川栄李奈、舞台『千と千尋』運動量に戦々恐々 朝ドラ現場でげっそりした上白石萌音を目撃「そんなに大変なんだ」

舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日、都内で行われ、千尋役を演じる橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子らが出席。本作の意気込みを語った。

会見に参加した川栄李奈【写真:ENCOUNT編集部】
会見に参加した川栄李奈【写真:ENCOUNT編集部】

感じた過酷さに「自分にできるのかという不安のほうが大きかった」

 舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日、都内で行われ、千尋役を演じる橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子らが出席。本作の意気込みを語った。

『千と千尋の神隠し』は2001年7月に公開された宮崎駿によるアニメーション映画。20年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードによる翻案・演出で初めて舞台化され、高い評価を得た。24年公演では新たなキャストを迎え、パワーアップした作品を届ける。

 オーディションで千尋役を射止めた川栄は「初演のとき、萌音ちゃんの千尋を見た。幕が開いた瞬間、本物の千尋がいるって鳥肌が立ったことを鮮明に覚えている」と感動したことを回想。千尋役に決まったことは勝ち取ったうれしさよりも、運動量の多さに戦々恐々だったという。

「初演を見て萌音ちゃんの運動量すごいなって思っていた。一観客として間近で見て『こんなにも走るんだ』って大変そうだと……。萌音ちゃんとは朝ドラ(カムカムエヴリバディ)で一緒だったのですが、そのときに萌音ちゃんが舞台の稽古に入って、途中空いてお会いしたら、げっそり痩せていて(笑)。『えっ大丈夫?』って。そんなに大変なんだと近くで感じていた。だから決まったとき、自分にできるのかという不安のほうが大きかった」と打ち明けた。

 それでも「一生懸命千尋役を務めたい」と気合を入れる。「オーディションから稽古まですごく不安が大きかった。体力面もそうだし、いろんな面で稽古に参加できないこともあった。でも、稽古場では萌音ちゃんが私が分からない部分を背中でやってみせてくれる。環奈ちゃんは『大丈夫っしょ! いけるっしょ!』って感じで本当に明るくて。2人のことを本当に尊敬している。助けられながら、新しい千尋を作っていきたい」と語った。

 自分が演じる千尋は「どんな千尋?」と質問を受けると、川栄は「私がせっかちだとしたら、桃ちゃんはのんびり(笑)」と紹介。橋本は「川栄ちゃんの千尋は、淡白な感じ。アニメの千尋は何考えているか分からないところがある。それがお芝居に現れている」といい、「段取りが多くて難しいはずなのに、さらっとやってのける」と川栄の“力量”を絶賛していた。

 本作は11日に東京・帝国劇場での公演を皮切りに、愛知、福岡、大阪、北海道を巡る。また初の海外公演としてロンドンでも上演される。

※宮崎駿の「崎」の正式表記はたつさき

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください