『THE SECOND』ベスト16が決定 金属バット小林、勝因は「顔ですかね」【全16組のコメントあり】
芸歴16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』(決勝はフジテレビ系で放送)で、次のステージに進む16組が25日に発表された。開幕戦を終え、ダブルアート、タモンズ、ハンジロウ、リニア、ロビンフット、ななまがり、金属バット、母心、かもめんたる、ザ・パンチ、囲碁将棋、タイムマシーン3号、マシンガンズ、ガクテンソク、モンスターエンジン、ラフ次元の16組が2回戦に進出する。
“師匠”に勝ったリニア「一緒に戦って一緒に勝つ」
芸歴16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』(決勝はフジテレビ系で放送)で、次のステージに進む16組が25日に発表された。開幕戦を終え、ダブルアート、タモンズ、ハンジロウ、リニア、ロビンフット、ななまがり、金属バット、母心、かもめんたる、ザ・パンチ、囲碁将棋、タイムマシーン3号、マシンガンズ、ガクテンソク、モンスターエンジン、ラフ次元の16組が2回戦に進出する。
同番組は23年にスタート。結成から16年以上経過した漫才師を対象とした漫才コンテストで、初代王者には芸歴20年以上のギャロップが輝いた。
第2回開催となる今回は、23日と24日にトーナメント初戦となる『開幕戦ノックアウトステージ32→16』が開催された。32組の漫才師たちが2組ずつ登場し、1対1の“タイマン”形式でネタバトルを展開。会場に集まった一般審査員100人による採点方式の審査が行われた。審査員は各ネタの終了ごとにそれぞれ「とても面白かった:3点」、「面白かった:2点」、「面白くなかった:1点」の3段階で審査を行う。ネタ時間が6分30秒を超えると10点減点、さらにそこから15秒超過ごとに10点減点される。
激戦を制した16組は2回目の本戦トーナメント『ノックアウトステージ16→8』に出場し、グランプリファイナルは5月にゴールデンタイムで生放送される。
勝ち上がった16組は、それぞれが勝因を自己分析し、今後の戦いへ向けての意気込みを語った。
自分たちにとって“師匠”のような存在の三日月マンハッタンに勝利したリニアの酒井啓太は、「三日月さんの思いも背負って、一緒に戦って一緒に勝つ、という気持ちで臨みたい」と意気込み。またアラフィフコンビのマシンガンズ・滝沢秀一は「俺たち、勝つつもりではいるんで。出るからには優勝したい」と決意を語った。また金属バットの小林圭輔は勝因について「まぁ、顔ですかね。結局イケメンが勝つんやなって」と分析している。
以下、16組が語る勝因と、今後への意気込み。
○Aブロック第1試合勝者:ダブルアート(タグ、真べぇ)
・勝因
「選考会のときから2人で話していたのは、とにかく普段通りやろう、と。正直、今日も一度もネタ合わせしてないんですよ。いつも寄席でやっているのと同じ感じで、出番前にちょっと2人で確認するくらいで、ぱっと舞台に出ていって。それがいい結果につながったのかもしれないです」(真べぇ)
・意気込み
「何か策を練るとかじゃなく、いつも通りやって、最終的に“これ、楽しいでしょ?”って、お客さんを巻き込むような漫才ができたら、いい結果につながるのかなと。自分たちの地肩の強さを信じて頑張ります!」(タグ)
○Aブロック第2試合勝者:タモンズ(大波康平、安部浩章)
・勝因
「去年の開幕戦で、1点をつけた審査員の方が8人もいたことのショックがあまりにもでかくて(笑)、そこから1年間、漫才ツアーで全国を回ってきたんです。その中で、ネタを台本通りやるんじゃなく、ウケたところを引っ張るとか、ウケなかったらすぐ引っ込めるとか、そういうことも楽しくできるようになってきて。割と余裕が出てきたのかもしれません」(大波)
・意気込み
「ダブルアートに勝つために、タグと同じ髪形にします(笑)。でも結局、僕ら自身がいかに楽しめるかが勝負かなと。いつも通り、ギャーギャー騒いで漫才ができればいいかなって思います」(安部)
○Bブロック第1試合勝者:ハンジロウ(たーにー、しゅうごパーク)
・勝因
「ザ・ぼんちさんと僕らとでは、漫才の種類が全然違いますから、お客さんがどっちを取るかの問題で。結果としてたまたま、僕らを選んでくれた方が多かった、というだけです。ザ・ぼんち師匠、本当にすごすぎました……」(しゅうごパーク)
・意気込み
「僕ら2人とも、『マキオカリー』(※かもめんたる・槙尾ユウスケがオーナーを務めるカレー専門店)の店長をやってるんです。僕が五反田、相方が上野の店なんですけど、なかなかの赤字経営なので、ぜひ『THE SECOND』の決勝に出て、お店の集客につなげたいです!」(たーにー)
