林家正蔵&林家三平、90歳の母・海老名香葉子さんの思い継承「戦争が悲惨だと」
エッセイストの海老名香葉子さん(90)が一般社団法人の代表として東京大空襲の被災者を慰霊する「時忘れじの集い」が9日、東京・上野で営まれた。あす3月10日は、東京大空襲から79年目にあたる。
東京大空襲の被災者を慰霊する「時忘れじの集い」
エッセイストの海老名香葉子さん(90)が一般社団法人の代表として東京大空襲の被災者を慰霊する「時忘れじの集い」が9日、東京・上野で営まれた。あす3月10日は、東京大空襲から79年目にあたる。
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コロナ禍で大々的な集いを見送って来たが、4年ぶりの制限なしの開催になり、北海道や九州からも体験者が集った。午前10時から寛永寺の慰霊碑前で「哀しみの東京大空襲」供養式、11時半から上野公園の「時忘れじの塔」で記念式典という二部構成。
海老名さんは「戦争のことを伝えることは、体験者の私たちの使命だと思います。平和の道のりは、伝えることにあると思います」とあいさつ。「地球上の人が手を取り合って生きることを願って、願って、体験をお伝えすることが平和への礎になってほしいと心から願っています」と呼びかけた。
供養式であいさつに立った、海老名家の長男で落語家の林家正蔵は「ニュースを見ると、世界中の子どもたちが被害にあっている悲しいニュースばかりです。母の思いは、子どものころから聞いていて、戦争が悲惨だということは身をもって分かっていました」と伝承者としの自覚を明かす。「また来年もこの集いがあります。来年もまた来てください」と体験者や体験者の子孫に呼びかけた。
記念式典のあいさつは、次男の林家三平が務めた。「我が家のカレンダーの3月9日には、せがれが○を付けています。その下の空欄には、『感謝の日』と書いてある。『サンキュー』という意味です」と、三平イズムも受け継がれていることを示唆。「(戦争に勝った国の)英語で説明書きがされていることが平和だと思います」と締めくくった。