『からかい上手の高木さん』に出演の月島琉衣と黒川想矢 オーディションで勝ち取った主演への思いとは
モデルの月島琉衣(16)と俳優の黒川想矢(14)が、ドラマストリーム『からかい上手の高木さん』(TBS系火曜午後11時56分 ※一部地域を除く)でダブル主演を務める。4月2日からの放送を目前に、月島と黒川が取材に応じ、役作りで意識したことや作品の見どころを語った。
原作のシリーズ累計発行部数は1200万部を突破
モデルの月島琉衣(16)と俳優の黒川想矢(14)が、ドラマストリーム『からかい上手の高木さん』(TBS系火曜午後11時56分 ※一部地域を除く)でダブル主演を務める。4月2日からの放送を目前に、月島と黒川が取材に応じ、役作りで意識したことや作品の見どころを語った。
本作は、とある中学校で隣同士に座る“からかい上手の高木さん”と“からかわれっぱなしの西片”の日常のやり取りを描くラブコメディーで月島が高木さんを、黒川が西片を演じる。原作は、月刊漫画雑誌『ゲッサン』(小学館)で連載されていた同名漫画(原作/山本崇一朗)。最終となるコミックス20巻が1月に発売され、シリーズ累計発行部数は1200万部を突破した。
――オーディションを経て、本作への出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。
月島「主演ドラマのオーディションは初めてだったんですけど、毎回悔いなく終われていました。電話で結果を聞いたときは、びっくりしたし、うれしかったです!」
黒川「オーディションのときに渡された台本が2枚の紙だけで、西片くんがどういう子なのかわからなかったので『これはだめかも』とも思いました。でも、受かったときは『え、あ、やった!』ってうれしかったです」
――オーディションで意識していたことや当時どんな気持ちだったかを教えてください。
月島「原作を見て高木さんの特徴を知るところから始めて、相手がいることを想定しながら、一人でセリフの練習をしました。難しかったんですけど、高木さんのセリフだけでも楽しかったです。あとは、声のトーンとか大人っぽい話し方とか、普段の自分とはちがう点を意識しました」
黒川「オーディションでは、いろんなゲーム形式でコミュニケーションをとることをしました。難しかったし緊張したんですけど、ゲームをするうちに楽しくなってきて、演技中も楽しく会話できました」
――出演が決まってから、役作りとして準備したことはありますか。
黒川「監督から『ゆっくりなテンポで、リアクションは大きく』というリクエストがありました。でも、その2つは反対のイメージで、今までやったことのない挑戦だったので『うわぁ!』とか一人で叫ぶ練習をしていました」
月島「高木さんは凛(りん)としていて大人っぽい子なんですけど、私は普段からおしゃべりで元気で、正反対の性格なんです。でも、笑顔を絶やさない女の子という点で、“いつもの私”を出せたらと思っていました。あとは、声のトーンやゆっくり話すリズム感を意識して練習しました」
――役作りで難しかったところを教えてください。
月島「私は普段からあまり悩まないタイプですが、高木さんは正反対だったこともあり、演技中に悩むことはなかったです」
黒川「テンポをゆっくりにするとテンションが下がってしまうので、ゆっくりでもテンションを上げることを課題として意識していました」
月島「あと、監督から『暗いシーンでも中学生らしい明るさは保ってほしい』と言われていたので、そこは2人で話し合いながらお芝居しました」
――原作を読んでどんな印象でしたか。
月島「中学生の2人がメインのアニメはめずらしいという印象でした。からかい・からかわれながらもお互いに好きという感情があって、すなおになれない中学生らしさがかわいいなって。見ていて楽しかったです」
黒川「僕は母に漫画を買ってもらって読んだんですけど、1日で全部読み終わっちゃいました。2人の会話のテンポが良くて、面白かったです」
――ドラマの中での、オススメのシーンやお気に入りのシーンを教えてください。
月島「最初の、自転車をひく高木さんが「西片、おはよう」って歩いている西片に合流するシーンです。日常のやりとりだけど、クランクインのシーンでもあったので印象に残っています。天気も良くて気持ちよく入れましたし、『高木さん、始まるな』という感じでした」
黒川「僕はできあがった映像を見たときに、缶を開けたかのような……小豆島の風や波の音が一気によみがえって、ちょっと泣いちゃいました。こんな風に涙が出たのは初めてでした」
月島「あとは、消しゴムのシーン! 原作でも有名なシーンをできたことがうれしかったし、思い出に残っています」
黒川「そこのシーンでは、消しゴムの裏表を間違えちゃうこともありました(笑)」
小豆島で全編撮影が行われた
――お2人が最初に会ったときのことを聞かせてください。
