5人組→2人組→ソロ…JOONHO、「何回も心が折れそうで…」涙も新たな挑戦へ「僕が幸せな姿を見せないと」

韓国人アーティストのJOONHO(ジュノ)が、1つの目標を達成して新曲をリリースする。JOONHOは日韓合同の5人組ボーイズグループ・BEE SHUFFLE(ビーシャッフル)として、2014年にユニバーサルミュージックジャパンからデビュー。17年にグループが活動休止すると、メンバーのGYUMIN(ギュミン)と共にユニット・JG(ジェイジー)を結成し、活動を開始した。しかし、23年にGYUMINがプロゴルファーの道に進んだことから、同年8月からソロ活動をスタートさせた。そして、周囲と相談の上で『1000人動員チャレンジ ~Numbers With Wings~』の目標を設定。今年3月1日から4月7日までの間に全国15か所で単独公演を行い、合計1000人を動員できたら『新曲がリリースできる』というもので、見事にそれをクリアした。ENCOUNTは本人にデビューからソロ活動の歩み、チャレンジ達成の思いを聞いた。

『1000人動員企画』を達成しインタビューに応じるJOONHO【写真:ENCOUNT編集部】
『1000人動員企画』を達成しインタビューに応じるJOONHO【写真:ENCOUNT編集部】

BEE SHUFFLEでデビューから10年 『1000人動員』企画をクリア

 韓国人アーティストのJOONHO(ジュノ)が、1つの目標を達成して新曲をリリースする。JOONHOは日韓合同の5人組ボーイズグループ・BEE SHUFFLE(ビーシャッフル)として、2014年にユニバーサルミュージックジャパンからデビュー。17年にグループが活動休止すると、メンバーのGYUMIN(ギュミン)と共にユニット・JG(ジェイジー)を結成し、活動を開始した。しかし、23年にGYUMINがプロゴルファーの道に進んだことから、同年8月からソロ活動をスタートさせた。そして、周囲と相談の上で『1000人動員チャレンジ ~Numbers With Wings~』の目標を設定。今年3月1日から4月7日までの間に全国15か所で単独公演を行い、合計1000人を動員できたら『新曲がリリースできる』というもので、見事にそれをクリアした。ENCOUNTは本人にデビューからソロ活動の歩み、チャレンジ達成の思いを聞いた。(取材・構成=コティマム)

 ファイナルとなった7日の東京・渋谷DAIA公演。JOONHOはBEE SHUFFLE時代の楽曲『マジ★いいじゃん』『グイグイグイ↑↑↑』や、JG時代のオリコンデイリーチャート1位楽曲『キズナミダ』や最新曲『GROW OVER』をアレンジしながら披露した。ゆずの『栄光の架橋』や秦基博の『鱗』『アイ』など、日本人アーティストの楽曲もカバー。伸びやかな美声で『鱗』を歌い上げた際は、流ちょうな日本語で観客に語りかけた。

「皆さんが大変な時も、悲しい時も、僕が鱗(うろこ)になって守り続けますので、これからもJOONHOに守られてください」

 ライブ終盤で発表された『1000人動員チャレンジ』の結果発表では、合計1062人を動員したことが伝えられ、無事に新曲リリースが決定。歓喜するファンから「おめでとう~!」と声がかかると、JOONHOは「僕のことを信じてついてきてくださって、誰よりも応援してくださった皆さん、ありがとうございます」とあいさつ。その後、感極まって言葉を詰まらせた。

「BEE SHUFFLEから始めて、そっから、2人になって……。今、1人になったんですけど、ソロになった最初は大変でした。不安だし、どうしていったらいいのか分からない。何をどうすればいいのかわからなかったし、何回も心が折れそうで……」

 涙ながら吐露した本音。ファンから「ファイティン~!」と声援が上がると、「涙が出ているの、恥ずかしいです。ここ、Zeppや(日本)武道館じゃないし…。歌っている時が一番幸せなんですよね。それがずっとできるのは、皆さんがずっと応援してくれたらから。ありがとうございます」と感謝した。

 会場には、BEE SHUFFLE時代の日本人メンバーたちも駆け付け、JOONHOの新曲リリースを祝福した。

 韓国のショッピングモールでモデルのアルバイトをしていたJOONHOは、13年にスカウトがきっかけでDATVと韓国MBC MUSICが共同制作したアイドル発掘番組『シャッフルオーディション』に挑戦。ダンス、歌は未経験ながらメンバーに選出。「オリジナルCDを5000枚?売りできなかったら即解散」といったミッションをこなしながら、14年にデビューした。だが、活動する中で5人から2人に。そして、1人になった23年8月からは、「心が折れる」こともあったという。

