「“團菊”と並び称された名優が過去におりまして、わたくしの父も十二代目の(團十郎の)おじさんも“團菊”と称されて現代の歌舞伎をけん引してきてくださった」と先輩たちの活躍を振り返り、「その後に続いて、十三代目の團十郎さんと来年5月に八代目(菊五郎)になるわたくしとで、なんとかスクラムを組んでやってきたいと思っております」と意気込んだ。