『週刊少年ジャンプ』（集英社）の人気漫画『ONE PIECE』（作：尾田栄一郎）では、過去に登場したキャラクターが時を経て再び登場することがある。再登場したキャラは以前とは違う新しい一面を見せてくれるため、多くのファンから喜びの声があがっている。本記事では、ファンから特に再登場を熱望されている人気キャラをピックアップしよう。

（※以下、作品のネタバレを含む記述があります）

　再登場が熱望されているキャラの代表格といえば、ワノ国編で大活躍したヤマトと光月モモの助だろう。モモの助は、ワノ国の伝説の侍である光月おでんの息子であり、カイドウとの戦いの後には見事ワノ国の将軍の座に就いた人物だ。ヤマトはカイドウの実子でありながらおでんに強い憧れを持ち、ルフィやモモの助とともにカイドウ率いる百獣海賊団と戦った仲間である。

　コミックス105巻第1057話では、憧れのおでんのように生きることを決めたヤマトが、まずはワノ国に留まり、そのあと世界を知るために海に出ると発言している。一方モモの助は、ジョイボーイの仲間の巨大ゾウ「ズニーシャ」と意思疎通ができる能力を持っている。これは、リュウグウ王国の王女であり「古代兵器ポセイドン」であるしらほしが海王類と会話できる能力に類似しているため、今後も重要人物として本編に大きく関わってくることが推測できる。彼がヤマトとともに再登場する可能性は高いだろう。

　またファンから再登場の声が多く挙がっているキャラとして、海軍本部の中将・白猟のスモーカーも忘れられない。理由は、彼の部下・たしぎや、同期の仲間である黒檻のヒナは再登場しているものの、スモーカーだけはいまだに登場していないからだ。

　SNS上では「たしぎが再登場したならスモーカーも出るだろう」などの期待の声があがっている。その一方、煙を使う「モクモクの実」の戦闘能力について「煙系の能力はほかの能力バトルものの漫画でもあまり見たことがないから、今後どうやって強敵に対抗するか」という疑問の声も見受けられた。再登場の際には、ぜひ以前よりもパワーアップした姿を見せてほしい。

　そのほか、ワノ国を出航後「黒ひげ」ことマーシャル・D・ティーチとの戦いに敗れ、物語から急きょ退場してしまったトラファルガー・ローも再登場が期待されている。

　コミックス107巻第1081話でのナレーションでははっきりと「敗北」という言葉が使われ、その後の安否は不明のままだ。しかし、ローはこれまで、ルフィたちと海賊同盟を結成したり、ワノ国で共闘したりと本編に大きく絡んできている。2014年に行われた第5回人気キャラクター投票では、ゾロを抑えて2位に輝くなど人気の高いキャラでもある。そこまで読者から愛されているキャラを、このまま退場させるということはありえないだろう。

　いずれのキャラクターも、過去にはルフィたちと共闘したという経緯があり、多くの読者が再登場をまちわびているのは事実である。今後、成長した彼らの姿をもう一度見せてもらえることを期待したい。