中居正広×劇団ひとり×古市憲寿の絵本プロジェクト第3弾 見どころは「全部!」
タレントの中居正広、劇団ひとり、社会学者の古市憲寿氏がタッグを組んだ絵本プロジェクト『Wピース(だぶりゅーぴーす)』が、19日に発売された。
完結編だが劇団ひとりは反対「新シリーズも早いうちに考えます」
タレントの中居正広、劇団ひとり、社会学者の古市憲寿氏がタッグを組んだ絵本プロジェクト『Wピース(だぶりゅーぴーす)』が、19日に発売された。
同作は、中居がMCを務めるテレビ朝日系『中居正広の土曜日な会』(土曜午前11時30分)から誕生。同番組はお金・健康・衣食住・買い物・旅・スポーツ観戦など、週末の土曜日のお昼に見たくなる「生活を豊かにする情報」を総力特集する。
番組内ではこれまで、中居、劇団ひとり、古市氏がタッグを組んだ絵本プロジェクトを行っており、第1弾『♪ピンポンパンポンプー』、第2弾『パリン グリン ドーン』を発売してきた。中居が監修とキャラクター原案を担当し、キャラクターデザインを劇団ひとり、文を古市氏が手がけた。
第3弾となる『Wピース』は、前2作にも登場したカピバラののんちゃん、びりーくん、そして緑色の不思議な存在・なさいくんが主人公。なさいくんの体調が悪くなり、それを心配するのんちゃんとびりーくんの身にも次々と異変が起き始める。そこへ、“地球最後の日”が訪れるストーリー。これまでの完結編となる。
さらに今作は、同じ絵に異なる2つのストーリーが描かれた『Wピース のんちゃんびりーくん』(のんちゃんびりーくん目線)と、『Wピース なさいくん』(なさいくん目線)が存在する。1冊だけでも、2冊両方読んでも楽しめる作品となっている。
中居は『Wピース』の見どころについて、「もう全部です!」と断言。「細部にまで、いろんな仕掛けとこだわりを持って作れたんじゃないかと思いますし、手に取ってからもいろんなオプションがあるんじゃないかな」と説明した。また、「3人で絵本を作るのは面白いです。感覚とか発想とか、みんな違いますし、この世界での生まれ育ちも3人とも違いますので、三者三様。そういうのをかけ合わせて1冊の本にまとめるというのは難しいことだと思いますけど、成し遂げることができたのは素晴らしいことだと思います」と語った。
さらに、「僕は全然芸術家とかでもないので、“降りてくる”とか、そんなインスピレーションみたいなものではないのですが、なんとなくこれまでの『♪ピンポンパンポンプー』、『パリン グリン ドーン』の後の3部作の最後なのかな、って考えて、タイトルの『Wピース』を思いつきました」と語った。
劇団ひとりは、「のんちゃん、びりーくん、なさいくんの表情がこれまでで一番豊かでより生命を感じる表情になっています」と自信たっぷり。「僕は基本はフィギュア作りがメインで、3Dプリンターの腕もちょっとずつ上がってきていて、そういう意味でいうと自分がどれだけ腕が上がったかを確認する作業でもありました(笑)」と振り返った。
また、「絵本は完結編ということですが、僕はいまだに反対しています」と明かし、「こういうのは継続なので。20年30年やっていくつもりだったので、勝手に完結されては納得いってないです」と次回作にも意欲。「新シリーズも早いうちに考えます! 社長(中居)の気持ちが変わらないうちに(笑)」とやる気を見せた。
古市氏は、「今回のは、細かいところまで一番手が込んだ本になっていると思います」と解説。「長いシリーズになれば本屋さんもこれまでのも置いてくれるでしょうし、完結編とのことですけど、ひとりさんには新シリーズの方向性を考えてもらおうと思います(笑)」と、劇団ひとりと同じく次回作に期待した。
「仕掛けに溢れた、大人でも楽しめる絵本になっていると思うので、いろんな世代の人が読んでくれたらうれしいです。2つの目線で楽しめる絵本というのもなかなかないと思うので、それもどちらの目線でも読んでもらえたらいいなと思います」とアピールした。