『機動戦士ガンダム』に登場した“死亡フラグ”の数々 印象的だったエピソード3選
死亡フラグといえばアニメや映画などでキャラクターが「死を予感させる」言動を意味する。1979年より名古屋テレビ(現メ~テレ)などのテレビ朝日系列で放送された人気アニメ『機動戦士ガンダム』でも、キャラクターの死を予感させる死亡フラグが見られた。本記事では幾人ものキャラクターが死亡する本作品の中から印象的な3つのエピソードに注目する。
死を予感したからこそ取った戦士による行動
死亡フラグといえばアニメや映画などでキャラクターが「死を予感させる」言動を意味する。1979年より名古屋テレビ(現メ~テレ)などのテレビ朝日系列で放送された人気アニメ『機動戦士ガンダム』でも、キャラクターの死を予感させる死亡フラグが見られた。本記事では幾人ものキャラクターが死亡する本作品の中から印象的な3つのエピソードに注目する。
最初のエピソードは第29話「ジャブローに散る!」で描かれたウッディ・マルデンの死にまつわるものだ。彼の婚約者マチルダ・アジャンは第24話「迫撃!トリプル・ドム」の中で、主人公アムロ・レイを援護した際、乗っていたミデア輸送機ごと敵のモビルスーツ・ドムに攻撃されて命を落としていた。
ウッディは、婚約者が命を懸けて守ったアムロたちが乗っているホワイトベースを守ろうと心に決めていた。そしてホワイトベースがアムロのライバルであるシャア・アズナブルが操るモビルスーツ・ズゴックに襲われた際、ウッディは無謀にもホバークラフトのファンファンに乗って出撃し、ズゴックの攻撃を受けて命を落としている。
亡くなった婚約者が大切にしていたものを守るために、無謀な戦いに赴く場面はウッディの死を予感させる死亡フラグといえるだろう。
続いて注目したエピソードは、第35話「ソロモン攻略戦」に登場したドズル・ザビに関わるものだ。彼はアムロが所属する連邦軍の敵であるジオン軍の宇宙攻撃軍司令。彼のいる宇宙要塞ソロモンに連邦軍が侵攻してきた際、ドズルは妻・ゼナと娘・ミネバを万が一に備えて退避させた。
妻と娘との別れの場面でドズルは、「ミネバを頼む、強い子に育ててくれ」と妻・ゼナに伝えている。その後にドズルは続く第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」にて命を落とすのだが、妻への言葉はまるで遺言のように彼の死を予感させる「フラグ」となったのだ。
最後に取り上げるのは、同じく第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」のエピソード。第31話「ザンジバル追撃!」でホワイトベースの補充要員として登場したスレッガー・ロウが、36話のソロモン攻略戦の最中、母親の形見と称する指輪をホワイトベースの乗組員、ミライ・ヤシマに渡して口づけをかわす。
その後、スレッガーはアムロが操縦するガンダムをドズルが操縦するビグ・ザムの懐に導くために捨て身の攻撃を仕かけ、作戦の成功と引き換えに命を落とす。戦いの前に母親の形見を渡す場面は、死を予感したスレッガーが形見を渡すといった死亡フラグだったのだろう。
今回は『機動戦士ガンダム』に特化した数々の死亡フラグを紹介したが、そのほかのガンダム作品にも死亡フラグは多数ある。改めてお気に入りの過去作を振り返ってみてもおもしろいだろう。