木村拓哉、2年7か月ぶりにアルバム発売 楽曲提供に吉田拓郎、竹内まりや、堂本剛ら

歌手で俳優の木村拓哉が2年7か月ぶりとなる自身3枚目のオリジナルアルバム『SEE YOU THERE』(あの場所で会おう)を8月14日に発売することが28日、発表された。

木村拓哉
木村拓哉

自身3枚目のオリジナルアルバム『SEE YOU THERE』を8月14日に発売する

 歌手で俳優の木村拓哉が2年7か月ぶりとなる自身3枚目のオリジナルアルバム『SEE YOU THERE』(あの場所で会おう)を8月14日に発売することが28日、発表された。

 前作『Next Destination』がリリースされたのが2022年の1月。コロナ禍真っ只中でのリリースで、困難な状況が続く日々だったが、木村からのメッセージとして「こんな困難な時だからこそ、みんなで次の目的地を探そう」といった意味を込めて、アルバムが発売された。

 さらに、声出しができない中、会場に来てくれてたファンと共にどうすれば声が出せない状況でもライブを楽しんでもらえるかを模索しながらもライブを実施した。

 そんな苦難の時を経て、今作のアルバムに込めた想いはファンを第一に想ってつけたタイトルになっている。「SEE YOU THERE(あの場所で会おう)」はどんな逆境が待っていても常にブレることなく、ファンのことを第一に考え、そしてライブ会場には必ず自分がいて、ファンにできる限りのパフォーマンスを提供する、そんな熱いメッセージが込められている。

 今作で楽曲を提供したアーティストは、AI、明石家さんま、Uru、久保田利伸、竹内まりや、堂本剛、柳沢亮太(SUPER BEAVER)吉田拓郎の8人。24年1月に放送されたフジテレビ『さんタク』でのテレビ初パフォーマンスが印象的だった『メニュー』。前作『Born ready』とはまた、違った角度で明石家さんまが大人の恋愛をイメージした作詞を手がけた。

 Uruからは23年4月に放送されたフジテレビ開局65周年特別企画ドラマ『風間公親-教場0-』主題歌の『心得』を木村がカバー。教場で提供されたオリジナル楽曲を新たに木村のフィルターを通してリアレンジと共に表現されている。

 Uruとは20年、木村の1stAlbum『Go with the Flow』での『サンセットベンチ』、『I wanna say I love you』以来2度目のタッグとなる。

 また、現在放送中のテレビ朝日系連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』で主題歌を務めるMAN WITH A MISSIONが歌う『I’ll be there』は、木村が2ndアルバムで提供してもらった楽曲の逆セルフカバー。スタンスこそ違うが『心得』『I’ll be there』の2曲の逆カバーが同じタイミングで行われている。

 久保田からは『No Night, No Starlight』『‘Cause I love you』の2曲を提供された。1996年、主演したフジテレビ系連続ドラマ『ロングバケーション』で主題歌の提供を受けてから、2人は長きに渡る親交を続けてきた。木村のソロアルバムとしての楽曲提供は初となる。アルバム企画立ち上げ当初1曲の予定だったが、本人の強い要望で最終的に2曲収録することになった。

 竹内からはピュアなラブソング『“10月の恋人たち(Lovers in October)”』が提供された。この楽曲は当初、竹内のデモテープではアメリカン60‘s的なミディアム曲だったが、木村本人のロックテイストで表現してみたいとのアイディアから元Superfly多保孝一へアレンジを依頼。最終的に竹内と木村の思いがミックスされピュアさを秘めた最高のミディアムロックへと昇華した。

 吉田は2022年フジテレビ系『LOVE LOVE愛してる 吉田拓郎卒業SP』で共演し、23年1月にはフジテレビ系『さんタク』で吉田の名曲『落陽』を木村が歌唱するなど、近年の縁から木村自らが楽曲提供を依頼。吉田のツアーメンバーで多くの楽曲制作にも携わっているギタリスト鳥山雄司氏によるアレンジで吉田の世界観を木村が表現した楽曲に仕上がった。

提供アーティストに明石家さんま、竹内まりや、堂本剛ら

 以下、提供アーティストコメント全文

〇AI

「木村さんってどんな気持ちなんだろう、、というところから色んな映像を見たり言葉や振る舞い、声をよーく聴いてみたり、きっと色んな事を乗り越えてきたんだろうな、、と勝手にですが、彼の立場になって今1番伝えたい事はなんなんだろう、、、こういう気持ちでいるんじゃないかなーーー、、、、って考えて作ったらこうなりました。

