石川佳純さん、『パリ2024オリンピック』でフジ中継キャスター オファーに「とても驚きました」

元卓球日本代表の石川佳純さんが7月26日開幕の『パリ2024オリンピック』フジテレビ系中継のスペシャルキャスターに就任することが6日、発表された。

石川佳純さん
石川佳純さん

4月6日にはヤクルト対阪神戦で始球式を担当

 元卓球日本代表の石川佳純さんが7月26日開幕の『パリ2024オリンピック』フジテレビ系中継のスペシャルキャスターに就任することが6日、発表された。

 ロンドン・リオデジャネイロ・東京と3大会連続で五輪メダルを獲得した石川さんは、昨年5月の現役引退発表後、伝える立場として臨む初めてのオリンピックに向け、「オファーをいただいた時は正直とても驚きました。もちろん初めての挑戦になるので不安もありますが、現役を引退してもこうしてオリンピックに関われる機会をいただけたことを大変うれしく光栄に思います。選手の魅力、そして競技の魅力を全力でお伝えできればと思っています」と意気込みをコメント。

 今回の舞台は、実に100年ぶりの五輪開催に沸く花の都フランス・パリ。石川さんは現地の特設スタジオや競技会場から、4年に1度のオリンピックの醍醐味を連日伝える。

 現在は、競泳やバドミントン、スケートボード、さらにはパリで新採用されるブレイキンなどさまざまなスポーツの事前取材を熱心に行い、スペシャルキャスターとして臨む夏本番に向けて準備を加速中。新しい発見や驚きの連続で、自身にとっても刺激的な日々だと話す。

 もちろん、卓球についての思いは人一倍強く、一緒に競技生活を送ってきた後輩たちは、2月に韓国で行われた世界選手権女子団体決勝で、絶対女王中国をあと一歩まで追い詰めるまでに成長。石川さんも「男女ともに目指すは金メダルだと思います。実力もあり、勢いもあり、ワクワクさせてくれる選手ばかりです。本番では攻めの気持ちを貫いてほしいです」とエールを送る。

 この夏、パリで歴史が塗り変わる瞬間は訪れるのか、石川さんはキャスターとして卓球会場に足を運び、インタビューエリアで試合後の選手たちを待ち受ける。

 世界のトップで戦ってきたからこそ見えるもの、感じる思いを大切に、現役時代に全てを懸けてきた夢舞台でどんな言葉をつむぐのか。石川さんは「参加する選手はさまざまなストーリーを背負って、パリの舞台に立ちます。インタビューでは選手たちに本音を語ってもらえるような質問をしていきたいです。オリンピックでの大きな興奮や感動を、精一杯テレビの前の皆さんにお届けします。一緒に選手の応援をよろしくお願いいたします」と話す。

 また、今回のフジテレビ系『パリ2024オリンピック』スペシャルキャスター就任にあたり、6日には、ヤクルト対阪神戦(神宮球場)で始球式を担当。7日には、スポーツニュース番組『すぽると!』(土曜深夜24時35分)に出演し、パリオリンピックへの思いを語る。

スペシャルキャスターとしての抱負は「競技の魅力を全力でお伝えできれば」

 石川佳純さん、チーフプロデューサー齋藤拓也さんのコメント全文

○石川佳純さん

――今回のオファーを聞いたときの率直な気持ちを教えて下さい。

「オファーをいただいた時は正直とても驚きました。もちろん初めての挑戦になるので不安もありますが、現役を引退してもこうしてオリンピックに関われる機会をいただけたことを大変うれしく光栄に思います」

――スペシャルキャスターとしての抱負を教えて下さい。

「4年に1度のオリンピックという舞台を私自身3大会経験したことで大きく成長できました。参加する選手は様々なストーリーを背負って、パリの舞台に立ちます。インタビューでは選手たちに本音を語ってもらえるような質問をしていきたいです。選手の魅力、そして競技の魅力を全力でお伝えできればと思っています」

――既にいろいろな競技・選手の取材を始めていますが、印象的だったことを教えて下さい。

「取材で最初に試合を会場で見たのがブレイキンの全日本選手権でした。人間離れした技の数々に圧倒されたのと同時に、選手同士がお互いを高め合いプレーする姿がとても印象的でした。オリンピックの新競技としても注目しています」

――卓球競技への注目も高まっています。今回の日本代表選手たちへの思いを教えて下さい。

「今回は男女ともに若いチーム構成になりました。男女ともに目指すは金メダルだと思います。実力もあり、勢いもあり、ワクワクさせてくれる選手ばかりです。本番では攻めの気持ちを貫いてほしいです」

――そのほかにパリオリンピックで気になっている競技や、オリンピックでやってみたいことがあれば教えて下さい。

「競技に関しては、柔道の阿部一二三、詩選手。連覇のかかるプレッシャーもあると思いますが、東京五輪からさらに強くなったお二人を見ることが楽しみです。スケートボードの四十住さくら選手。こちらも連覇がかかりますが怪我を乗り越えて出場するパリでの活躍に期待したいです。競泳の池江璃花子選手。大きな試練を乗り越えて獲得した出場権は諦めないことの大切さを教えてくれました。もう1つ楽しみにしていることは、今までに経験したことのないオリンピックを感じることができるということです。私は、選手として3度オリンピックに行っていますが、いずれも卓球会場と選手村でほとんどの時間を過ごしていました。パリではできるだけ多くの競技会場に行ってみたいですし、オリンピックを迎えるパリの雰囲気、現地の人や世界中から来ている人がどのようにオリンピックを楽しんでいるのか、そういったことに触れられることが今からとても楽しみです」

――パリオリンピック中継を楽しみにしているみなさんに一言お願いします。

「4年に1度の大舞台、パリでの熱い戦いを全力でお伝えできればと思います。オリンピックでの大きな興奮や感動を、精一杯テレビの前の皆さんにお届けします。一緒に選手の応援をよろしくお願いいたします!」

○チーフプロデューサー齋藤拓也さん(フジテレビニュース総局スポーツ局)

「スペシャルキャスターとして取材現場を訪れる石川佳純さんは、とても感情豊かです。驚きや発見を自分ならではのコメントにつなげたいという情熱と、戦う選手たちへのリスペクトの気持ちが、自然と取材姿勢を前のめりにしていきます。

 そして、撮影の最後には、インタビューを受けていたはずの選手から石川さんへ逆質問が飛ぶのが恒例です。競技生活23年、オリンピック3大会連続メダルという輝かしい実績を持つ石川さんは、初代表の若手選手が抱く不安やワクワクも、各競技のエースたちが背負う重圧も、後輩に追い上げられるベテランの葛藤も、すべてを経験してきた存在です。それぞれの選手の今に寄り添い、飾らない言葉でつむぐ経験談は、パリへと向かう選手たちの心を優しくほぐし、あたたかい空気で包みます。

 東京オリンピックから3年、石川さんが“異様な光景だった”と振り返る無観客のスタンドには、今回観客があふれ、大歓声の中で選手は一瞬の勝負に挑みます。ニッポン、そして世界のヒーロー・ヒロインたちが勝っても負けてもベストパフォーマンスを発揮してくれることを祈りながら、石川さんとともにあたたかい中継をお届けしようと思っています」

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