五代目 林家小染さんが61歳で死去 持病が悪化…先月28日の公演が最後の高座に

上方落語家の五代目 林家小染さんが9日に持病の悪化により亡くなったことが分かった。61歳だった。11日、吉本興業が発表した。

林家小染さん【写真:(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.】
林家小染さん【写真:(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.】

通夜は13日午後7時から、告別式は14日午前10時から

 上方落語家の五代目 林家小染さんが9日に持病の悪化により亡くなったことが分かった。61歳だった。11日、吉本興業が発表した。

 小染さんは大阪市出身。1982年に四代目林家小染に入門、林家染八として話芸を磨き、92年に「第7回NHK新人演芸大賞」、93年に「国立演芸場花形演芸大賞」金賞を受賞。さらに94年には、大阪市が未来の大阪文化を担う人材に贈る「第14回咲くやこの花賞」大衆芸能部門を受賞するなど、その才能が評価された。

 96年に五代目林家小染を襲名。古い大阪弁を駆使した先代譲りの柔らかい語り口が特徴で、「くっしゃみ講釈」「尻餅」「試し酒」「酔い亭主」を十八番としていた。東京の噺家とも交流し幅広く活躍。近年は体調を崩し、闘病しながら高座をつとめ、2月28日の京都での公演が最後の高座になった。

 通夜は13日午後7時から、告別式は14日午前10時から、大阪市西区北堀江の「あみだ池和光殿」で執り行わる。喪主は長男で弟子の林家染八。

 吉本興業は「通夜・告別式のご取材、ご香典は固く辞退させていただきます。故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と伝えた。

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