「ソロになってから、『まずは自分で何ができるか』と考えたら、JGの時のバラード曲や最新曲を1人で歌うこと。お客さんの中には、BEE SHUFFLEやJG時代のファンの方もいる。その頃応援していた曲をまた聞きたいわけじゃないですか。そこは自分で頑張って、5人だった時の歌も2人だった時の歌も、皆さんにプレゼントしたいと思いました。でも、僕も機械じゃないし、人間なので、それは大変でしたね。スタジオで1人引きこもって練習をしていた時に、『これ、1人でステージできるの? みんなの前で……』って、心折れそうになりました」

 もっとも、「すぐに立ち直る」性格で、「5分くらい落ち込んで、あとは『時間がもったいない』と思って発声練習からやり直したんです」。デビュー時から習っていたボイストレーニングを毎日、地道に続けた結果、「どんどん1人で歌えるようになった」と成長を実感したという。しかし、「また次のステップ、壁にぶつかるんですよ」と振り返った。

「5人だった時の曲もやらなきゃとか、どんどんネタがなくなっていくから、そこでまた心折れそうになったり。でも歌うことは本当に幸せで、好きだから。『自分が好きな歌を歌おう』って思って、好きな歌を練習してカバーしました。折れそうになって、壁を乗り越えての繰り返しでした」

1000人達成したことを知り涙を流すJOONHO
1000人達成したことを知り涙を流すJOONHO

5人時代の楽曲を1人でパフォーマンス「心が折れそうに」

 BEE SHUFFLEやJG時代の楽曲を1人でパフォーマンスするためには、アレンジが必要だ。過去の楽曲を1人で表現する方法も、自身で考えたという。

「ダンスは5人の構成や動線もあるので、1人では無理じゃないですか。そこで振り付けを1人バージョンに変えて、変えたものを自分がやりたい風にアレンジしました。歌のパートも(すべて1人で歌うと)息を吸うタイミングがなくなります。ファンの皆さんが協力して一緒に歌ってくださったり、息を吸う間を作ってくださったり。フレーズが切れないように掛け声に変えるとか。そうするとライブでも盛り上がる。でも、掛け声が多すぎると変なので、考えながら途中で入れるなど意識しています。今は5人分、2人分の量を歌えるおかげで、成長しているのを少なからず感じます」

 1000人動員を達成して新曲リリースを掴んだJOONHO。3月1日からスタートした公演では、不安も大きかったという。

「正直に言うと、最初は人数がちょっと少なくて。『大丈夫かな』って不安がめちゃくちゃありました。でも、ステージに立っている以上、不安を隠さなきゃいけない立場。僕が心配になったら、見ている人も心配になっていく。僕が幸せな姿や楽しんでいる姿を見せないと、見てくれる人を楽しませたり、幸せにすることができない。ファンの皆さんを楽しませようと思って、準備したライブをただただ楽しんで頑張りました」

 公演が進むにつれ、ファンがSNSで宣伝し、GYUMINのファンも集まってくれるようになった。新曲リリースが決定した今、JOONHOは「次のステップに踏み出さなきゃ」と語る。

「職業で歌をやる以上、『ちゃんと意味を込めてやらなきゃ』と昔から思っていました。疲れた時に癒されるような。そういう歌をメッセージとして届けていけたらうれしいです」

 新曲については「ポップなちょっとかわいい要素も入ったみんながマネできるような楽曲にしたい」と考えている。また、「心の奥まで染みるバラードや、勇気づけられる曲、みんなで盛り上がれるような曲です。そういう感じでやっていきたいです」と夢を膨らませた。

□JOONHO(ジュノ)1992年2月8日、韓国生まれ。2013年、DATVと韓国MBC MUSICが共同制作したアイドル発掘番組『シャッフルオーディション』に参加。日韓5人組ボーイズグループ・BEE SHUFFLEのメンバーとして、14年にメジャーデビュー。デビューシングル『Welcome to the SHUFFLE!!』でオリコン・ウィークリー・ランキング5位を獲得(14年2月17日付)。15年に映画『原宿デニール』出演。17年からメインボーカル同士だったGYUMIN と共にユニット・JG(ジェイジー/JOONHO& GYUMIN)を結成。23年8月からソロ活動を開始した。

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