俳優の吉高由里子が30日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』（日曜午後8時）で演じる主人公・紫式部ゆかりの地、滋賀・大津市の石山寺を初めて訪れた。

　吉高が訪れた石山寺は、平安時代に紫式部本人も参拝したと言われている場所。参拝後は、石山寺座主の鷲尾龍華（わしおりゅうげ）さんと対談を行った。

　吉高は「紫式部が実際に来ていた場所に、今生きている私が訪れていること。同じ風景を見ていたんだな、と感慨深くなりました。そびえ立つ硅灰石の存在感も大きくて、石段を息があがりながらもたどり着きたいといわれる場所にはじめて足を運ぶことができました。ひとつひとつの瞬間を記憶におさめて帰りたいです」と感想を語った。

　また、「石山寺が登場する第15回では、まひろは思いもよらない人物と出会います」と、4月14日の放送にも触れた。そして、「ずっと都にいたまひろはワクワクしただろうなと。もし今の私が参籠する機会があれば、秋のもみじなど四季折々の日本の風情を眺めていたいです。平安時代でも人間らしさや喜怒哀楽の部分は変わっていないだろうなと思いますし、楽しいことや悲しいことがあるから物語がはずんでいくと思います。イメージし、自分に引き寄せながら、役作りに挑戦していきます」と意気込んだ。

　なお、吉高と鷲尾座主との対談の様子は、滋賀県域で同19日午後6時30分からNHK総合で放送される予定。滋賀県以外では、NHKプラスでも視聴できるという。