宮崎駿監督がほぼ公の場に出ない理由とは? 鈴木敏夫プロデューサー「反省していたんです」
日本時間11日、ハリウッドのドルビーシアターにて行われた第96回アカデミー賞授賞式で、宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞を受賞した。本作のプロデューサーの鈴木敏夫氏が、宮崎監督が、ほとんど公の場に登場しコメントなどを発表しない理由について語った。
鈴木氏が宮崎監督の気持ちを慮る
日本時間11日、ハリウッドのドルビーシアターにて行われた第96回アカデミー賞授賞式で、宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞を受賞した。本作のプロデューサーの鈴木敏夫氏が、宮崎監督が、ほとんど公の場に登場しコメントなどを発表しない理由について語った。
『君たちはどう生きるか』は、宮崎監督が『風立ちぬ』以来、10年ぶりとなる新作アニメーション映画。これまでゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などのアニメーション賞を受賞してきたが、今回『マイ・エレメント』、『ニモーナ』、『ロボット・ドリームズ』、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のノミネート作品を制しての受賞となった。
この日、受賞した際の宮崎監督の様子を聞かれた鈴木プロデューサーは「電話で話したのですが、『俺は気にしていないから』と話していながら興奮している様子だった」と伝えた。
報道陣から「正式なコメントはないのでしょうか?」という質問に対して、鈴木プロデューサーは「『風立ちぬ』のあとに『二度と作らない』って会見をしてしまったことを反省していたんです」と笑うと「この作品に携わるとき、宮崎監督は最初に『もう一度世間に出てくるのはみっともないというのは分かっているんです。それでももう一度作りたい』と語っていたんです。その意味で、もう世間には出ない方がいいと思っているのでは……」と宮崎監督の気持ちを慮っていた。
宮崎監督作品は過去『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『風立ちぬ』と4度同賞にノミネートされ、2002年に全米で公開された『千と千尋の神隠し』以来、2度目のオスカー受賞。