藤原さくら、全国ツアーファイナルで新曲『初恋のにおい』をサプライズ披露

シンガー・ソングライターの藤原さくらが自身5枚目のアルバム『wood mood』を引っ提げて開催していた全国ツアーが、19日に東京・NHKホールでツアーファイナルを迎えた。

藤原さくらの全国ツアーが19日にファイナルを迎えた【写真:上飯裕一】
藤原さくらの全国ツアーが19日にファイナルを迎えた【写真:上飯裕一】

ショートアニメーション『初恋のにおい』に書き下ろした新曲

 シンガー・ソングライターの藤原さくらが自身5枚目のアルバム『wood mood』を引っ提げて開催していた全国ツアーが、19日に東京・NHKホールでツアーファイナルを迎えた。

 藤原にとって初めてのNHKホール公演で、チケットはソールドアウト。大盛況で幕を閉じた。今アルバムはドラマー・石若駿がトータルサウンドプロデュースを務め、全国ツアーでもバンマスを担った。バンドメンバーはアルバムのレコーディングにも参加したメンバーも多く、アルバムの再現度も高いライブでありながら、ステージ上で自由に音楽のコミュニケーションをとる場面も見られた。

 NHKホール公演のアンコールでは、初披露の新曲『初恋のにおい』をパフォーマンスし、藤原からうれしいサプライズが観客に届けられた。さらに、同曲が20日午前0時に配信リリースされることも発表された。

 今楽曲は、新海誠監督作『すずめの戸締まり』などの有名アニメーション作品に数多く参加し、業界の注目を集める新進気鋭のアニメーター・高木麻穂の監督デビュー作であるショートアニメーション『初恋のにおい』に向けて、藤原が書き下ろしたもの。今作はただ、映像に対して楽曲を書き下ろしただけでなく、高木監督と藤原が何度も対面で打ち合わせを重ねながら、考えを伝え合い、映像と楽曲の制作を同時に制作していったコラボ作品でもある。

 アニメーション制作は、『すずめの戸締まり』『君の名は。』などを手掛けたコミックス・ウェーブ・フィルムが務めた。今映像作品も藤原のオフィシャルYouTubeチャンネルに公開されている。

 そして、『初恋のにおい』は初回生産限定盤として7inchシングルでの発売も決定。ジャケットはアニメーションの印象的なワンシーンを切り取ったもので、楽曲のタイトルにふさわしいクリアホワイトカラーのハート型のレコードといった、思わず部屋に飾って眺めたくなるかわいらしい仕様となっている。

 さらに、驚くべきなのがアニメーション映画『BLUE GIANT』で主人公・宮本大の演奏を担当し現在ジャズ・シーンで最も注目を集めるサックス奏者・馬場智章が『初恋のにおい』の主旋律のメロディーを演奏している『初恋のにおい feat. 馬場智章』が7inchシングルB面に収録されている。配信はされておらず、7inchシングルにのみ収録されるレア楽曲となる。

 藤原は「麻穂さんの描くコロコロと表情を変える愛おしい女の子をやさしくやさしく抱きしめてあげたいと思いました。思い出すと胸がチクっとするけどまた触れたくなるような初恋のにおいや温度感を一緒に感じてもらえたら嬉しいです」とコメントした。

次のページへ (2/2) 【写真】全国ツアーファイナルで歌唱する藤原さくらの姿
1 2
あなたの“気になる”を教えてください