妻夫木聡、北川悦吏子氏との20年ぶりタッグに感慨 脚本家から見た『オレンジデイズ』からの変化とは

俳優の妻夫木聡が5日、都内で行われたテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』(6日放送、午後8時)の記者会見に出席した。本作では2004年に放送された連続ドラマ『オレンジデイズ』(TBS系)以来、20年ぶりに北川悦吏子氏の作品に出演。「やっぱり感慨深かった」としみじみだった。

記者会見に出席した妻夫木聡(左)と北川悦吏子氏【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に出席した妻夫木聡(左)と北川悦吏子氏【写真:ENCOUNT編集部】

スタントなしでバイク運転…後ろに渡辺謙で「気が気じゃないですよ!」

 俳優の妻夫木聡が5日、都内で行われたテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』(6日放送、午後8時)の記者会見に出席した。本作では2004年に放送された連続ドラマ『オレンジデイズ』(TBS系)以来、20年ぶりに北川悦吏子氏の作品に出演。「やっぱり感慨深かった」としみじみだった。

『オレンジデイズ』の撮了後も妻夫木と北川氏がプライベートでも交流を重ね、度々食事に出かけていたがタッグを組むのは20年ぶり。台本が出来上がっていない段階から妻夫木にオファーし、それが快諾されたという。

 妻夫木は20年という歳月に「怖いですね~。北川さんとは仲良くさせてもらっていて、昔の話をすると長い間一緒にいるのだとギョッとする」と笑いつつも、「光栄です。若い時代を知っている人、しかも同じ方とお仕事するのは珍しいこと。何度も会っているので久しぶりという感じはしなかったけど、今回ご一緒できてやっぱり感慨深かった」と語った。

 北川氏は「人の本質や良さは変わらないと思っている。『オレンジデイズ』の櫂くんの良さ、今回の演じた役の良さは変わらないけど、本人が年を重ねて大人になったほうが、その良さが浮き彫りになってくるなって。妻夫木くんのピュアで優しい感じは、『オレンジデイズ』の頃は妻夫木くんは24歳で“イケメン”に紛れて隠れていたけど、年を重ねて突出してきた。年を重ねたほうが、人の良さが見えることがあると思いました」と目を細めた。

 本作は、人生に悩む医者・浅倉陸と、余命宣告されたがん患者・成瀬翔が出会い、病院を抜け出して人生最後の旅に出るというストーリー。妻夫木は精神的に追い詰められメスが握れなくなった元外科医を演じた。

 北川氏の脚本について妻夫木は「ただ書かれている事実ではなく、隠された大事なものや言葉にならない何かを確実に書いてくれている」とし、「その背景にある人間にとって大事なものが脚本にあるので、噛み締めながら演じました」と撮影を振り返った。

 余命宣告されたがん患者は、渡辺謙が演じた。2人で病院を抜け出してバイクで旅に出るという展開だが、撮影ではバイクの2人乗りをスタントなしで臨んだ。杉野遥亮から「気持ちよさそうだった」と言われると、妻夫木は「全然気持ちよくない。後ろに渡辺謙さんを乗せて久しぶりにバイクに乗った。こっちは気が気じゃないですよ! 緊張しました」と苦労を吐露すると、渡辺は「俺は後ろで楽しかったけどね」とおちゃめに笑っていた。

 会見にはそのほか原田知世、大政絢も参加した。

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