紅茶のティーバッグが議論 「私は2回以上使う」と発言したら相手は無言に…「会話が止まりました」

紅茶のティーバッグ、あなたは何回使う? 会話の中で「最低でも2回くらいは……」と正直に話したところ、場の空気が固まったとの投稿がネット上で大きな話題になっている。思わぬ“紅茶論争”が巻き起こるきっかけになった投稿者に、詳しい状況と反響の受け止めを聞いた。

“紅茶論争”が巻き起こっている(写真はイメージ)【写真:写真AC】
“紅茶論争”が巻き起こっている(写真はイメージ)【写真:写真AC】

紅茶のティーバッグ、2回以上使うのは貧乏くさいのか

 紅茶のティーバッグ、あなたは何回使う? 会話の中で「最低でも2回くらいは……」と正直に話したところ、場の空気が固まったとの投稿がネット上で大きな話題になっている。思わぬ“紅茶論争”が巻き起こるきっかけになった投稿者に、詳しい状況と反響の受け止めを聞いた。

「紅茶のティーバッグって2回くらいは最低でも使うよね???

って言ったら空気が固まったんだけど、みんなカッコつけてるだけだよね」

 3月16日、Xに投稿したのは、愛知・名古屋市でデザイン会社「ジャジャジャジャーン」を経営する鬼頭さんだ。身近な紅茶にまつわる話題に、表示回数は350万件を突破。「一回使ったらサヨナラします」「1バッグで2人分いれます」「お茶ですが、5回はいきますね」「紅茶党なので一回きりです」「メーカー推奨はティーカップ一杯分」「むしろ、1回目は濃すぎて、ティーパックを別皿に移してから、薄めるくらいです…」など、多くの反応が寄せられた。

 普段はリプトンなど、市販の紅茶のティーバッグを使っている鬼頭さん。

 投稿について、改めて状況を聞くと、「私の職業はデスクワークが多く、飲み物にこだわる人が多いのですが、私は割と無頓着です。同業他社の方と仕事中の飲み物の話になり、『もったいないから、私は2回以上使う』と言ったところ、無言になり会話が止まりました。『少し貧乏くさい』とのことでした」と説明。

「やりきれない思いだったので、後日社内で会話をしていたら、『その人たちはカッコつけてるだけだよ! 元気出して!』と言われました」と社内外で反応が分かれたという。

 果たしてティーバッグは1回使っただけで捨ててしまうのは当たり前なのか。

「色がなくなるまで使うときが多いです(笑)」という鬼頭さんは、投稿が拡散されたこともあって、「お恥ずかしい(笑)」とやや動揺している様子だ。

 メーカー側はどのような方法を勧めているのだろうか。

 1890年創業で、世界125か国以上で展開するリプトン。代表的な「イエローラベル」の説明書きを読むと、「1カップに1バッグ」、熱湯150ミリリットルで1分抽出することが目安になっている。「カップも前もって温めて」「ふたをして1分」などと、かなり細かい。

 本来の紅茶の入れ方は、おそらくこの通りなのだろう。

 一方で、ティーバッグを複数回使用する人からは、一般的なカップの大きさの場合、1カップ分だけだと濃くなってしまうとの声もあった。

「濃くなる印象はありますね。2杯分作るくらいでちょうど良い感じでしょうか」と鬼頭さんも共感。ここは、人によって好みが分かれそうだ。

 今回の投稿を通じて、家庭や職場では紅茶の入れ方や飲み方に、さまざまな方法があることが分かった。高級葉を使うなどこだわり派は1回。インド産やケニア産など生産国や茶葉の状態によって回数を分けている人もいた。濃い1杯目は半分まで飲んで途中からお湯で薄める人、風味が薄れた2杯目は牛乳を加えてミルクティーにする人。出がらしで薄くなると、バッグをティースプーンに巻きつけ、絞り出すという人も……。

 それぞれのコメントに目を通した鬼頭さんは、「面白いなと感じたのは、色味を見ながらお湯を足して薄め調整する方法ですね」と受け止めている。

 投稿が大きな反響を呼んだことは、「正直何の気なしに気軽に投稿したことが反響を呼ぶとは思いませんでした。こだわりの有無にかかわらず、紅茶を飲まれる方が多いことには驚きです」とびっくり。

「これを機に紅茶にハマってみるのも良いかなとも思いました。社内に少し良い紅茶を買い置きしても良いかも」と前を向いた。

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