お笑いコンビ、ブラックマヨネーズの吉田敬が26日、火曜レギュラーを務める関西テレビ『旬感LIVE とれたてっ！』（月～金曜午後1時50分）に出演。ドジャース・大谷翔平が、違法賭博に関与したとして球団を解雇された元通訳・水原一平氏の騒動について声明を発表し、自身の関与を完全否定したことについてコメントした。大谷は日本時間のこの日早朝、「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんなにウソをついていた」「信頼していた方の過ちを悲しくショックです」などと約10分間にわたって明かした。

　吉田は「すごい端的にみんなが知りたいことを答えてはったなと。例えば自分が賭博に関わってたどうか『それは知りませんでした。ウソつかれてました』『送金方法に関しては今捜査中なので言えません』みたいな。すごい端的に答えられてて、日本の政治家さんの記者会見とはちょっと違う感じで、入ってきましたね」と感想を口にした。大谷の表情について印象を聞かれると「『ここでも堂々とされてるんか。この人はホンマにとんでもないショックを受けておられるんだろうな』というのと、やっぱりエネルギーをここで使わしてしまうのが、ちょっと残念な気持ちもあります」と返した。

　20日・韓国でのパドレスとの今季開幕戦後に事実を知ったと説明した大谷。吉田は「最大の相棒がこういうことをやってましたって言う報告をすることがすごいつらかったと思うんですよね。淡々とお話になってるように見えるけど、傷ついてる感じがすごいあるし。元がピュアやから、『悪人の存在が近くにあるのかも』みたいなんは想像もないのかなぁ。自分の中にちょっとでも『悪』があるのなら。僕とか（MCの）青木（源太アナウンサー）さんやったら、『ある程度これくらいのことするやろな』と予想すると思うんです」と心情を気遣いつつ、見解を示した。

　青木アナが困惑しつつも発言を了承すると、吉田は「すんません。オレだけになんの嫌やから。そういうのがない方やから。ショックという言葉では表せないという、驚き、悲しみ、そういうことを感じられてると思います」と続けた。

『大金が動いた中で大谷選手が本当に全く気付いてなかったのか疑問が残る』という声も上がった。吉田は「その道に行き切ってる人って、結構、そこ無頓着すぎるやろってことないですかね。新庄さん（現日本ハム監督）も『野球やめるときにオレの金を全部代理人かなんかにやられてることを気づいた』みたいなんもありましたし。トップクラスでお笑いでもめちゃくちゃ行き切ってる人って『自分が今月ナンボ稼いでる』とか『この番組1本ナンボや』って知らないです」と私見を披露。自身について聞かれると、「ちまちまちまちま『マジか。このギャラやったら、あの発言、一言600円ぐらいやないか』。（M-1）チャンピオンやぞ、オレ」と興奮気味にまくしたて、たしなめられた。

　米国での公式戦再開も迫っている大事な時期に大谷選手は一つのけじめをつけた。ここまでは水原元通訳と二人三脚で、“二刀流”でスーパースターの地位を築いたのも事実。吉田は「心配なのは、大谷選手がすごいのは、いろんな努力とか一球一球の駆け引きとか、出会いとか、食事とか、いろんな歯車が絡み合って今の大谷さんがあるわけじゃないですか。その中の大事なところの何個かが、絶対に水原さんじゃないと作れなかった歯車って言う部分もあると思うんですよね。タブレット見て『この次の選手はこうやぞ』みたいな、たぶん水原さんにしかアドバイスとか『ちょっと翔平テンション下がってんぞ。こういうときはこの一言やな』みたいな。たぶん水原さんにしかでけへんかったことが、ない1年ってどうなのかなっていう」と昨年までとは違う状況に置かれた大谷を心配した。