【K-1vsRISE対抗戦】国内フェザー級トップ戦は延長の末に軍司泰斗が勝利 疑惑の判定の両者は

第13試合では、現K-1 WORLD GPフェザー級王者の軍司泰斗が、現RISEフェザー級王者の門口佳佑を延長の末、判定で下した。

勝利した軍司泰斗(左)【写真:山口比佐夫】
勝利した軍司泰斗(左)【写真:山口比佐夫】

疑惑の判定と言われるほど拮抗した展開に

格闘技イベント「TRHD presents K-1 WORLD MAX」(2024年3月20日)【K-1vsRISE対抗戦】第13試合 スーパーファイト/K-1フェザー級/3分×3R・延長1R

 第13試合では、現K-1 WORLD GPフェザー級王者の軍司泰斗が、現RISEフェザー級王者の門口佳佑を延長の末、判定で下した。

 K-1王者とRISE王者の一戦。軍司は現在12連勝中、門口は6連勝中。日本フェザー級戦線においてトップを走る2人の対決だ。勝利したほうがフェザー級において日本最強と言ってもいいだろう。

 1R、ステップを踏んで距離を詰めていく軍司に対して、門口は足を止めて相手の出方をじっくりうかがう。ラウンド中盤、パンチのラッシュを軍司が仕掛けるが、門口も譲らずにパンチを返していく。手数、クリーンヒットの数ともに軍司が優勢か。

 2R、門口はサウスポーに構えを変えて相手を揺さぶる。1Rと比べると軍司は中に入っていけない。距離が詰まると軍司は回転の速いパンチのコンビネーションを繰り出すが、門口も後ろに下がらない。ラウンジ終盤は門口のパンチをスウェーで避け、カウンターで軍司がパンチを当てる場面も。門口のパンチを見切り始めたか。

 3R、軍司がジリジリとプレッシャーをかけていく。両者足を止めて近い距離で額を押し付け合いながらパンチのコンビネーションを浴びせる。軍司はパンチの中にボディへの膝も交え、門口よりも攻撃のバリエーションが豊富な印象だ。

 判定は30-29、30-30、29-29の1-0でジャッジの一人が門口を支持するも、延長戦へ。延長戦は門口がジリジリと距離を詰めてパンチのコンビネーションを的確に出していくが、軍司もコンビネーションで返す。ジャッジの2人が軍司を支持し、軍司が僅差で判定勝利を収めた。

 試合後の会見で門口が試合を振り返る。

「延長は勝ったかなとも思ったけど、僕の負け。何も文句はないです。逆になんで本戦が僕についたのかなとは思います」

 一方の軍司も、「(本戦で)正直、勝っていた気持ちはありました」と話した。ネット上では、「延長は門口」という声も上がっているが、そこについては両者触れず、結果を受け入れている様子だった。

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