椛島光、アイドルに憧れ反対する両親を説得して上京も…俳優の道に進んだワケ「ビビッときた」
女性同士の辛辣な心理戦やマウント合戦が繰り広げられる『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち』(1話2分/全16話)が、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」で4月23日から一挙配信された。そんな女性のリアルを突き詰めた作品で、俳優の椛島光(27)は、一見すると芋っぽく見える女子大生の“プロ彼女”役で出演している。これまでにない役柄への挑戦で新たな自分を見つけたようだ。
『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち』では“プロ彼女”を好演
女性同士の辛辣な心理戦やマウント合戦が繰り広げられる『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち』(1話2分/全16話)が、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」で4月23日から一挙配信された。そんな女性のリアルを突き詰めた作品で、俳優の椛島光(27)は、一見すると芋っぽく見える女子大生の“プロ彼女”役で出演している。これまでにない役柄への挑戦で新たな自分を見つけたようだ。(取材・文=中村彰洋)
椛島が演じたのは、地味な女子大生の木本美織。ミスコングランプリ最有力候補の女子大生・宮近京香(坂東希)と1人の男性を奪い合うという役どころだ。どう見ても自分よりも劣っている美織に、不本意ながら宣戦布告する京香。しかし、美織は服装も態度も全てを計算し尽くした百戦錬磨の“隠れプロ彼女”だったという展開となる。
――絵に描いたようなドロドロのストーリーでした。作品についてどのように思われますか。
「台本を読んだとき、美織のしたたかさみたいなものを感じました。原作を読んで、表情だったりを見て、より美織の役柄のイメージがしっかりつかめた感覚でした」
――美織役に決まった経緯をお教え下さい。
「プロデューサーさんから美織が私にピッタリだと思い浮かんでくださったとお聞きしました。それでオファーしていただけたみたいです。実際の年齢(27歳)よりも少し下の役ではありますが、私も大学生をやっていた時期があるので、『あの頃ってちょっと若かったよな』というのを思い出しながら演じました。京香はキャピキャピしたイメージがありますが、美織はちょっと控えめで地味な感じの女子大生。そういった部分は自分の大学生時代と重なる部分も多かったので、演じやすかったです」
――序盤は控えめな女子大生でしたが、ラストに向けてに徐々に本性がむき出しになっていきますね。
「序盤の美織は、私に似ている部分があったので、演じやすそうだなと思っていましたが、終盤の京香とバチバチに戦う場面の想像があまりできていませんでした。撮影は4日間だったのですが、最終日に京香と対立するシーンがあったので、4日間演じていく中で、私自身も美織を知っていく感覚でした」
――京香に水を掛けるシーンなど“攻撃的”な場面も多かったですね。
「人に水を掛けるなんてことなかったので新鮮でした。初めて人に水を掛けたので、掛けたことのなかった自分とはちょっと違った、0.1ミリぐらい皮がむけたみたいな感覚はありましたね(笑)」
今後の目標は「映画に出演できたらうれしい」
――椛島さんご自身も大学に通われていたとのことですが、どういった学生でしたか。
「私はアイドルになりたいという夢を持って、青森から上京してきました。自分の目指すものに向かっていく気持ちの強さみたいな部分は美織の成り上がり精神と共通する部分でしたね」
――なぜアイドルを目指していたのでしょうか。
「テレビでキラキラしている姿を見て、純粋に『私もなりたい』と思ったのがきっかけです。それと、幼稚園のお遊戯会で、ミニモニ。を踊る機会があって、今思えば保護者ばかりなので当たり前なんですけど、そのときにすごい喜んでもらえたことがうれしかったことを覚えています」
――実際に夢をかなえられたんですね。
「両親は反対していたのですが、しっかりと勉強をして大学進学ができるならという条件付きで許してもらえました。上京して1年目の頃は東京に慣れることに精一杯でしたが、徐々に慣れていく中で、いろいろとオーディションを探して、アイドル活動ができることになりました」
――その後、なぜ俳優の道を選択されたのでしょうか。
「数年アイドル活動をしていて、自分の中でここでできることはやりきったなという気持ちがどこかにあって、無意識に次の夢を探しているような状態だったんです。21歳のときに映画撮影に携わらせていただいて、俳優さんたちが演じられている姿を見て、ビビッときた感覚があって、そこから俳優になりたいって思うようになりました。
『仮面ライダーリバイス』(2021年)も大きな一歩でしたが、それ以降の作品に出させていただく中で、『私は全然できていない』と悔しさがありました。負けず嫌いな部分があるので、『もっと極めたい』という気持ちが自分の中で強くなってきて、そこからより俳優という仕事への意識が芽生えました」
――今後の目標を教えて下さい。
「まだ『仮面ライダー』以外の映画に出演したことがないので、映画に出演できたらうれしいです。その先の最後の部分になってくるとは思うのですが、いつか自分で企画を立てて、映画作りをできたら、最高に楽しいだろうなと思っています」
□椛島光(かばしま・ひかり)1996年6月8日、青森県生まれ。O型。2021年に『仮面ライダーリバイス』で俳優デビュー。23年9月には『ばらかもん』(フジテレビ系)で民放ゴールデン・プライムタイム帯連続ドラマ初出演を果たした。24年4月23日からショートドラマ『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち』がBUMPにて配信中。
スタイリング:津野真吾/Shingo Tsuno(impiger)
ワンピース:NATSUMI OKUMURA/@natsumi.okumura
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