『VRおじさんの初恋』で存在感の倉沢杏菜 最終回でも注目集まる「佇まいと存在感が素敵」
俳優の野間口徹が主演したNHK夜ドラ『VRおじさんの初恋』が23日に最終回を迎えた。ネット上では早くも“Vおじロス”の声があがっている。中でも女子高生アバター・ナオキを演じた19歳・倉沢杏菜の姿に注目が集まっている。
23日に最終回を迎えた『VRおじさんの初恋』
俳優の野間口徹が主演したNHK夜ドラ『VRおじさんの初恋』が23日に最終回を迎えた。ネット上では早くも“Vおじロス”の声があがっている。中でも女子高生アバター・ナオキを演じた19歳・倉沢杏菜の姿に注目が集まっている。
4月の放送開始当初は、主人公の直樹(野間口)がVR世界では女子高生アバター・ナオキとして過ごしている中、美少女のホナミ(井桁弘恵)と恋に落ち、現実世界との間で揺れ動くストーリーが主だった。
しかし話が進むにつれ、徐々に現実世界での人間模様や、登場人物たちのもどかしくも愛らしいキャラクター、成長する姿がフォーカスされ、「ドラマのタイトルからは想像していなかった予期せぬ展開」と、視聴者はいい意味で期待を裏切られ、おじ世代だけでなく、10代や20代のファン層も右肩上がりに増えていった。
月曜に最終週が始まるや否や、ホナミの実体である穂波(坂東彌十郎)と、飛鳥(田中麗奈)親子の長年のわだかまりが解決し、SNSは歓喜の声であふれた。今までは人との関わりを諦めていた直樹が、親子の関わりを失っていた穂波が、双方とも時間はかかったが、優しくも温かい結末へ流れていく展開に最終回が惜しまれていた。
また、ナオキとホナミが純白のドレスを身にまとい、誓いのキスのように口づけをするシーンにも、視聴者からは興奮と感動の声が寄せられていた。
そして23日の最終回では、直樹とVRアバター・ナオキが初めて、同じスクリーン上に現れた。思い出の高台で、今までの想いを語り合い、静かに手を取り合う姿に「初恋」がもたらしてくれる温かさ・大切な重み・荘厳さを感じることとなった。
中でも一番の盛り上がりを見せたのはラスト。閉鎖したVR世界「トワイライト」が「デイブレイク」として復活することとなり、再びログインしたナオキ。そこでナオキが、VR世界の新機能を使ってバックアップしておいたデータを見返すシーン。ホナミからもらった優しい言葉、優しい笑顔、そこに生前の穂波からのメッセージ、“私たちが交わした約束は永遠に残り続けます。~~~さようなら。そしてありがとう”の言葉が重なり、ナオキは大粒の涙を流し、膝から崩れ落ちた。
その姿に、視聴者からは「ラストに崩れ落ち吠えるような涙は最高」「ナオキの涙にはたくさんの人たちの思いが凝縮されてた」「哀しい涙ではなく、思い出が輝く幸せな涙だった」「佇まいと存在感が素敵」と、ナオキ演じる倉沢の芝居を絶賛する声であふれた。