月島「初めて会ったのは本読みのときでした。でも、最初は緊張していて、一言も話さなかったんです」
黒川「話さなかったね(笑)」
月島「だけど、撮影していくうちに仲良くなりました!」
――今の、お互いの印象を教えてください。
月島「今回の役のことや他のお仕事のことを聞かせてもらって、『深い人だな』と思いました。笑えるようなこともたくさん話して、楽しかったです。
私はまだあまりお芝居の経験がないなかでこの作品に出会って、高木さんと西片のゆっくりとしたテンポがやりやすくて。本読みのときから1シーン1シーン大事に、黒川くんとスタッフのみなさんと一緒に作り上げられた気がしてよかったです」
黒川「月島さんは……。あ、ずっと現場では“高木さん”って呼んでたんですけど(笑)。高木さんは、たくさん話してくれて現場を明るくしてくれましたし、すごく役に対しても真面目な人だなと思いました。あと、ホテルにあった銅像に“ヘレンさん”って名前つけたり、学校にあるガイコツに“キューカンバー”って名前をつけてましたね」
月島「そうなんです。不思議な銅像だったので、思い出として名前をつけてみました(笑)。ガイコツは少しだけドラマにも登場していると思います!」
――アニメの舞台にもなっている香川県小豆島で全編撮影が行われたとのことでしたが、いかがでしたか。
月島「学校での撮影が多かったんですけど、外を見るとすぐそこに海があって、空や海を見るのが好きなので明るい気持ちになれました。朝早い撮影でも朝日がきれいだったし、空気も気持ちよくて、すてきな島でした」
黒川「僕は海なし県(埼玉県)出身なので、毎日起きてカーテンを開けたら目の前に海が広がっているということに感動していました。あとは、ジェラートを作っているお店があって、みんなで食べたのですがおいしかったです!」
月島「そうだ、ジェラート! 撮影終わりや休みの日に行って食べました」
――ほかにも、撮影中の印象に残っている思い出はありますか。
月島「みんなでオリーブ公園に行ったら桜がきれいに咲いていて、レジャーシートを敷いてお花見をしました。共演したみんなとの撮影以外の時間は楽しかったです」
黒川「僕もそれが思い出に残っています。あとは、学校でのシーンが多くて、給食みたいにそれぞれが自分の机でごはんを食べるのも楽しかったです」
――撮影の合間にも“からかったり、からかわれたり”はありましたか。
月島「からかうと言うか、イタズラするみたいなのはありました(笑)」
黒川「ありましたね(笑)」
月島「後ろから『ワッ』っておどろかせては、笑いあっていました」
――ちなみに、高木さんは“からかい上手”ですが、お2人は“◯◯上手”ですか。
黒川「僕はカメラが好きなので“カメラ上手”でありたいです。小豆島でもすてきな写真が撮れて、感動しました」
月島「私は“笑顔上手”です。気づいたら自然と笑顔になっていることが多く、毎日楽しいです!(笑)」
――最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
月島「監督は細かく教えてくださいましたし、リハーサルでも『とりあえずやってみて』と自然体でやらせてもらえたのがうれしかったです。小豆島の自然もあいまって、自分のお芝居を大切にすることができました。あとは、小豆島のいろんなところが登場するので、そこも楽しんでほしいです。中学生のかわいらしさや日常のすてきな雰囲気も感じていただけたら」
黒川「2人のかけあい、テンポや小豆島の雰囲気を見てほしいです。あとは、楽しんで笑って見てくれたら、めちゃくちゃうれしいです!」
月島「あと、電話のシーンは台本では11ページもあったんです。でも、ワンカットで撮影したことで感情も保ちやすかったし、大きな経験になりました。そこも注目して見てほしいです」
□月島琉衣(つきしま・るい)
2008年3月1日生まれの16歳。22年『ミスセブンティーン 2022』を受賞し、雑誌『Seventeen(集英社)』の専属モデルに。SUBARU CM ショートフィルム「Your story with」や、テレビ朝日系オシドラサタデー『恋する警護24時』などのテレビドラマへの出演が続いている。
□黒川想矢(くろかわ・そうや)
2009年12月5日生まれの14歳。5歳から芸能活動をスタート。第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した『怪物』で映画初主演を務め、第66回ブルーリボン賞新人賞、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。フジテレビ木曜劇場『いちばんすきな花』、舞台「精霊の守り人」など。
月島琉衣スタイリスト:船橋翔大(ふなはし しょうた)
月島琉衣ヘアメイク:沼田真実(ぬまた まみ)
黒川想矢スタイリスト:岩田友裕(いわた ともひろ)
黒川想矢ヘアメイク:岩渕賀世(いわぶちかよ)