【スターダム】ラストマッチのジュリア、号泣する盟友・朱里に「出会ってくれてありがとう!」
スターダムが4.12に後楽園ホール大会『STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.』を開催。林下詩美とジュリアが3月末に退団、フリーとしてスターダム最終試合に臨む大会とあって、注目を集めていた本大会。先週WWE視察を終えたジュリアは、朱里(God’s Eye)とのタッグ「アリカバ(=アルト・リヴェッロ・カバリワン)」で出陣。スターダムのアイコン・岩谷麻優と、今年のシンデレラトーナメントを制した羽南のSTARSタッグが二人を迎え撃った。
アリカバの必殺技が決まるも……20分時間切れ引き分けに
スターダムが4.12に後楽園ホール大会『STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.』を開催。林下詩美とジュリアが3月末に退団、フリーとしてスターダム最終試合に臨む大会とあって、注目を集めていた本大会。先週WWE視察を終えたジュリアは、朱里(God’s Eye)とのタッグ「アリカバ(=アルト・リヴェッロ・カバリワン)」で出陣。スターダムのアイコン・岩谷麻優と、今年のシンデレラトーナメントを制した羽南のSTARSタッグが二人を迎え撃った。
ジュリアのスターダム初戦は2019年12月8日。以来、4年強に渡りスターダムで活躍し、スターダム管轄の王座およびリーグ戦・トーナメントをほぼ総なめにした。特に2021年3月3日に日本武道館で行われた中野たむとのワンダー・オブ・スターダム選手権は「敗者髪切りマッチ」という特別ルールのもと行われ、ジュリアが丸坊主姿になったことが衝撃を与えた。
ジュリアと朱里は、かつてのように朱里のテーマ曲にのり、会場後方でダンスを披露してからリング上へ。もちろんコスチュームもアリカバ仕様だ。スターダムマット最後の入場曲を朱里に譲るのは、スターダム移籍後の最初の盟友である朱里への感謝の表れか。対する岩谷と羽南の入場中も、笑顔を見せるジュリア。そしてコールを受けた際に降り注ぐ大声援。今まで当たり前だった風景も、今日で最後だ。
先発はジュリアと岩谷。いきなりの大ジュリアコールに岩谷が不満そうな顔を見せると、大麻優コールも巻き起こるが、今日ばかりはジュリアへのコールが優勢か。しかし試合は岩谷のペースで進み、羽南もそれに続くが、朱里がうまくカットに入りジュリアペースに。タッチを受けた朱里は、得意の蹴りで羽南を攻め立て主導権を渡さない。ジュリアも羽南に限りなくグーパンチに近いエルボーを見舞うなど、アリカバのペースで試合が進んでいく。
ようやく羽南がカウンターの払い腰を朱里に決めると、岩谷にタッチ。岩谷が一気呵成に攻め立て、アリカバの二人を相手に得意のムーブを決めていく。しかし朱里が反撃し、ジュリアと岩谷のマッチアップへ。ジュリアの優勢もつかの間、岩谷は雪崩式フランケンシュタイナーからジャーマンスープレックスへ。カウント2で返したジュリアに対し、雪崩式の攻撃を見舞おうとする岩谷だったが、朱里に捕獲され合体雪崩式ダブルアームスープレックスを食らってしまう。
大ダメージを負った岩谷だがスーパーキックで反撃すると、続いた羽南がシンデレラになった意地を見せるも、アリカバの連携攻撃につかまってしまう。グロリアスドライバーを狙うジュリアを岩谷がカットし、岩谷と羽南が同時に場外へダイブ。試合を託された羽南はジュリアに得意技を次々と繰り出すが、ジュリアも懸命にクリア。朱里も助けに入り、アルカバ得意のオロチ(合体式変形フィッシャーマンバスター)へ。ジュリアはグロリアスドライバーを決めるも岩谷がカットし、羽南がバックドロップホールドを決めたところで20分時間切れ引き分けのゴングが鳴った。
「ジュリアはお前らの想像もしてないところに現れる」
試合後、笑顔を見せるジュリアに、羽南が「ジュリアと戦えてよかった。私とジュリアは同期じゃん。今日はドローで決着つけられなかったけど、スターダムで成長して、お前からスリー取ってやるよ!」と叫ぶ。
ジュリアは「後楽園ホールにお越しの諸君、ご機嫌よーーーーーーーーーー! なんと私と羽南ちゃんは同期です。私はこの間30歳になったけど……(羽南が「19歳!」と叫ぶ)若い! 初めて会ったときは高校生だったけど、本当にマジですごくなったね! 君がいれば、スターダムは大丈夫だな! 今度は白いベルトに挑戦するんでしょ、頑張ってくれたまえ! そして岩谷麻優! 私は岩谷麻優とベルトをかけて試合をしたかったんだけど、もっと大きくなった時にまた戦いたいと思っている。ポンコツもほどほどに、よろしくな。ありがとうございました。アリベデルチ!」と返す。
「そして朱里!」と場外で大号泣している朱里をリングに誘う。「朱里には一言、出会ってくれてありがとう! そして4年前、変な移籍の仕方でやってきた私を応援してくれた諸君ありがとう! もっともっと上を目指していくんで、これからも諸君よろしくな! アリベデルチ、また会おうぜ!」と締めた。
ブースでジュリアは「ラストマッチありがとうございました。これぞスターダム!を今日はたっぷり感じたかったけど、まさにその相手にふさわしいアイコンとスターダムの未来が詰まった羽南、この二人と対戦出来て本当によかったよ。そして隣には朱里がいる。私はこの4年ちょっとの間、本当にどうしようもなかったです。たくさんの仲間と出会って、ちょっとは大人になれたかな。感謝の気持ちでいっぱいです。でも、これで終わりだなんて思ってないからな。誰だかわかってるんだろうな、ジュリアだぞ!ジュリアはまた現れるんだよ、どこかに。お前らが想像もしてないところでな」とコメント。
朱里は「ジュリアがいたから、今の私がある。本当に出会ってくれてありがとう。寂しいわ、でもまた会えるよね」と別れを惜しんだ。