「郵便ジムニー」目撃情報にネット仰天 泥まみれの姿に「配達・集荷お疲れ様です」

特殊車両マニアが北海道で偶然見つけたスズキ・ジムニーは、まさかの“郵便カラー”――。SNS投稿の報告が反響を呼んだ。ボディーは泥だらけで、文字通り、日々の業務に奔走する様子が伝わってくる。そんな「郵便ジムニー」の目撃について、投稿者に聞いた。

郵便ジムニーが北海道で目撃された【写真:エスハイ(@esuhai1991p)さん提供】
郵便ジムニーが北海道で目撃された【写真:エスハイ(@esuhai1991p)さん提供】

消防車を撮影に向かったら「郵便ポストの中身を回収しに来ていた車両がジムニーでした」

 特殊車両マニアが北海道で偶然見つけたスズキ・ジムニーは、まさかの“郵便カラー”――。SNS投稿の報告が反響を呼んだ。ボディーは泥だらけで、文字通り、日々の業務に奔走する様子が伝わってくる。そんな「郵便ジムニー」の目撃について、投稿者に聞いた。

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 今年2月下旬、北海道の道東エリア・津別町で撮影されたジムニー車両。真っ赤なボディーのドア部分からタイヤにかけて、泥や土にまみれている。車体横には、「日本郵便」の文字・ロゴや郵便マークが見て取れる。

「郵便ジムニー!

オフロードを走ってきた並みに泥だらけ

配達・集荷お疲れ様です」。

 Xに目撃情報を投稿したのは、エスハイ(@esuhai1991p)さん。札幌在住で、大のパトカー・消防車好き。「趣味に関しては今年で16年目。2008年の洞爺湖サミットで、警備のために全国のパトカーが集まったのがきっかけです。このジムニーも、ちょうど消防車を撮影中に見つけて撮影したものです」とのことだ。

 SNSやブログなどでたびたび目撃情報の寄せられる“郵便局仕様”のジムニー。エスハイさんは「津別消防団第3分団で消防車を撮影していたところ、対向車線側の郵便ポストの中身を回収しに来ていた車両がジムニーでした。ポストの回収、郵便マークが貼ってあったので郵便局の車で間違いないと思います」と、目撃時の状況を話す。

 ナンバープレートや車両タイプなどを細かく分析。「貨物登録(いわゆる4ナンバー)のジムニーは市販車には存在しないため、改造していると思われます」との見解を示したうえで、「後部座席を撤去し、貨物登録に必要な荷室スペースを確保。撤去された定員2名分の重量(車検証上、1人55キロ)を積載に充てることができるので、この車の積載量は100キロのようです(別の方の投稿写真にて、積載量シール100キロを確認)」。

 さらなる解析は続く。「グレードはフォグランプレスなので一番低グレードのXGですが、XGに設定のないリア3面がスモークガラスなので、メーカー特別仕様かフィルを貼って荷物のプライバシーにも配慮しているようです。ボディーの赤色も純正には存在しない色ですが、別の方の写真を見るとタイヤハウス(フェンダーの内側)の中の色も赤いので、メーカー製造時に赤色で作られていると思います。通常、車両完成後に全塗装する場合はボディーのみで、タイヤハウスの内側や牽引(けんいん)フックまでは塗らないです」。特別にカスタムを施された可能性が高いとの結論だ。

「ありとあらゆる状況でも配達・集荷のできる万能な車だと思います」

 生活に必要な郵便物や荷物を届けるため日々、悪天候や悪路を走り続ける姿が容易に想像される。

「撮影場所こそアスファルトが見えていますが、凍結路面や雪深いところ、また軽自動車なので細い道など、ありとあらゆる状況でも配達・集荷のできる万能な車だと思います」と、エスハイさんは実感を込める。

 投稿は大反響で、6700件を超えるいいね、1000件以上のリポストを集めている。ネット上では、「豪雪地域らしい汚れといえますね!! いつも郵便ありがとうございますと言いたいです」「イイですね♪ ジムニーの正しい使い方!」「ツートンカラーなのかと思ったら泥でした。素晴らしい!!」「やっぱり、泥まみれのオフロード車はかっこ良いですね」「初めて見た疾走感出ててかっこいい」など驚嘆の声が寄せられている。

 エスハイさんは「正直びっくりしました。ジムニーが人気のある車だとは知っていましたが、ここまで反響があるとは思いませんでした! このモデルのジムニー郵便局車が配備されているのは前々から知っていましたが、意外と知られていないんだなと思いました」と受け止めを話している。

次のページへ (2/2) 【写真】“郵便仕様車両”を捉えたショット
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