『ブギウギ』が視聴者に愛された理由とは? 制作統括「とにかく歌の力は偉大だと」
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じたNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の初回から最終回までの関東地区の期間平均視聴率が15.9%(ビデオリサーチ調べ)と、前作『らんまん』の16.6%には及ばなかったが、22年度の2作『ちむどんどん』15.8%、『舞いあがれ!』15.6%を上回った。テレビ離れが進むと言われる中、16%台に迫るハイレベルな数字を記録した大健闘の要因はどこにあるのか。
期間平均視聴率前作下回るも22年度の『ちむどんどん』、『舞いあがれ!』を上回る
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じたNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の初回から最終回までの関東地区の期間平均視聴率が15.9%(ビデオリサーチ調べ)と、前作『らんまん』の16.6%には及ばなかったが、22年度の2作『ちむどんどん』15.8%、『舞いあがれ!』15.6%を上回った。テレビ離れが進むと言われる中、16%台に迫るハイレベルな数字を記録した大健闘の要因はどこにあるのか。
これまでの朝ドラと『ブギウギ』の大きな違いは、ヒロインが芝居だけでなく本格的に歌って踊るシーンがふんだんにあったこと。最終回は生歌、生演奏だった。ただでさえ朝ドラの主演はせりふ量も多く、ハードで大変だと俳優たちの間でも知られている。そんな多忙な中、趣里は通常の芝居以外に歌のレッスンを受けて撮影に臨んだ。
視聴者は明るく元気なヒロイン・スズ子が放つパワーを受け取り、ストーリーの展開とともに、趣里の歌うモデルとされた笠置シヅ子さんのヒット曲『東京ブギウギ』など名曲で心をつかまれたと思う。
制作統括の福岡利武氏は支持された要因を「一番は趣里さんとお芝居の魅力、歌と踊りのステージの魅力。気持ちよく見ることができたと思います」。さらに「とにかく歌の力は偉大だとしみじみ思いました」とも語っていた。
芝居に歌と踊りの力が加わった『ブギウギ』。視聴者に朝から元気を届けてくれた大きな要因になったと思う。