電車内で「トコジラミ発見」にネット衝撃…「日本にも蔓延し出したか」 当事者に聞いた一部始終

害虫「トコジラミ」の被害や不安が高まっている。人間を刺して吸血、刺されると激しいかゆみや発疹が出てしまう厄介な存在だ。このほど、電車内でトコジラミとみられる生物を発見したというSNS投稿が反響を呼んだ。当事者に詳細を聞いた。

電車内で発見したとされるトコジラミ【写真:みさ☆くまファーム(@MisaKuma_Farm)さん提供】
電車内で発見したとされるトコジラミ【写真:みさ☆くまファーム(@MisaKuma_Farm)さん提供】

繁殖した場合に防除が困難「できる限り早期に発見・防除することが重要です」

 害虫「トコジラミ」の被害や不安が高まっている。人間を刺して吸血、刺されると激しいかゆみや発疹が出てしまう厄介な存在だ。このほど、電車内でトコジラミとみられる生物を発見したというSNS投稿が反響を呼んだ。当事者に詳細を聞いた。

「今帰りの電車なんですがこれってトコジラミだったりします?!」

 は虫類の個人ブリーダーを夫婦で行っている、みさ☆くまファーム(@MisaKuma_Farm)さんはXに報告をつづった。

 3月10日の出来事。東京・浅草で開催された、は虫類や小動物等の販売イベントに出店するため上京した際の帰りに、電車内で見つけたという。

「帰りに乗車したJR宇都宮線 17:50上野発宇都宮行き(15両編成で前から2両目の14号車)の車内で、埼玉・大宮を通過した後、18:30頃にボックス席の向かいに座ってる夫の隣のシートの上にトコジラミが1匹いるのを発見しました」。大きさは5ミリ程度だった。

 みさ☆くまファームさんはたまたま持っていたセロハンテープで包み込むようにパウチした。下車した栃木・小山駅の改札で、夫が駅員に見せて報告したという。

「駅員さんは『はい、分かりました』と一言。夫が『いやいや、これトコジラミですよ? 電車のシートにいたんですよ? 本当に大丈夫ですか? 一応死骸もありますがどうしますか?』と尋ねるも、『はい、大丈夫です』で終わってしまいました」と説明する。保健所や役所には連絡していないとのことだ。

 フランスや韓国での流行がニュースになり、日本国内でも被害拡大が懸念されている。家庭内での繁殖は避けたく、防除対策が注目されている。大阪市の公式サイトによると、「トコジラミは繁殖した場合に防除が困難なため、できる限り早期に発見・防除することが重要です。トコジラミを発見した場合は、掃除機で吸い取ったり、熱湯洗濯するなどの方法で防除しましょう。トコジラミが大量に繁殖していると、個人での防除が困難となりますので、駆除業者に委託することを検討してください(大阪市ではトコジラミの駆除は行っておりません)」と記載されている。多くの人が利用する公共交通機関での発生に不安が募っている。

 今回の投稿は話題を呼び、「怖い、怖すぎる、最大の恐怖が訪れた」「電車やバスのシートをよく確認してから、座るようにします」「うわ、やばいじゃん」「日本にも蔓延し出したか」「駆除していただきありがとうございました」など、驚きの声が寄せられた。

 みさ☆くまファームさんは啓発の思いを持っているといい、「海の向こうやテレビの中だけの話だと思っていたので、まさか身近で起きるとは思ってもおりませんでした。正直驚いてます。また、トコジラミの怖さを知らない人も多いような気がします。夫も最初はトコジラミと分からずそんなに気にしてない様子でした。皆がトコジラミの存在を知って対策することで少しはいい方向に行くと思います」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】トコジラミの恐怖を捉えた決定的場面
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