富田健太郎、主演映画公開に「宝物」と感慨 共演・森山未來は「久しぶりに出会った感覚」と語る

俳優の富田健太郎が9日、都内で行われた主演映画『i ai(アイアイ)』(全国順次公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇した。初主演映画が公開された今の心境などを語った。

舞台あいさつに登壇した富田健太郎【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した富田健太郎【写真:ENCOUNT編集部】

富田は「その思いを託せる俳優になれるように、今後も頑張りたい」と決意新た

 俳優の富田健太郎が9日、都内で行われた主演映画『i ai(アイアイ)』(全国順次公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇した。初主演映画が公開された今の心境などを語った。

 同作は、GEZANのフロントマンで、音楽以外でも小説執筆や映画出演、フリーフェスや反戦デモの主催など多岐にわたる活動で知られるマヒトゥ・ザ・ピーポーの初監督作品にして、第35回東京国際映画祭「アジアの未来部門」出品作。同監督の実体験をもとに、主人公のバンドマン・コウ(富田)と、コウが憧れるヒー兄(森山)、そして仲間たちが音楽と共に過ごした青春の日々を描く。

 富田は心境を問われて「昨日の夜寝るときに『明日は忘れられない日になるな』と思って、今、この景色、もう忘れないと思います」とコメント。「この『i ai』に出会えたことも宝物ですし、今後もこの思いを受けとって、皆さんに、その思いを託せる俳優になれるように、今後もがんばっていきたいと思います」と語った。

 共演した森山未來は「僕の中でも非常に大きな経験として残りました。本当に関われてよかったなと思います。この大きな体験、まさしく体験のために映画だと思います」と解説。監督も撮影監督も、映画を手がけるのが初めてという異色の現場を振り返って「(台本とはまだ言えない)私小説的な、純文学的な状態の本をマヒトゥから受けとったときに、こんなピュアに届けたい言葉がある、伝えたいことがある、ということに特化した物の書き方であったり、映画の作り方だったと思うんですけど、そういうものに久しぶりに出会った感覚があった」と話した。

 続けて「『脚本にはなってないけど、これどうやったらやれるんだろう?』というところから始まった。その後に、直筆の赤い手紙を、小石の入った手紙をいただいたりした(笑)。これ、何回もずっと言ってるんですけど、中に何が書いてたのかぜんぜん思い出せないんですよね(笑)」と言うと、マヒトゥ監督は「自分も何書いたか覚えてない」と答え、森山を笑わせた。

 舞台あいさつには、さとうほなみ、小泉今日子、マヒトゥ・ザ・ピーポー監督も出席した。

次のページへ (2/2) 【写真】映画『i ai』公開記念舞台あいさつ、集合ショット
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