俳優の杉咲花が7日、都内で行われたカンテレ・フジテレビ系の連続ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』（15日スタート、月曜午後10時 ※初回15分拡大）の制作発表会見に出席した。

『モーニング』（講談社）で連載中の同名漫画（作：子鹿ゆずる氏、漫画：大槻閑人氏）が原作。過去2年の記憶を失ったうえに今日のことも明日には忘れてしまう“記憶障害の脳外科医”である川内ミヤビが、患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。杉咲にとってフジ系連ドラ初主演で、初の医師役となる。

　一昨年プロデューサーに会い、映像化について話を聞いた杉咲は「熱を帯びた思いを伝えてくれて、そこからすばらしい制作陣が集った。とんでもなくすてきなシーンがたくさん収められている。もうすぐ放送されると思うと、息が早くなる気持ち。今日まで作品に関わる方と何百時間と言葉を交わしてきたので胸がジーンとする」と放送開始前にしみじみ。「指折りの傑作を作りたいと、恥じらいもなく言ってみたい。期待してください」と自信をにじませた。

　これまでにさまざまな作品で共演してきた若葉竜也とは、民放ドラマでは初共演という。「あまり民放出ない」若葉だが、「杉咲さんから電話がかかってきて『やるよね？』ってプレッシャーをかけられたので、『じゃあやるか』って（笑）」と出演を決意。杉咲については「杉咲花主演作品に出るのは4本目になるけど、すごく信頼している。座長としても、役者としても、人としても。数少ない、頼りになる座長」と明かした。

　また、岡山天音は生田絵梨花との2人のシーンで、杉咲が現場を訪れたことを紹介した。「座長といっても自分がハードなポジションなので、お休みにあてがえる時間に顔を出してくれたのは、これまでの撮影ではなかった。“座長パンチ”をくらった。杉咲さんは魅力的な人だし、座長としての居様が出会ったことがない」と驚嘆。

　杉咲は「見届けたいなっていう気持ちだった。その日は入り時間がゆっくりだったのでタイミングがあった。少しでも見ることができて改めて気合が入った。声をかけるのは恥ずかしいので、そっと見てそっと帰ろうと思ったけど、バレていましたね。圧力かけてしまったみたいで……」と恐縮していた。

　会見にはそのほか、生田絵梨花、千葉雄大、吉瀬美智子、井浦新も参加した。