俳優の窪塚愛流が15日、都内で行われた映画『ハピネス』（5月17日公開）の女子高校生試写会に、ダブル主演の蒔田彩珠、共演の橋本愛とともに出席した。

　本作は、残り少ない日々を命の限り輝かせようとする少女と、そんな彼女の夢を全力で支えようと奔走する少年とが繰り広げる純度100％のラブストーリー。医者から余命1週間を告げられた高校生の山岸由茉を蒔田が、恋人である由茉との幸せな日々を一緒に作り上げることに協力する国木田雪夫を窪塚が演じる。

　本作の設定と、同イベントに女子高校生を招いたことにちなみ、自身が高校生のときに出会った人やものが、現在につながっているものを聞かれると、窪塚は「僕は高校1年生と2年生のとき、本当に身だしなみが悪かったんです」と告白し、「ブレザーの下にパーカーを着ていて、ネクタイを下げて、前は絶対に閉めないでこう（ふんぞり返って座る）。そのときはそれがかっこいいと思っていました」と回顧。

　あるときに校長先生から「窪塚は良い意味でも悪い意味でも目立つから、身だしなみだけはちゃんとしたら」と言われたようで、「そのときに雷に打たれたような気持ちになって、次の日からネクタイは1番上まで締めて、180度変わりました」と目を輝かせ、「今、靴下の色とか細かいところまで気を使えるようになったのは、あのときに校長先生に言われていなかったらなかったのかなって思うので、校長先生の言葉は今の自分を作っているなと思います」と感謝した。

　また、自分らしく生きるために心がけていることを聞かれた窪塚は「小さなことでも感謝したい」と答え、「例えばこの試写会も僕1人じゃできないですし、直接お会いできなかった方々にも心の中で『ありがとうございました』って言ったり、今この瞬間に必要ないことなんてなくて、全部があるから自分が今日、生きられてよかったなって思うことにつなげられて、昨日も今日も明日も未来も幸せだなと思えると思うので、感謝の言葉を口に出そうと思っています」と熱く語り、コンビニの店員や、マンションを掃除してくれている人にも「ありがとうございます」と言っているようで「『ありがとう』って言われるのもうれしいですし、言った人もうれしい気持ちになるので、自分が生きている時間の中で『ありがとう』という言葉を発することを増やしています」と笑顔で語った。