大阪マラソン優勝者の体脂肪率は驚異の「3%以下」 機械では測定不能「人間の生命維持活動の限界」

「大阪マラソン2024」初マラソン日本最高記録、日本学生新記録となる2時間06分18秒で優勝した国学院大3年の平林清澄が15日、日本テレビ系『news every.』(月曜~金曜午後3時50分)にVTR出演し、食生活や体脂肪率を明かした。

日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】
日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】

武器は「軽さをいかした安定性」

「大阪マラソン2024」初マラソン日本最高記録、日本学生新記録となる2時間06分18秒で優勝した国学院大3年の平林清澄が15日、日本テレビ系『news every.』(月曜~金曜午後3時50分)にVTR出演し、食生活や体脂肪率を明かした。

日本マラソン界に現れたニュースター平林の食生活や強さの秘訣に迫った。国学院大の陸上競技部合宿所には62人の学生ランナーが生活している。

エースで今年、主将に就任した平林は、体が重くなるため筋肉はあえてつけていない。身長168センチで体重は44キロ。走り込みのほかは肩甲骨など可動域を広げるトレーニングを重点的に行なっている。

平林は自身の武器を「軽さを生かした安定性だと思っている。体脂肪率が3%とかなので……。測って3.0なんですけど、機械が3.0までしか出ないらしくて、人間の生命維持活動の限界みないな。命削って走っています」と言い、笑みを見せた。チームメートの体脂肪の平均は7%だった。

この日の夕食は、チーズハンバーグ、イタリアンサラダ、じゃが芋とツナの煮物、パイナップル、コンソメスープ、ご飯は350グラムとボリューミーのように感じるが「エネルギーがなくなっていくので食べていかないと追いつかない」と話した。

子どもの時から、おしゃべりが大好きという平林。なんと、大阪マラソンのレース中には会話していたという。10キロ付近で前方にいた選手2人が「ペース速いですね」と話す声が聞こえたため、2人の間に入り「速いですよね」としゃべりかけていたんだとか。一番辛い場面の32キロでは笑顔で走っていたことも記憶に新しい。

チームメートから「みんなよりちょっと陸上を愛してます」と紹介されると、平林は「一番いいこと言ってくれている」と感謝した。

大事にしている言葉は「心の隙をなくす」で、1年の夏に監督からもらった言葉という。

「心の隙をなくすって何だろうって考えながら生活しています。やっぱり、調子に乗った時ということですね。(調子に乗った時に)うまれるものみたいな」と哲学者のような一面も垣間見せた。

現役の箱根駅伝ランナーでは、45年前の1979年、早稲田大のエースとして箱根駅伝で4年連続で花の2区を走った瀬古利彦さんが、福岡国際マラソン優勝した例などがあるが、瀬古さんは「快挙ですよ。自分で言うのも変ですけどね。なかなか学生は(マラソンで)勝てないんですよ。見事の見事ですね」と絶賛した。大学生が箱根駅伝とマラソンを両立する難しさについても「マラソンだと40キロ走らないといけないじゃないですか。学生だと時間もないし、どうしても箱根駅伝が主軸なのでマラソンの練習にならない」と分析した。

その上で、平林のフォームを「着地の足が片方着いたらすぐ反対の足がパンとでる。無駄な接地がひとつもないですね。腰も高いし、教科書にのるフォーム」と評価。「パリオリンピック終わっていませんけども、4年後のエースになる一番手でしょうね。日本の宝ですから」と話した。

次のページへ (2/2) 【動画】「教科書にのるフォーム」と瀬古利彦さんが絶賛した平林清澄の走る姿
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