○Bブロック第2試合勝者:リニア(しょうへい、酒井啓太)
・勝因
「先攻の三日月マンハッタンさんがどれだけウケても、自分たちのネタをしっかりやろう、ということだけに集中しました。とにかく焦らずにちゃんとやれば、最後は笑いが来るから大丈夫、と自分に言い聞かせてました」(しょうへい)
・意気込み
「三日月(マンハッタン)さんは、僕らにとっては、いわば師匠のような存在なので、とても複雑な心境ではありますが、こうなったらもう、三日月さんの思いも背負って、一緒に戦って一緒に勝つ、という気持ちで臨みたいですね。ひとつひとつ大事に戦っていきたいと思います」(酒井)
○Cブロック第1試合勝者:ロビンフット(おぐ、マー坊)
・勝因
「やっぱり、先攻だったのが効を奏したのかなと。何にも考えず、勢いだけで逃げ切ることができたというか。これがもし後攻やったら、テンダラーさんのネタを見て、緊張しまくってたと思うので。あと、誰よりも大きな声が出せていたのも勝因やと思います!(笑)」(おぐ)
・意気込み
「“テンダラーに勝ったコンビ”というこの名誉を汚さないように頑張りたいです。とは言うても、ななまがりは、テンダラーさんとは真逆の漫才なんで、どう頑張ったらいいのかわからないっていう(笑)。まだ時間はあるので、これから対策を考えます」(マー坊)
○Cブロック第2試合勝者:ななまがり(森下直人、初瀬悠太)
・勝因
「僕らの漫才って、初見のお客さんからは理解されないというか、なかなか受け入れてもらえないんです(笑)。でも今回は、先攻のインポッシブルさんが“免疫”になってくれたおかげで、割とすんなり受け入れてもらえたのかなと(笑)。ですから、後攻だったことが唯一の勝因だと思います」(森下)
・意気込み
「まさかロビンフットさんと戦うことになるとは……。失礼な話、完全にテンダラーさんが勝ち上がってくると思ってましたから(笑)。うちの相方と、おぐさんと、ハゲ同士で戦うことになりましたが、先輩のロビンフットさんの胸を、いや、頭皮を借りるつもりで頑張ります!」(マー坊)
囲碁将棋・根建「勝因…むずいですね。本当に僅差で、なんとかぎりぎり」
○Dブロック第1試合勝者:金属バット(小林圭輔、友保隼平)
・勝因
「月の満ち欠け。星の並びが、完全に僕らを照らしていたなと」(友保)
「まぁ、顔ですかね。結局イケメンが勝つんやなって」(小林)
・意気込み
「全員ぶっつぶしてやりますよ! 舞台上でひっくり返して、爪全部はがしてやりますわ!」(友保)
「僕は日々の美顔ローラーに精を出したいと思います」(小林)
○Dブロック第2試合勝者:母心(嶋川武秀、関あつし)
・勝因
「たまたまお客さんがこっちを選んでくれた、という感じですね。とにかく僕らとしては、寄席に出ているときと同じように、奇をてらわず、分かりやすく、ということを意識していました。あと、ネタ時間6分というのは大きかったですね。僕らの場合、良さをわかってもらえるのに時間が掛かるので(笑)」(関)
・意気込み
「次の対戦は、いかにも悪いことしてそうな金属バットさんと、裏でこっそり悪いことしてそうな母心と、本当に悪いヤツはどっちだっていう対決になるのかなと(笑)。……まじめに意気込みを言うと、“お客さんファースト”の気持ちを忘れず、母心の漫才をしっかり伝えられたらと思います!」(嶋川)
○Eブロック第1試合勝者:かもめんたる(岩崎う大、槙尾ユウスケ)
・勝因
「今回のネタは、対戦相手が流れ星☆に決まってから作った新ネタなんです。流れ星☆とわれわれではスタイルが全く違うから、どうせだったら、より自分たちらしいネタをやろうと思ったのと、あと、おじさんならではのテーマにしたら面白いかなって(笑)。そこがうまくハマりましたね」(う大)
・意気込み
「強敵の流れ星☆に勝てたので、こうなったら決勝進出を目指したいですね。この勢いに乗って、あともう1本、面白いネタが作れたらいいなと思ってます」(う大)
「僕はただただ、う大さんを信じて、やるべきことをやるだけ。必死についていきます!(笑)」(槙尾)
○Eブロック第2試合勝者:ザ・パンチ(パンチ浜崎、ノーパンチ松尾)
・勝因
「これは勝ったときに言おうと決めてたんですけど……いや~、運がよかっただけですよ」(浜崎)
「舞台上で言えよ! でも確かに、漫才は水物ですから、結果は運次第なのかなと。尊敬する先輩の東京ダイナマイトさんに勝てたことは本当にうれしかったです」(松尾)
・意気込み
