【光る君へ】父に見捨てられた道兼に視聴者同情 「かわいそう」「哀れ」「気持ち分かる」

俳優の吉高由里子が、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した主人公・紫式部(まひろ)を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)。第14回では、兼家(段田安則)が道隆(井浦新)を後継者に指名する流れと、これに納得のいかない道兼(玉置玲央)が激高する姿が描かれた。父・兼家に怒りをぶつける道兼にSNSでは批判的な声もあったが、同情の声も同じくらい多くあった。

藤原道兼を演じる玉置玲央【写真:(C)NHK】
藤原道兼を演じる玉置玲央【写真:(C)NHK】

第14回の平均世帯視聴率10.8%

 俳優の吉高由里子が、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した主人公・紫式部(まひろ)を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)。第14回では、兼家(段田安則)が道隆(井浦新)を後継者に指名する流れと、これに納得のいかない道兼(玉置玲央)が激高する姿が描かれた。父・兼家に怒りをぶつける道兼にSNSでは批判的な声もあったが、同情の声も同じくらい多くあった。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 兼家が後継者に道隆を指名した後、道兼に「大それた望みを抱くなぞ許し難し」「これからもわが家の汚れ仕事を担って兄を支えてまいれ。それが嫌なら身分を捨てどこへでも流れて行くがよい」と語った。道兼は怒り、「この老いぼれが……とっとと死ね」と言い放つ様子が描かれた。ナレーションで道兼は参内することもしなくなったと伝えられ、その後、間もなく兼家はこの世を去り、道隆の独裁が始まる流れだった。一方の道兼は、妻子にも見捨てられ、妻子が家を出て行ってしまう展開だった。

 SNSでは、父に対して怒りをぶつけた道兼に「父親に何てことを」「ひどい」「ぐれている」という声とともに、「言いたい気持ちは察して余りある」「気持ち分かる」「かわいそう」「哀れ」という声も多くあった。妻子に捨てられたシーンでは「またしてもガーン」という道兼の心情に寄り添うような声もあり、視聴者に道兼ファンが相当数いることをうかがわせた。さらに亡くなった兼家に対しては「さみしい」という声が主流だったものの「ここ数年の大河の父で一番ひどい父」という、道兼の心情を慮った声もあった。

 一方、ビデオリサーチの調べでは7日午後8時からNHK総合で放送された『光る君へ』の関東地区の平均世帯視聴率は10.8%(個人6.1%)だった。

次のページへ (2/2) 【写真】怒る藤原道兼
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