静かな走りでタイヤから白煙 EV車限定レース「フォーミュラE」マシンに熱視線
国内最大規模のモータースポーツイベント「JAFモータースポーツジャパン2024」が、2月24日と25日の2日間、東京・お台場の特設会場で開催された。入場無料でモータースポーツを身近に感じられるこのイベントでは、レーシングカーのデモンストレーション走行をはじめ、トークショーや各種体験コンテンツが実施された。
JAFモータースポーツジャパンで1世代前のマシンがデモ走行
国内最大規模のモータースポーツイベント「JAFモータースポーツジャパン2024」が、2月24日と25日の2日間、東京・お台場の特設会場で開催された。入場無料でモータースポーツを身近に感じられるこのイベントでは、レーシングカーのデモンストレーション走行をはじめ、トークショーや各種体験コンテンツが実施された。
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その中で注目を集めていた車両が、フォーミュラEのマシン「Nissan Formula E Gen2 car」だ。フォーミュラEは電気自動車のフォーミュラカーで争われるレースで、日本からは日産自動車がこのカテゴリーに参戦している。世界各国を転戦しながら今シーズンは全16戦が行われる予定。そして第5戦が3月30日に、東京で初開催されるのだ。
エンジンを使わずモーターで走行するため、これまでのレーシングカーと異なり、走行音が小さく排気ガスの問題も少ない。そのため多くの国で市街地特設コースを使って開催しているのだ。来月の東京ラウンドでも東京ビッグサイトを囲むようなレイアウトで、公道とビッグサイトの敷地を用いた全長2.582キロのコースでレースが行われる。東京で市街地レースが行われることは日本モータースポーツ界にとっても歴史的なことで、チケットは即日完売となった。日本で今、注目を集めているカテゴリーだ。
フォーミュラEは2014年からスタートした。現在はGen3と呼ばれる第3世代のマシンが実戦では使用されているが、今回のデモンストレーション走行ではGen2と呼ばれる22年まで使用されていたマシンが走行した。
エンジン音よりも小さな音量のモーター音を響かせたマシンは、大きくタイヤを空転させタイヤスモークを上げて加速。それはこれまでのモータースポーツを知っている人からすれば不思議な光景であった。電気自動車というと、どうしてもエコロジーのイメージが強いかもしれないが、エンジンを搭載したレーシングカーとなんら遜色のないパフォーマンスを静かに行う様子は、新たな時代の訪れを感じさせるものであった。
もちろん、大きな音の出るエンジンを搭載したマシンでのモータースポーツも迫力があって、これにはこれの良さがある。ただ、フォーミュラEのマシンならばレース中の実況も聞き取りやすく、状況の把握がしやすい。市街地で開催されることも考えると、モータースポーツ観戦初心者に優しいカテゴリーと言えるだろう。来月の東京大会に注目だ。