【RIZIN】ベイノア、英語話せずも1年間米国武者修行のワケ「ライト級で最強の選手が来る」
格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)の合同公開練習が15日、都内で行われ、大会に出場するさまざまな選手が各々の練習を披露した。2022年大みそかぶりの再起戦となる“ブラックパンサー”ベイノアは美しい空手の演武を行った。
ハビブ・ヌルマゴメドフからは「アリガトウ」の愛称で呼ばれていた
格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)の合同公開練習が15日、都内で行われ、大会に出場するさまざまな選手が各々の練習を披露した。2022年大みそかぶりの再起戦となる“ブラックパンサー”ベイノアは美しい空手の演武を行った。
今大会で井上雄策と対戦する東京都板橋区成増育ちのベイノアは22年大みそかに宇佐美正パトリックと対戦。1R・45秒で失神KO負けを喫した。その後、何の前触れもなく元UFC王者ダニエル・コーミエやハビブ・ヌルマゴメドフがいるアメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)へ武者修行。約1年間、最先端のMMAを学んできた。
1年間、何を学んできたのか。端的に説明すると前フリし「押忍」と一言。公開練習に駆け付けたファンたちの笑いを誘う。突然の米国修行の理由は「宇佐パト(宇佐美)に倒されたから」だった。
「自分と同じライト級で最強の選手が来る米国のジムと言ったらハビブを始め、Bellatorのウスマン、UFC王者のイスラム・マカチェフ選手も来るAKAがいいのかなと。自分のフィーリングで、そこに飛びました」
自身のインスタグラムにはギャグを披露する様子やジム仲間たちと楽しむ様子をアップしていた。1年間の武者修行で大変だったことを問われると言語の壁だと口にした。
「練習は当然きつかったんですけど、俺は元々英語を話せないんです。中学英語レベルで飛んで、当然日本人のいないジムなので最初は全然分からなかった。結構バカにされて……(笑)。みんないい仲間なんですけど、友達ノリでFワードを教えてもらって」
現地のカフェや外国人相手にFワードを連発。意味も分からず使っていたが、ひどく叱られたと苦笑いしていた。それでもハビブとも親交を深められたといい、「押忍を持ち帰ってもらいました」とニヤリ。ハビブからは名前ではなく「アリガトウ」の愛称で呼ばれていたと語った。
日本にいない間もRIZINは追っていた。「常に盛り上がっているなと。ただリアルタイムではなくて」と明かす。日本の開催時間と現地時間はかなりの時差があるため、視聴に苦労したことを明かした。
1年間、日本を離れて気が付いた日本の良さがある。それは「押忍」だ。
「やはり押忍ですね。ネタみたいになってますけど、本当なんです。押忍って尊敬、感謝、忍耐っていう意味が込められているんです。もちろん米国でもたくさんいい人がいて、いい環境だったのは当然なんですけど、改めて『尊敬、感謝、忍耐の心を強く感じられる日本』に気が付けた。改めてやはり押忍かな。どちらかと言うと日本の良さに気が付くいい機会だったと思っています」