【スターダム】玖麗さやかは「天才的なアイドル性」、さくらあやは「すごい情念」 中野たむがコズエン入り内定の2人を絶賛

スターダムが4.12に後楽園ホール大会『STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.』を開催。林下詩美とジュリアが3月末に退団、フリーとしてスターダム最終試合に臨む大会とあって、注目を集めていた本大会。COSMIC ANGELS入りを目指す「見習い」のさくらあやと玖麗さやかが「トロピカル審査」を行った水森由菜がトリオを結成し、中野たむ&安納サオリ&なつぽいというコズエン最強トリオと対戦。さくらと玖麗のコズエン入りは実現するか。

中野たむが貫録を見せつけて勝利【写真:(C)スターダム】
中野たむが貫録を見せつけて勝利【写真:(C)スターダム】

玖麗が、さくらが、そして水森が真っ向勝負を挑む

 スターダムが4.12に後楽園ホール大会『STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.』を開催。林下詩美とジュリアが3月末に退団、フリーとしてスターダム最終試合に臨む大会とあって、注目を集めていた本大会。COSMIC ANGELS入りを目指す「見習い」のさくらあやと玖麗さやかが「トロピカル審査」を行った水森由菜がトリオを結成し、中野たむ&安納サオリ&なつぽいというコズエン最強トリオと対戦。さくらと玖麗のコズエン入りは実現するか。

 たむが2020年末に立ち上げたユニット、COSMIC ANGELS。現在の正式メンバーはたむ・安納・なつぽい・水森の4人だが、デビューすぐに長期欠場となり先日復帰したさくら、そしてデビューして半年に満たない玖麗の二人がコズエン入りを志願していた。もともとコズエンの「見習い」経験がある水森が二人を審査することになり、一度は水森が二人の合格を宣言するも、たむが「追試」を命じて今日の日を迎えることとなった。

 第1試合にラインナップされた本試合は、水森組が先に入場しコズエンには欠かせないダンスを披露する。後に入場したたむ組は、3人がそれぞれトップロープに上り貫録のアピール。まずはゴング前に水森組が奇襲を仕掛けてスタート。トリプルのドロップキックを食らわせるも、簡単に反撃にあってしまう。

 玖麗が安納と対峙し、ドロップキックやエルボーで攻めるも、安納のビッグブーツを食らってしまうが、スワンダイブ式アームホイップで反撃しさくらにタッチ。さくらは安納に反撃され、タッチを受けたたむから強烈なエルボーを食らう。多彩な蹴り技で活路を見出そうとするも、たむのニーアタックが火を噴く。しかし、玖麗も加わり、ダブルのドロップキックでたむを吹っ飛ばし、ようやく水森にタッチ。

 水森はコズエンの先輩の意地を見せるようにたむに向かっていくも、複合関節技で決められてしまう。さくらと玖麗が慌ててカットに入り連携攻撃でたむを攻め、その間に水森が蘇生し、3人そろって場外へダイブ。

 リングに戻ってからは、玖麗のスピアー、さくらのダイビングニーアタック、水森のフライングボディプレスを立て続けに食らうたむ。ここは安納となつぽいがカットに入る。その後もたむが水森につながるも、一瞬のスキをついてジャーマン一閃。その後はたむが優勢で試合を進め、たむ組3人で水森にかかと落とし、そして最後は必殺のバイオレット・スクリュー・ドライバーからのフォールでたむが勝利を収めた(10分18秒)。

 試合後、たむはマイクで「さくら、玖麗、ゆなもん(水森)、まだまだだね。コズエンに必要なもの、かわいさでも愛嬌(あいきょう)でもダンスのうまさでもない。プロレスラーにとって一番大事なこと、何かわかる? 本当の自分をさらけ出すこと! 合格です!」と語り、さくらと玖麗のコズエン入りが決定し、最後はたむが6人の名前を叫んで締めた。

6人の大所帯となったCOSMIC ANGELS【写真:橋場了吾】
6人の大所帯となったCOSMIC ANGELS【写真:橋場了吾】

6人になったコズエンに「中野たむを追い越すつもりで来てほしい」

 コメントブースで水森は「本当にありがとう!」と玖麗とさくらに語り掛ける。玖麗は「この2か月間で、私のプロレス人生が大きく決まった気がします。これからCOSMIC ANGELSとして、頑張っていくのでよろしくお願いします」と涙ながらに語った。さくらは「復帰してからちょうど1か月、2023年組で最初にデビューしたのに何もかも(ケガで)遅れてしまって悔しい思いをしたんですけど、今こうやって正式にCOSMIC ANGELSのメンバーになれたので、全速力でみんなを追い越していきたいと思います」と決意を新たにした。

 ユニットリーダーのたむには改めて話を聴いた。

「最初は正直『かわいいな』ぐらいで見ていたんですけど、このトロピカル審査の期間を終えて、玖麗は天才的なアイドル性を見せてくれて。彼女はコズエンの中で唯一芸能経験がないのに、その中でも飛び抜けて応援されていますし、天性のものとしかいえない天才的なアイドル性を持っていると思います。さくらは、クールな感じに見えますけどすごい情念を持っていて。情念というと私が一番の武器にしているものなんですけど(笑)、復帰してすぐにコズエンに入りたいという気の強さがあるので、プロレスラーにとってなくてはならないものを持っていると思います。今日は自分が審査する側でしたけど、ゆなもん含めて3人には自分自身も成長させられたなと思いました。

(6人という大所帯になって)コズエンはそれぞれ自分のやりたいことをやってこそ輝く場所だと思うんですよ。アドバイスはしますけど、それがプロレスラーにとって本当にためになるのかは私は疑問に思うところもあって。だってプロレスラーにとって一番大事なことは、本当の自分をさらけ出すこと、要は唯一無二になることですから。だから、サオリちゃんも、なっちゃんも、ゆなもんも、さくらも、玖麗も、中野たむを追い越すつもりで来てほしいなって思っています」

 最後にたむが公式コメント中に腹痛を起こし、言えなかったことのヒントを聴いたところ「6人になって、ゆなもん、さくら、玖麗が成長して今のコズエンになったことで……ちょっと安心したなって思っています」という意味深なコメントを残した。

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