『陰陽師0』佐藤嗣麻子監督、原作者・夢枕獏と30年以上前から映画化約束 念願の完成作は「最高傑作」

映画監督の佐藤嗣麻子氏が4日、都内で行われた映画『陰陽師0(ゼロ)』(4月19日公開)のジャパンプレミアに出席した。本作は30年以上前から映画化を構想していたと明かした。

ジャパンプレミアに参加した佐藤嗣麻子監督【写真:ENCOUNT編集部】
ジャパンプレミアに参加した佐藤嗣麻子監督【写真:ENCOUNT編集部】

累計発行部数680万部超を記録する小説『陰陽師』シリーズ

 映画監督の佐藤嗣麻子氏が4日、都内で行われた映画『陰陽師0(ゼロ)』(4月19日公開)のジャパンプレミアに出席した。本作は30年以上前から映画化を構想していたと明かした。

 同作は、累計発行部数680万部超を記録する夢枕獏の小説『陰陽師』シリーズが原作の呪術エンターテイメント。安倍晴明(山崎賢人)が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた、完全オリジナルストーリーが展開される。

 佐藤監督は「この『陰陽師』は、30年か、35年くらい前に、原作者の夢枕獏さんと絶対に作るというか、お願いされて、作る約束をしていました」と告白。「ようやく完成しました。私としては、最高傑作になっていると思っています」と自画自賛。

 また、主演の山崎は、本作のワークショップの一環にて、バディを組んだ醍醐帝の孫・源博雅役の染谷将太と役をシャッフルしたという。佐藤監督を含めた3人での同ワークショップを振り返って山崎は「博雅と晴明を入れ替えて。そこはすごく楽しくて。“染谷君・晴明”の良さを盗みました」とニッコリ。それを聞いて染谷も「俺も“賢人君・博雅”を盗みました」と返し、息ピッタリの様子を見せる一幕も。

 同ワークショップでは、佐藤監督が映画にないセリフを作り、山崎と染谷がさまざまな組み合わせ・パターンにチャレンジ。佐藤監督は「そういうワークショップを重ねることで、2人の間合いとか、距離感がつかめたんじゃないかなと思います」と手応えを口にした。

 撮影を振り返って佐藤監督は「私はテレビドラマ『アンフェア』(フジテレビ系列)というシリーズをずっとやってきた。あれもそうなんですけど、全員悪役にして撮ってまして。今回も、キャスティングの段階から全員悪役、という方々を選びました」と笑った。

 ジャパンプレミアには主演の山崎、染谷のほか、奈緒、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫も出席。主題歌「邂逅」を手がけたBUMP OF CHICKENの特別ビデオメッセージもお披露目された。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさき

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