つるの剛士「イクメンなんて言葉、好きじゃない」 育休取得率の増加にあえて警鐘「本質を理解していないと」

タレントのつるの剛士が28日、都内で行われたハンディキャップアクション2425発足記者会見に登壇した。

記者発表会に登場したつるの剛士【写真:ENCOUNT編集部】
記者発表会に登場したつるの剛士【写真:ENCOUNT編集部】

「育児休業を取った時は、自分のわがままだった」

 タレントのつるの剛士が28日、都内で行われたハンディキャップアクション2425発足記者会見に登壇した。

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 本プロジェクトは、障がい者雇用における数多くの壁を日本企業全体で乗り越えることを目指して発足。幼稚園の教員、保育士の資格を取得しているつるのは、「今、非常勤で幼稚園に行かせてもらっていて、子どもたちの中にも障がいをもたれている子がいる。先生として、日頃から考えています」と自身の体験をもとにコメントした。

「芸能界の壁をどう乗り越えた?」という質問には、「壁だらけだけど、育児休業を取った時は、自分のわがままだった。4人目が生まれるときで、家庭の空気が悪かった。奥さんともけんかになるし、モヤモヤしたまま仕事をするのは心苦しいと思った時に、家庭の基盤を作り直すために育児休業を取らせていただきました」と回想。「当時は育児休暇を取る人はいなかった。それからイクメンなんて言葉ができた。僕は全然好きな言葉じゃないんですけど。イクメン代表・つるの剛士なんて言われていましたけど、僕自身は自分の子ども育てているだけなんで申し訳なかった」と語った。

 さらに、「世の中の男性が育児しやすい環境になったのかな。ひとつのワードが世の中の壁を少しずつ壊していくという部分では、センセーショナルに何かバーンと言ったほうがいいこともありますよね」と言及。「最近、育休(取得)率もどんどん増えてきた。でも数字にとらわれるのではなく、育休の本質を取る人が理解していないとイメージが悪くなる。家事ができないパパが子どもと遊んで、ママからしてみたら『仕事行ってくれてた方が楽じゃん』となったら、育休という言葉自体が軽くなって、意味がなくなってしまうのでもったいない」と警鐘を鳴らしていた。

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