「次はかめもんたるとの対戦ですけど、うちらの場合、だからといって対策を練るとか、何もできないんで(笑)。ただただ一生懸命やるだけですね。いつもの通り、寄席芸をやるだけです」(松尾)
「ですから皆さんも、何も考えず、ただただ笑っていただけたらうれしいです」(浜崎)
○Fブロック第1試合勝者:囲碁将棋(文田大介、根建太一)
・勝因
「勝因……むずいですね。本当に僅差で、なんとかぎりぎり勝てた、っていう感覚なんで(笑)」(根建)
「なんなら、ショウショウさんが先攻で盛り上げてくれたおかげで、僕らもやりやすかった、みたいなところもありますし。ショウショウさん、本当にかっこよかったです」(文田)
・意気込み
根建「次も勝てるように、としか言うことはないです。とりあえず今日から、クセとか動きとか、タイムマシーン3号さんのことを研究したいと思います」(根建)
「アスリートか(笑)」(文田)
○Fブロック第2試合勝者:タイムマシーン3号(山本浩司、関太)
・勝因
「今回は何よりも、自分たちで納得の行くネタができたような気がします。いい感じにリラックスしながら、良いパフォーマンスができました。高い点数をいただけたのもありがたかったですね」(関)
・意気込み
「やっぱり、トーナメント戦っていうのが『THE SECOND』の難しいところで。他の賞レースとは違って、1対1の勝負ですからね。とはいえ、バッターとピッチャーの対決とも違うし……例えるなら、ホームラン競争みたいなものですかね。だから、対策の立てようがないんです。でもとりあえず、囲碁将棋にはベテランの実力を見せつけてやろうと思ってます!」(山本)
○Gブロック第1試合勝者:マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)
・勝因
「やっぱり、50歳近いおじさん2人が、でっかい声でしゃべってたら、お客さんも笑わざるを得ないだろうっていう、そういう作戦です(笑)。今後もやっていきたいと思いますね。でも本当に、全力で頑張ったので、とりあえずほっとしています」(西堀)
・意気込み
「周りからは、“勝敗にこだわらず、かき回せ”みたいなことをよく言われるんですけど、“いや、かき回してる時点で負けてるってことだろ!”って(笑)。俺たち、勝つつもりではいるんで。出るからには優勝したいですよ。とりあえず今は、次のトーナメントに集中したいと思います!」(滝沢)
○Gブロック第2試合勝者:ガクテンソク(よじょう、奥田修二)
・勝因
「勝因は……全くわかりません(笑)。だって先攻のシャンプーハットさん、余計な力が全く入っていない、いつも通りのおもろい漫才を披露されていて。ネタが終わった瞬間、“勘弁してくれよ”って2人で言ってましたから。今日のお客様の好みで、たまたまこうなっただけやと思ってます」(奥田)
・意気込み
「次の対戦相手はマシンガンズさんということで、さっそく去年のリベンジを果たすチャンスが来たので、楽しみです。うちの相方も、抽選会のときから“マシンガンズさんと同じブロックになりそうな気がする”って言ってたんですよ。もはや運命的なものを感じてます(笑)」(よじょう)
○Hブロック第1試合勝者:モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)
・勝因
「舞台に立ってる数は、圧倒的に僕らの方が多いと思うんですよ。だから、場数の勝利、ってことなんかな……全く面白味のないコメントですけど(笑)。あと今回、会場に入ったのがぎりぎりで。他のコンビのネタも見てないし、要らんこと考えなかったんで、それもよかったんやと思います」(西森)
・意気込み
「もちろん、最終的な目標は優勝ですけど、とりあえず次へ向けて、一歩一歩進んでいきたいと思います。心配なのは、次の対戦まであと1か月もあるんで、相方が考えすぎて、ネタをこねくり回したりして変なことにならなければいいなと(笑)。そこは僕がしっかり食い止めたいと思います」(大林)
○Hブロック第2試合勝者:ラフ次元(梅村賢太郎、空道太郎)
・勝因
「完全に運です! 先攻のランジャタイに場を荒らされて(笑)、めちゃめちゃやりづらかったんですよ。実際、ネタ飛ばしましたし。もし試合が今日じゃなかったら、きっと違う結果になっていたと思いますね。なんなら、10回やったら9回負けてるかもしれない(笑)」(梅村)
・意気込み
「(次の対戦相手の)モンスターエンジンさんは、僕らが大阪で初めて舞台に立ったときからずっと、今もトップで活躍されている大先輩なので、戦えるのはすごくうれしいです。本当に胸を借りる気持ちで、ただただ頑張るしかないですね」(空)