『セクシー田中さん』で揺れる日テレ、4月期新ドラマP「『原作ものをやりたくない』ということはない」

日本テレビは7日、東京・東新橋の同局で4月期改編説明会を行い、土曜日のゴールデンプライム帯を一新すると発表した。午後7時56分からの『世界一受けたい授業』は、有働由美子アナウンサーが司会を務める音楽番組『with MUSIC』になり、午後9時からの『1億3000万人のSHOWチャンネル』の枠は、7年ぶりにドラマ枠を復活。1本目は今田美桜の主演で『花咲舞が黙ってない』の新シリーズを届ける。

日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】
日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】

4月期改編説明会

 日本テレビは7日、東京・東新橋の同局で4月期改編説明会を行い、土曜日のゴールデンプライム帯を一新すると発表した。午後7時56分からの『世界一受けたい授業』は、有働由美子アナウンサーが司会を務める音楽番組『with MUSIC』になり、午後9時からの『1億3000万人のSHOWチャンネル』の枠は、7年ぶりにドラマ枠を復活。1本目は今田美桜の主演で『花咲舞が黙ってない』の新シリーズを届ける。

 土曜午後10時枠も連続ドラマを放送。だが、制作中の作品に関しては「調整中」と発表した。同枠では、小学館の漫画を原作にした新ドラマを放送予定だった。しかし、昨年10月期放送の連続ドラマ『セクシー田中さん』が、小学館の漫画を原作とした作品で、原作者・芦原妃名子さんが1月29日に急死。その状況から、同じ枠組みのドラマ制作中止を、2月21日に発表した経緯がある。

『セクシー田中さん』では、芦原さんが亡くなる前に、SNSで原作の内容を脚本で改変されたことなどを訴えていた。原作者と脚本家の関係、その間に入るプロデューサーの責任も問われたが、『花咲舞が黙ってない』の小田玲奈プロデューサーはこの日、原作者の小説家・池井戸潤氏との信頼関係の深さを説明した。

「もともとは『不祥事』という原作があって、その書籍の帯に『花咲舞が黙ってない』と書いてあり、2014年の時に池井戸先生にお願いして、それがタイトルになったと聞きました。ドラマが2014、15年とヒットして、そのタイトルを原作にした新作小説が、連ドラの後に出版され、それが今回の原作になるというちょっとややこしい“生い立ち”なんですけど、池井戸先生が14年と15年のドラマがとても好きで、続きを書きたいと思って、ドラマのタイトルをタイトルにしちゃおうっていう。ここらへんの信頼関係みたいなものが、なんだかすごいなと思いました」

 同作の原作では、TBS系連続ドラマ『半沢直樹』で注目された半沢直樹が大活躍をする設定。取材陣からの同人物の出演について質問が寄せられると、小田氏は「池井戸先生が書かれた原作の中の半沢直樹ですね。今まで出てきた東京第一銀行と半沢直樹がいる東京中央銀行が合併する。それが一番面白いところになっています」「『半沢直樹が出るのか。お楽しみに!』ということになっています」などと含みを持たせた。

 さらには、小田氏は「池井戸先生が『今はここはこうじゃない方がいい。原作通りにしなくても、アップデートした方がいい』とかという感じで、原作者の方から出て来るオリジナル要素もあります」と説明。その上で「『もう、原作ものをやりたくない』ということはないですし、テレビだからこそ表現できることをどういう風に組み合わせてやろうかと思うことは、今も昔も変わらないです」などと思いを語った。

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