俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』（月～土曜、午前８時）。第114回が13日に放送され、刑事・高橋役で俳優の内藤剛志が出演した。ある男がスズ子の娘を誘拐すると脅す事件が発生し、捜査する刑事。内藤は民放では多くの作品で刑事を演じた経験がある“刑事役のベテラン”。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、内藤の起用理由や撮影現場の様子などを明かしてくれた。

“刑事役のベテラン”内藤の登場に朝ドラを見ながら民放の刑事ドラマを見ていると錯覚する視聴者が出てくるかもしれない。

「そういう意味でも内藤さんを楽しんでいただけたらと思います。モデルとする笠置シヅ子さんも実際に娘さんを誘拐すると脅され、お金を要求された経験があるそうです。脚本家の足立紳さんがこのエピソードに挑戦したいと思い、容疑者の男がどんな思いで犯行に及んだのかをしっかり描きつつも、刑事役については全力で楽しもうと考え、浮かんだのが内藤さんでした」

　内藤の撮影現場の様子はどうだったのか。

「とても楽しんでいただきました。現場ではいろんなアイデアを出しながら演じていただきました。見る人によっては某民放局かと思ってしまうかもしれませんが、そこを含めて楽しんでいただけたらという思いでキャスティングさせていただきました」

　趣里の反応も気になる。

「内藤さんには得意の領域、得意の空気感もあったと思います。アドリブもたくさん入っています。いい意味で、趣里さんは任せられる感じだったと思います」