格闘技エンターテインメント「BreakingDown」出場選手の逮捕報道が相次いでいる。関わったことが事件などとは無縁な出場者にも影響を与えるフェーズに入ってきてしまったようだ。

　格闘家やYouTuberとして活躍している朝倉未来が社長を務める同団体。社長自身も賛否があることを認めている。それでも自身が格闘技と出会いどん底の人生が変わったように他者の人生も変わってほしいという思いでここまで大会や企画が開催されてきている。

　実際に良い方向に変わったケースもある。“少年刑務所”上がりの肩書きで登場した料理人のこめおは東京都内で割烹店をオープン。元EE JUMPの後藤祐樹は現在、千葉県八街市議会議員をしている。

　一方で未来の手に負えなくなってきているのも事実だ。未来は昨年11月、「BreakingDown」について「（不良台頭の）流れに飲み込まれてはダメ。BreakingDownって朝倉未来よりも数字を持ってしまっている」と語っていた。

　そんななかで今年に入って「BreakingDown」出場者の逮捕報道が相次いでいる。未来はこの事態に「BreakingDownに出場した後逮捕された選手は、今後出場停止にします」と宣言しているが、逮捕報道が出てしまった事実は変わらない。

“土木ネキ”として活躍していた女性出場者は子どもの学校の「保護者代表挨拶」の大役を任されていたが、昨今の報道によって「狂いそう」と悲鳴。医師免許を持ち、「BreakingDown」に選手としてリングドクターとして関わった男性出場者は同イベントへの出場歴を理由にマンションオーナーから賃貸の申し込みを拒否されるという事態になってしまっている。本人は「こういった弊害が出ていることを知って欲しい」と訴えていた。

「人生をより良い方向に」と願っている未来。一部の身勝手な行動で出場者の未来が壊れ始めている。