俳優の平泉成が主演を務め、Aぇ! group・佐野晶哉が出演する6月7日公開の映画『明日を綴る写真館』で、共演したスター犬・吾郎さんとの場面写真が20日に解禁となった。吾郎さんを演じたのは、ランスくんというボーダーコリー。普段は動物園のイベント犬としてショーなどにレギュラー出演中で、本作で映像作品デビューとなる。

　同作は、あるた梨沙原作の同名漫画の映画化。公開直前に80歳を迎える平泉が初主演を飾る。平泉は、さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島役。鮫島の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一（佐野）は、華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。平泉と佐野の他に、黒木瞳、佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、嘉島陸、田中健、美保純、赤井英和、市毛良枝が出演する。

　この写真館で太一は、鮫島のほかに、鮫島の妻・桜（市毛）や息子の直哉（嘉島）、客の牧（佐藤）などと出会い、人生と改めて向き合い始める。そんな中、1匹の大事なキャラクター・吾郎さんに出会う。吾郎さんは、運動神経抜群で知能が高く、もっとも賢い犬ともいわれるボーダーコリーで、みんなからは「吾郎さん」と、さん付けで親しまれている。

　今回公開されたのは、吾郎さんとの場面写真。鮫島にまだ弟子と認めてもらえず写真館に馴染んでいない太一に飛びかかって緊張をほぐしたり、人物を撮るのが苦手な太一のために被写体になったり、長い間抱えている両親への“想い残し”に悩んでいるときに、そばで慰めたりと大活躍する。

　吾郎さんの撮影では、カメラが止まると皆が笑顔で写真を撮っていたという。メイキング写真では、吾郎さんとじゃれ合い、とびきりの笑顔を輝かせる佐野の姿も。平泉にじゃれる吾郎さんを収めたオフショットも公開されている。