テレビ朝日の山本雪乃アナウンサーが6日、都内で行われた初エッセイ『ホップ！ステーップ！ピンク！ -山本雪乃ができるまで-』（ワニブックス）の取材会に出席した。

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　同書は、テレビ朝日系情報番組『グッド！モーニング』のピンクのジャケットを着たインタビュアーの山本雪乃が「女子アナの理想と現実」についてつづった等身大の初エッセイ。タイトルは、順風満帆とは言えない“低空飛行”の女子アナ人生を表しているそうで「ホップ・ステップ・ジャンプ。みなさんご存知の通り、決して今ジャンプできている状態ではなくて、人気アナウンサーでもないですけど、ピンクになっていたということで『ホップ！ステーップ！ピンク！』に」と説明し、「軽々ステップもできなかったので、『ステーップ！』にしてもらって、ここに私がアナウンサーになって10年を表現させていただきました」と語った。

　また、入社試験時は女子アナになれると思って試験を受けていたわけではないそうで「（入社後に女子アナを）目指して、宝くじに当たるような確率で、そこですべて運を使い果たしたんじゃないかという確率で女子アナになってみたら、世間からあまり好かれる人種ではないなと実感しました」と胸の内を明かし、「働いてみると、ただ輝きを届けられる職業というわけではなくて、私もエンタメ班のチームと一緒に動いていますから、みなさんが働くのと同じように“仕事なんだ”と実感しました」とコメント。

　女子アナになって理想と現実のギャップを痛感したそうで「女子アナって、人気があるとか知名度が高い、容姿端麗。必ずしもスタートラインがみんな一緒じゃないから、そこで思い悩むことが人気アナウンサーでもたくさんあると思っていて、私の場合はたまたま（女子アナに）なれちゃったというのがスタートラインだったので、テレビに出るってすごく難しいなと実感せざるを得なかった」と回顧。

　続けて「ただの会社員がテレビに出られてしまうからこそ、受けるご指摘もたくさんあるし、ある意味、簡単にテレビに出られてしまうので、その部分でくらうものみたいなものがあって、出たい気持ちと出させてもらえないというところでくらうものもある。自分が一生満足しないんじゃないかなって。こんなに就きたかった職業なのに、ずっとそれが自分を苦しめるのではないかと思うこともあって、それをこの本に書かせてもらっています」と紹介した。

　そして、10年後はどんな風になっていたいか聞かれた山本アナは「たったひと言。現状維持。これに尽きる。現状維持が1番難しい」と答え、「目標もないですし、ただ目の前のことをやってきたらここにいた。それが1番うれしいことだし、上司に『欲張るな。低空飛行でいいいだろ。アナウンサーになれただけで十分だろ』って言われたことがあって、確かにそうだなって。何事にも小さなことに感謝しなければいけないんだと思わせてもらったので、とにかく現状維持を貫いていきたいと思います」と目を輝かせた。