最上もが、でんぱ組.incの解散に「寂しくないよ」 メンバー7人に「応援してます!」
7人組アイドルグループ・でんぱ組.incが2025年頭のラストライブをもって活動終了することを20日、公式サイトで発表した。これを受け、元メンバーの最上もがが「それぞれの道を応援してます!」をエールを送った。
でんぱ組.incは2025年頭のラストライブをもって活動終了する
7人組アイドルグループ・でんぱ組.incが2025年頭のラストライブをもって活動終了することを20日、公式サイトで発表した。これを受け、元メンバーの最上もがが「それぞれの道を応援してます!」をエールを送った。
公式サイトでは「でんぱ組.incから皆様へ大切なお知らせ」と題した文書を掲載。「いつもでんぱ組.incを応援いただきありがとうございます。この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます。グループの今後の活動やメンバーそれぞれの未来について、メンバー、クルー交えて話し合いを重ねた中で、『2025年頭にでんぱ組.incとしてのエンディングを迎える』ことを決断いたしました」と説明。
今後の活動について「2024年10月8日『でんぱの日』に豊洲PITで行われる公演を皮切りに、全国ツアーを行い2025年頭のラストライブをもってでんぱ組.incとしての活動のエンディングを飾ります。でんぱ組.incにしか出来ないステージを、いつも応援してくださっているファンの皆様と一緒に創っていきたいと思います。最高のエンディングを迎えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
元メンバーの最上はXで「私はいまだに自分がいた頃の6人のでんぱ組が大好きで、それに代わる記憶なんてないし、最大の青春。本当はもっとがんばれたらと当時何度も後悔したけど、色々メンバーが入れ替わったとしてもエンディングを迎えたとしてもあの頃の日々は変わらないから、寂しくないよ。それぞれの道を応援してます!」と記した。
同グループは、2007年にオープンしたライブ&バー「秋葉原ディアステージ」で働く、アニメ・漫画・ゲームなど、自分の趣味に特化したコアなオタクのメンバーを中心に結成。「萌えキュンソングを世界にお届け」のキャッチフレーズで、秋葉原を中心に10年頃より活動を本格始動。数々のメンバーチェンジを経て現在は古川未鈴、相沢梨紗、藤咲彩音、鹿目凛、天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜の7人組ユニット。21年11月16日には、でんぱ組.incの代表曲『Future Diver』リリース10周年をむかえていた。
藤咲彩音「本当は身体が朽ちるまで、でんぱ組.incで居たかった」
以下、メンバーのコメント全文
○古川未鈴
「でんぱ組はエンディングを迎えることになりました。見返してやろうと自分のために始めたアイドル。そして何も出来なかった私が唯一やりがいを感じることができたアイドル。目標を全部達成できたと言ったら嘘になりますが16年走り切れたこと、全ての方に感謝したいです。『未鈴はでんぱ辞めたら引きこもりに戻りそう』とよく言われるので、そこだけは頑張りたいと思っています。応援してくれたファンのみなさま。何にもなれなかった私をアイドルとしてみてくれてありがとう。最後まで見届けてもらって、『こんなアイドルいたな』と記憶に残してもらえたら嬉しいです。それでは。来年まで。またライブで会いましょう!」
○相沢梨紗
「奇跡みたいな私とみんなの物語にも、最終回があったんだなって気持ちです。メンバーと出会い、でんぱ組.incの未来を信じてくれる人々が集い、ファンのみんなが一緒に悩みながら走ってくれて今の我々があります。みんなと見つけた美しい景色や、かけがえのない時間の全てが、私の命の糧になっています。でんぱ組.incであることが私の誇りです。
生きていてよかったと心から思っています。永久に『でんぱ組.inc』の成長や変化を見守りながら生きていきたい。ただの人間の私には、ひとりじゃ叶えられない、あまりに大きすぎる夢です。
『アイドル』という繊細なバランスで成り立つでんぱ組.incの美しさや楽しさを、この先もみんなとずっと慈しみ楽しむ為にどうしたら良いのか? 考えても考えても、何が正解なのか? 自分はどうしたいのか。みんなには何が最善なのか。やっぱり、今もはっきりした答えは出ていない気がします。
ただ、でんぱ組.incは『エンディング』を迎えることで、本当の意味でみんなのものになるのかな? なんて予感はあります。激しい寂しさと不安と、愛おしさがぐしゃぐしゃに混ざったこの感情をなんと表現したらよいのかわからないけど、今までもこれからも、出会ってくれた全ての人に心から感謝しています。忘れません。我々にこの世界の素敵な姿を沢山見せてくれて、本当にありがとうございます。我々が生きた証は、みんなの記憶と共に永遠になると信じているから、私はでんぱ組.incが最高のエンディングを紡ぐ為に、全力を尽くします」
○藤咲彩音
「突然の報告で驚かせてしまってごめんなさい。私はでんぱ組.incのことが大好きです。たくさんの奇跡があり、歴史があり“ここにいるみんなで”でんぱ組.incを作ってきました。いつだって自分自身と戦ってきて、時代も大きく変わり、不安や後悔も沢山抱えてきたけれど、自分の人生の半分程でんぱ組.incと一緒に歩んできて、この場所ですいもあまいも学んできて、つまずいて泣いても、この人生でよかったと心の底から思っています。
