【ブギウギ】刑事が容疑者より先にカツ丼 異例展開は脚本家のユーモア「この方が面白いですよねと」

俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)。第115回が14日に放送され、俳優の内藤剛志が演じる刑事・高橋が警察署内の取調室で、容疑者のために注文したと思われたカツ丼を、自分で食べてしまうシーンが描かれた。刑事ドラマによくあるベタな展開と思っていた視聴者の予想を裏切る驚きの展開。ただ、その後、容疑者には特上のカツ丼が与えられた。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、驚きのカツ丼シーンの背景を語ってくれた。

容疑者(左)に話しかける刑事・高橋(右=内藤剛志)【写真:(C)NHK】
容疑者(左)に話しかける刑事・高橋(右=内藤剛志)【写真:(C)NHK】

制作統括「台本にも書いてありました」

 俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)。第115回が14日に放送され、俳優の内藤剛志が演じる刑事・高橋が警察署内の取調室で、容疑者のために注文したと思われたカツ丼を、自分で食べてしまうシーンが描かれた。刑事ドラマによくあるベタな展開と思っていた視聴者の予想を裏切る驚きの展開。ただ、その後、容疑者には特上のカツ丼が与えられた。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、驚きのカツ丼シーンの背景を語ってくれた。

「脚本家の足立紳さんのユーモアです。台本にも『高橋、おもむろにカツ丼のふたを開けると食べ始める。小田島の分はない。黙々とカツ丼を食べ始める高橋』と書いてありまして、私も台本を読んでひっくり返りました。足立さんなりの大いなるユーモアです。その後、容疑者に『おまえには特上だ』というシーンが描かれ、特上のカツ丼がとてもおいしそうで泣けてきました」

 現場の様子はどうだったのか。

「スタッフみんな、ひっくり返っていました。現場も不思議な空気になっていました(笑)。刑事が先に食べるシーンなんて見たことないですから。普通は容疑者の前にカツ丼が出てきたら、容疑者が『ありがとうございます』と言い、刑事が『しっかりまじめに働け』などと言うのが一般的な流れ。まさか刑事が自分で食べるなんて……。足立さんのユーモアです。『この方が面白いですよね』と楽しそうにおっしゃっていました」

 この作品で警察関連の事象を監修する警察指導の人の感想も紹介してくれた。

「すごく神妙な顔で『この展開は見たことがありませんね』と言いながら、楽しそうに見ていました」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください