【さよならマエストロ】最終回で俊平が「クビ」に タイトル伏線回収で「素晴らしい」「いいドラマだった」

俳優の西島秀俊と芦田愛菜が主演するTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)が、17日に最終回を迎えた。

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』が最終回を迎えた【写真:(C)TBS】
『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』が最終回を迎えた【写真:(C)TBS】

続編希望の声も続々「未来を見たい」「おかえりマエストロとか」

 俳優の西島秀俊と芦田愛菜が主演するTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(日曜午後9時)が、17日に最終回を迎えた。

 同作は、脚本家・大島里美氏によるオリジナル作品。20代の頃から海外で活躍してきた天才指揮者・夏目俊平(西島)が、5年前に起きた“ある事件”をきっかけに家族と音楽を失ってしまう。そんな父を嫌う娘・響(芦田)。しばらく音楽界から離れていた俊平は、日本の地方オーケストラの指揮をするため数十年ぶりに帰国し、響と気まずい同居生活が始まる。父と娘が失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマ。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 5年ぶりに仲直りした俊平と響。心を通わせた2人は、一緒に朝食や夕食を作るなど、打ち解ける。その姿を、響の弟・海(大西利空)はうれしそうに見つめた。

 俊平は、妻の志帆(石田ゆり子)のもとを訪れ、5年前に志帆から渡されていた離婚届にサインし、手渡した。志帆に感謝を伝えると、響と仲直りしたことや、響がバイオリンを弾いたことを報告する。志帆は涙を流して喜んだ。

『仙台オーケストラフェスティバル』に向けて遠征費用を集める晴見フィルハーモニーに、晴見フィルの最古参で「うたカフェ二朗」の店主・小村二朗(西田敏行)が資金をカンパした。無事に仙台に行けることになり、俊平も晴見フィルメンバーも喜ぶ。

 そんな中、俊平のもとに、ドイツの名門・ノイエシュタッド交響楽団指揮者で俊平の師でもあるクラウス・シュナイダーが倒れたと連絡が入る。マネジャーの鏑木晃一(満島真之介)は、すぐにドイツ行きのチケットを手配すると伝えた。しかし俊平は、晴見フィルで活動するためにノイエシュタッド交響楽団常任指揮者のオファーを断っているため、日本に留まることを決意する。響も鏑木も、俊平はドイツに戻るべきだと考えていた。

 オケフェスに向けて練習を重ねる俊平は、ついシュナイダーのことを考えてしまう。心ここにあらずの俊平を心配する団員たち。仙台に到着すると、俊平はドイツからの電話に出る。回復したシュナイダーとドイツ語で会話し、ホッとする俊平。また、オケフェスを主催する指揮者とのあいさつに呼ばれた俊平は、晴見フィルとの夕食会には参加できなかった。

 そんな“別の世界”の俊平を見た団員たちは、「このまま俊平を晴見フィルに引き留めていいのか」を考え始める。コンサートマスターでバイオリン奏者の近藤益夫(津田寛治)は、「たまたまなんだよ、マエストロが晴見フィルに来たのは。世界で活躍できる人なんだよ。それでいいのかよ……“草野球チーム”が“大谷翔平”囲っちまって」と気にかける。俊平にドイツに戻ってほしい、晴見フィルに残ってほしい、それぞれの意見を言い合っていると、そこに響がやって来た。

 響は、「父のことを好きになってくださり、ありがとうございます」と感謝する。そして「父は天才でも完成品でもないから。指揮者の世界じゃ、父なんてまだまだ若手のひよっこです。これからの人なんです。これからだったのに、私が時間を止めてしまったんです」と後悔を口にする。「これ以上のんびりさせたくない。落ち着かせたくない。たたき起こしたい」と、ドイツに戻ってほしい気持ちを明かし、「きっとそれは、狼の口に飛び込むような挑戦になると思うんです。思いっきり飛び込んでほしい。だって指揮者はパパの人生そのものだから」と訴えた。

 響の言葉を聞いた団員たちは、俊平の背中を押すことに決めた。オケフェスのリハーサルをボイコットすると、空港でゲリラライブを敢行。その指揮は、俊平の影響で指揮者を目指す谷崎天音(當真あみ)が務めていた。その場に呼ばれた俊平は、団長の古谷悟史(玉山鉄二)から、「あなたをクビにします」と告げられる。古谷は目に涙を溜めながら、「うちのオケには、あなたは少し立派すぎるんです。マエストロは世界で羽ばたいてください。僕らもなんとか、背中を追いかけますから」と伝えた。

 さらに近藤が、「晴見フィルは俺が責任もって続けるから。だから心配すんな」と続ける。そして響は、俊平がドイツにいる間に自身がコンマスを務めることを伝え、晴見フィルに加わった。団員たちは「ボッカ・ルーポ(オオカミの口に飛び込んで)!」と、俊平を後押しした。

 俊平は「本当に、本当に楽しかったんです。皆さんと音を出して、久しぶりに家族と過ごして。だから、まさかクビになるとは思いませんでした」と伝え、「音楽は人の心を救うことができる。この3か月、心を救われたのは僕の方でした。アパッシオナート。皆さんの情熱が、僕にもう一度、音楽の喜びを思い出させてくれました」と感謝した。

 俊平は最後に晴見フィルで指揮を振り、ドイツ行きの飛行機に向かう。響と団員たちが「さよなら、マエストロ!」と見送ると、俊平は「必ず帰ってきます」と手を振った。

 最終回にSNS上では「素晴らしいタイトル回収でした」「いいドラマだったなぁ~」「めちゃくちゃいい話だったじゃん(涙)」「最後よすぎて泣けちゃった」と感動の声が。また、「続編がありそうな終わり方」「続編を見たい感じだなぁ…」と、続きを期待する声も。

 晴見フィルの仙台オケフェスの結果や、ぶつかり合った天音と父の晴見市長・白石一生(淵上泰史)のその後の関係も明らかになっていないことから、「回収しきれていない伏線アリアリだったので、『ただいまマエストロ』とか『おかえりマエストロ』とか」「続編あるなら天音指揮で悪戦苦闘する展開も見たい」「ドイツで活躍するところも、晴見フィルに帰って来るまでも、今後のみんなの未来をちゃんと見たい」といった声もあがっている。

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