『本当は身体が朽ちるまで、でんぱ組.incで居たかった。』これが本音だけど、姿形が見えなくなったとしても、でんぱ組.incの音楽は残り続けます。寂しくなったら、音楽を沢山聴いてください。沢山思い出してください。あなたの心にある、でんぱ組.incとのセーブポイントを大切にしてくれたらそれだけで私は幸せです。
メンバー、でんぱクルーのみなさん、家族、友人、そして応援してくれているみんな。子どもだった自分を沢山育ててくれた恩義を忘れずに自分自身をさらに大きくレベルアップさせて関わった全ての人に、恩返しをさせてください。沢山愛してくれて、見つけてくれて、受け入れてくれて、寄り添ってくれて、支えてくれて、人生を共にしてくれて感謝してもしきれないくらいみんなのことが大好きです。少しずつ心を整理して、ゆっくり噛み砕いて、あなたのペースで。エンディングまで、ピンキー! らしく全力で踊って、でんぱ組.incらしく全力のライブを届けていきます」
○鹿目凛
「いつも応援ありがとうございます。でんぱ組.incとの出会いは『W.W.D』でした。学校に行けなかった学生時代、似た境遇のでんぱ組.incに救われ私も彼女達のように変わりたいとアイドル業界に飛び込んで10年。でんぱ組.incに加入して6年が経ちました。幾度の困難を乗り越えられてきたのは皆さんの応援のおかげです。でんぱ組.incの活動を通して出会えた人や経験は宝物です。当時の自分がでんぱ組.incに救われたように、私も沢山の人の心を救えるアイドルになれました。
アイドルは私にとって天職です。しかし、現状維持ではいけないと考える時が来ました。更なるステップアップの為 でんぱ組.incメンバーを、アイドルを卒業して 夢だったタレント活動の道に進んで行こうと決めました。次のステップに繋がる勝負の1年間。でんぱ組.incでしか成長出来ない事をしっかりと吸収して、みんなで大切に締めくくるエンディングの日まで責任を持って大切に過ごしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします」
○天沢璃人
「生きてきた中で、自分のもっとも深い“わたし”の部分とふれあえた最高でリアルな4年間でした。必死になり、鎧でかためていた自分の中の自分が、ちゃんと息をしてくれた。今は、それがうれしくてたまりません。これは、自分が生きていく上で最高級の財産です。それをわたしにくれたのは、でんぱ組.incと歴史を紡いでくださったメンバーの皆さま、どんな時もサポートしてくれたクルーの皆さまそしてなにより支えてくださった皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません。ありがとうございます。
たくさん泣いたし、迷惑もかけたし、心配もかけてしまったとおもうのですが、いま思い返すと、幸せな想い出ばかりが浮かんできて、どれだけぎゅっとしても、すり抜けていく寂しさとあたたかさをちゃんと感じて、わしは今日も歩いていきます。でんぱ組.incのメンバーになれて、とってもとっても、幸せです。かわいいを教えてくれてありがとう。いろんな世界を見せてくれてありがとう。あなたの記憶の中にでんぱ組.incの天沢璃人が、存在できてこの上なく幸せです。エンディングが来るまで残された時間も一緒に歩んでもらえたら嬉しいです。
そして、終わりを迎えたその先でも悲しい時や苦しい時、ふとした幸せな時も心の中で、でんぱ組が、天沢璃人がひょっこり出てきて背中を押せたらそれこそアイドルとして最大限役目を果たせたなと誇りに思います。時間は有限ですが想いや記憶は無限大です。ラストまで脳みそにしっかり刻まれるように楽しく! 萌えキュンをお届けしたいと思います」
○小鳩りあ
「秋葉原や萌えの文化が大好きで末永く栄えてほしい気持ちと、自分もできるだけ長くこの文化の側に身を置いていたい気持ちでここまで続けてきました。辿り着いた場所がでんぱ組.incだったことを光栄に思います。今後もみなさまの中で萌えが生き続けることを願いながらエンディングまで私の役目を全うさせていただきます」
○高咲陽菜
「いつも応援してくれる大好きなみなさん、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎えます。正直、今までにないほどに悔しく、それでいて誇らしい気持ちです。私はでんぱ組.incの曲をまだまだ歌いたかったし踊っていたかったです。これからも秋葉原から世界へ、もっと大きい夢を見ていたかったです。小さなヲタクだった私が、大切に紡がれてきたこのグループに入り活動してきて、メンバーとしても、そしてヲタク仲間としても、みんなが変わらずでんぱ組.incを好きでいてくれるかなという気持ちが毎日の課題でした。私はでんぱ組.incの未来を変えることができる権利と責任がありました。ファンとしてメンバーとして考えて活動できるこの立ち位置は、自分がでんぱ組.incにいる大きな意味だと思っています。自分が加入してから、もっとやれることはなかったのかと毎日考えます。でもこの選択を自分自身で後悔のないものに変えていく覚悟を持って、この先の未来を生きていきたいです。
でんぱ組.incは本当に私の人生を大きく変えてくれました。エンディングを迎えて、大好きなでんぱ組.incというひとつの歴史の最後にメンバーとしていられていることが本当に誇らしいです。これからのでんぱ組.incは、みなさんの心の中であたたかく保管して大切に輝かせてくれたらこんなに嬉しいことはないです。私はでんぱ組.incをこれからも応援します。愛します。みなさんもこの先、どうか変わらず笑顔ででんぱ組.incを楽しんでください」