トラックはUTAくんなのでもう最高しか作らないし、作りながら木村さんが歌った時に彼の周りの全ての人達が何かを感じてくれたらいいよねーって言いながらでした。

そしてついに木村さんの声が入ったの聴いた時はもう、、感動でした。。

とにかく是非聴いてみてください」

〇明石家さんま

「前回のさんタクで奄美大島のロケに行った時に、『次のアルバムではバラードを書く』と言ったのを木村が覚えていて、もう一度作詞に挑戦することになりました。考えた末に今回は『メニュー』というタイトルの曲を書いてみることにしました。『ドキドキさせるデートメニュー』を懸命に用意したのにも関わらず、木村が振られてしまうという曲にしようと思って作詞しました。二人の関係がうまく行くいっていた時(1番のサビ)のデートメニューには必ず単語の頭文字が『H』になっていて、振られた後のデートメニューの提案(2番のサビ)は『H』が付かない、そんな大人の恋愛ソングにしたかったです。男性の目線で書いたつもりだったんですが、完成してみたら女性の心も入っていると木村に言われてしまいました。これで作詞は最後にさせてください! …次はフォークソングを書かせてください(笑)」

〇Uru

「ドラマ『風間公親-教場0-』の主題歌を担当させていただけたことがとても光栄で嬉しかったのですが、木村さんが『心得』を歌ってくださると聞いた時にはものすごく驚きましたし、この楽曲を大切にしてくださっていることに心から感謝しています。原曲とはまた違った新鮮なアレンジと、木村さんの凜とした歌声に『風間』を感じながら聴かせていただきました。『心得』の新しい顔を見ることができました。本当にありがとうございました」

〇久保田利伸

「何だってできる、どの種のGrooveも見事にものにしてしまう木村くん! 最先端のTrapだってAflo BeatsだってCoolに乗りこなしてしまうだろう。でも唯一無二の木村くんの個性はそれで片付かない。時代を超越した堂々感と飄々感! そんな視点で2曲作らせてもらった。Old School遊びのFunkと、EvergreenなBlues。両曲ともSo Beautifulな出来! 人生観まで声に乗せてくれた。天晴れ、Bro!」

〇竹内まりや

「この度は光栄にも作曲のご依頼をいただきありがとうございました。曲を作るにあたって真っ先に考えたのは、『50代の拓哉君だからこそ少年のような胸キュンラブソングを歌ってみてほしい』ということでした。多保孝一さんの編曲によるギターサウンド全開のゴキゲンなトラックが完成し、さらに拓哉君の伸びやかな歌声が乗って、みごとにその願いは叶えられました。ライブでこのロッカバラードが聴ける日を心から楽しみにしています!」

〇堂本剛

「25年以上も続くこの音楽人生のなかで、シンガーソングライターとしての活動も20年以上の時が経ちました。その後半には楽曲をご提供させていただく機会も多くなり、日本を代表する偉大なミュージシャンの方々へと数々の楽曲をご提供させていただきました。そしてこの度は大先輩である木村拓哉さんからオファーをいただきました。僕の人生のなかにこのような日が訪れるとは夢にも思っておりませんでした。お兄さんの色気が音と音の隙間にまで漂うダンスナンバーを是非ご堪能ください」

〇柳沢亮太(SUPER BEAVER)

「ご縁あって『ここにいる』という楽曲を提供させて頂きました。子どもの頃から一方的に観続けてきた木村拓哉というその『人』を、自分なりに想って想って書いた楽曲です。デモ音源を聴いて下さった後に伝えられた木村さんの想いを伺って、この楽曲の矢印が完全にあなたへと向き切ったことを実感しました。曲に込めた本意であり、とてもとても嬉しい瞬間でした。真っ直ぐ届きますように」

〇吉田拓郎

「テレビの番組で何回か笑いあった
その中で彼の「心臓」を見た事があった
それは僕が「肺」でいつも感じていた夢と合致した
世の中はある種のイメ-ジで彼をとらえている
それは「胃」がもたれるような勝手な想像だ

曲の依頼があった夜
僕は彼の「呼吸器」に飛び込む決心をした
酸素と水分と多少のサプリを持って

彼はそれ等を吸収しながらも
結果的にオリジナルな「消化器」を駆使して
彼が信じる「血液」へと導いた

だから今ここにキッチリと彼がいる
彼は彼自身を誰より知っている
彼だけが知っている道を前へと進む
そして彼への憧れの「脳波」を生みだす

僕は愛用の胃薬を今日から飲まない
またいつか彼に会える日を想い描いている」

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