中山秀征が振り返るダウンタウン、ウッチャンナンチャンとの共演「勝ち目はなかった」
タレントの中山秀征が22日、自身の著書『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』(新潮社)の刊行記念トークイベントに出席。3月31日をもって放送作家を引退した鈴木おさむ氏とのトークで、お笑い第三世代のダウンタウン、ウッチャンナンチャンについてコメントする場面があった。
ABブラザーズ時代「ウッチャンナンチャンは100本くらいネタを持っていた」
タレントの中山秀征が22日、自身の著書『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』(新潮社)の刊行記念トークイベントに出席。3月31日をもって放送作家を引退した鈴木おさむ氏とのトークで、お笑い第三世代のダウンタウン、ウッチャンナンチャンについてコメントする場面があった。
鈴木氏が「同世代のダウンタウンやウッチャンナンチャンは意識していましたか?」と質問すると、中山は「17歳でABブラザーズを結成して、それまではロケットスタートでした。ラジオではオールナイトニッポンを史上最年少で4時間やって、主演ドラマも始まって、昭和60年はすごい時代だったんですけど、3年経ったら、お笑い第三世代がいよいよやって来る。そうすると、『もうABブラザーズは古い』と言われた」とコメント。
ランキング番組で共演したことを振り返り、「最初は我々が上位にいたけど、回を重ねるごとに順位が下がっていく。ウッチャンナンチャン、ダウンタウンがどんどん上がっていったんです」と話し、「一番分かったのは、お客さんが自分を見ていない。これが一番シビアでしたね。お客さんが移っていくのも見えた。僕らは5本くらいのネタで、もうネタを作らず焼き直しでやっていた。その時点でウッチャンナンチャンは100本くらいネタを持っていたんです。勝ち目はなかったとは思いましたね」と語った。
当時放送されていたダウンタウンやウッチャンナンチャンの番組については、「冠番組があるのは憧れでした。コンビである以上、夢だったわけで、ABブラザーズはテレビで冠番組を持つことがなかった」と思いを告白。「ウッチャンナンチャン、ダウンタウンは冠番組を持って、自分たちのスタイル、自分たちの笑いが見せられるというのはうらやましかったです。もしかしたら僕たちも可能性があったんじゃないかな?、どこかにそんな気持ちはありました」と、ライバルたちから刺激を受けていたことを明かしていた。
14歳でデビューして以来、『DAISUKI!』『THE 夜もヒッパレ』『TV おじゃマンボウ』といった人気番組のMCとして活躍し、現在も情報番組『シューイチ』などで絶妙な緩急で番組を仕切る中山。本書は、群雄割拠の芸能界を42年もの間、なぜサバイブできたのか?、中山に再評価が集まる理由がつまった一冊となっている。