【スターダム】「これが私の初勝利ですか…」 デビュー3か月の玖麗さやかがまさかの結果に呆然

スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が、3.9横浜武道館大会より開幕した。2023年12月25日のデビュー戦以来未勝利の玖麗(くらら)さやかが、『ルーキー・オブ・スターダム2023 新人王決定トーナメント』に続き、シングルのトーナメントにエントリーされた。1回戦の相手は大江戸隊のリーダー・刀羅ナツコ。経験豊富な強敵相手に、シンデレラを目指す玖麗はどう戦うのか注目されたが、まさかの結果となった。

ヒールファイトで玖麗さやかを痛めつける刀羅ナツコ【写真提供:(C)STARDOM】
ヒールファイトで玖麗さやかを痛めつける刀羅ナツコ【写真提供:(C)STARDOM】

ヒールの牙全開の刀羅が大暴走、玖麗が反則勝ちを拾う

 スターダムの春恒例のシングルトーナメント『シンデレラトーナメント2024』が、3.9横浜武道館大会より開幕した。2023年12月25日のデビュー戦以来未勝利の玖麗(くらら)さやかが、『ルーキー・オブ・スターダム2023 新人王決定トーナメント』に続き、シングルのトーナメントにエントリーされた。1回戦の相手は大江戸隊のリーダー・刀羅ナツコ。経験豊富な強敵相手に、シンデレラを目指す玖麗はどう戦うのか注目されたが、まさかの結果となった。

 大江戸隊というと反則も厭わないヒールユニットというイメージだが、2月17日・後楽園ホールで行われたSTRONG女子王座戦でジュリアに敗れた刀羅の発言・戦い方は、かなりの変化が生じている。実際自身のSNSでの発信(リポストは除く)はその日を境にストップしており、デビューから7年強ながら今回のトーナメントには強い気持ちで臨むとのコメントもあった。

 一方の玖麗はデビューして2か月強、いまだ白星なし。今回のトーナメントを勝ち上がると、本当の意味で「シンデレラ」を体現することになる。2月12日に地元の豊橋大会で中野たむ率いるCOSMIC ANGELSに見習いとして加入し、先輩からの評価も急上昇中の彼女が、海千山千の刀羅にどう向かっていくかが注目されていた。

『シンデレラトーナメント』の1回戦は10分1本勝負、オーバー・ザ・トップロープルールが採用(引き分けは両社失格)されるため、番狂わせが起こりやすい。キャリアで劣る玖麗にも勝機のある試合形式だ。

 正々堂々の試合を宣言していた刀羅だったが、玖麗の入場時を後ろから椅子で急襲。リングに連れていかれた玖麗はドロップキックの連発でペースを崩そうとするも、刀羅有利の展開は揺るがず。場外ではバックフリップを食らい、客席にまで放り投げられる。

 しかし80キロの刀羅をボディスラムで投げ、得意のスピアーを決める。そして馬乗りになり殴りかかろうとするも、刀羅は玖麗に毒霧を発射。勢いのまま、レフェリーにも暴行を働いた刀羅は試合時間わずか3分52秒で反則負け。玖麗がほろ苦い初勝利を手にした。

毒霧に染められ反則ながらも初勝利を挙げた玖麗【写真:橋場了吾】
毒霧に染められ反則ながらも初勝利を挙げた玖麗【写真:橋場了吾】

初の場外戦で息が詰まるも…2回戦へ目を向ける

 試合後バックステージで刀羅は「あいつがやられていたのを見て客は喜んでいただろ」と憎まれ口。一方的にまくし立てて控室に消えた。

 一方の玖麗は「これが私の初勝利ですか……」と呆然。少し落ち着いたところで玖麗に話を聴いた。

「(初勝利が反則勝ちで)めちゃくちゃ悔しいですけど、勝ちは勝ちだと思って。自分のプロレスの知識のなさが出てしまったというか、何か騙されたみたいな形になってしまったというか。いろいろ作戦を考えてきたんですけど、それも何一つやらせてもらえず、入場もちゃんとさせてもらえず、初めて椅子で叩かれて、初めて毒霧かけられて……ボロボロな姿の初勝利というのがすごく悔しいんですけど、次の試合のことを考えていけたらいいかなと思います」

 玖麗は16日の兵庫・アクリエ姫路大会で、AZM(Queen’s Quest)と2回戦で対戦する。

「AZMさんとは経験値やテクニックの差がすごくあるんですけど、やっぱり負けたくないという気持ちは負けていない自信があるので、あと1週間、また新しく作戦を考えていきたいと思います。ありがとうございました」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください