佐藤健、Netflix作品で主演&プロデューサー 渾身の企画に菅田将暉、志尊淳、町田啓太ら出演
俳優の佐藤健が主演と共同エグゼクティブプロデューサーを務めるNetflixシリーズ『グラスハート』の製作が決定し、2025年に全世界配信されることが28日に発表された。併せて宮崎優、町田啓太、志尊淳、菅田将暉の出演が分かった。
2025年に全世界配信
俳優の佐藤健が主演と共同エグゼクティブプロデューサーを務めるNetflixシリーズ『グラスハート』の製作が決定し、2025年に全世界配信されることが28日に発表された。併せて宮崎優、町田啓太、志尊淳、菅田将暉の出演が分かった。
本作は1993年から現在にかけて書き継がれ、不朽の名作として知られる若木未生氏のライフワーク『グラスハート』を映像化。所属していたバンドを理不尽な理由でクビになった大学生・西条朱音だったが、「ロック界のアマデウス」と呼ばれる天才音楽家・藤谷直季から突然、彼が率いる新生バンドのドラマーとしてスカウトされる。壊れものの天才たち――。その愛の共鳴から生まれる音。圧倒的熱量で贈る、青春音楽ドラマが誕生する。
主演に、社会現象を巻き起こしたドラマ『恋はつづくよどこまでも』や、記録的大ヒットとなったNetflixシリーズ『First Love 初恋』などヒット作への出演が続く佐藤。本作は佐藤自身の渾身(こんしん)の企画でもあり、共同エグゼクティブプロデューサーも務め、孤高の天才音楽家・藤谷直季(ふじたになおき)を演じる。
ヒロインとなる大学生の天才ドラマー・西条朱音(さいじょうあかね)を演じるのは、オーディションで選ばれた宮崎。努力家のカリスマギタリスト・高岡尚(たかおかしょう)を演じるのは、世界的ヒットとなったNetflixシリーズ『今際の国のアリス』、『幽☆遊☆白書』などNetflix作品への出演が続く町田。
超音楽マニアの孤独なピアニスト・坂本一至(さかもとかずし)を演じるのは、ドラマ『フェルマーの料理』、Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』など話題作への出演が続く志尊。ライバルとなるカリスマバンドのヴォーカル・真崎桐哉(しんざきとうや)を演じるのは、映画『花束みたいな恋をした』、『ミステリと言う勿れ』などヒット作への出演が続き、人気アーティストとしても活躍する菅田と、超豪華俳優が結集する。
監督は、映像作家として、映画『恋する寄生虫』や、テレビCM、ミュージックビデオなど多くの映像作品を生み出すとともに、写真家としても活躍する柿本ケンサク氏と、Netflixシリーズ『全裸監督』を手がける後藤孝太郎氏。脚本は、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』など話題作を数多く手がける岡田麿里氏を筆頭に、そのほか若手女性脚本家が名を連ねる。
また、何万人ものエキストラを集めたライブシーンなど、日本ドラマ史上最大級のスケールでの撮影が敢行され、俳優たちは実際にハードな楽器の練習を重ね、本気の演奏シーンに挑んでいるという。
韓国ドラマの世界的ヒットに刺激「日本の実写作品も愛されるものに」
佐藤のインタビューとキャスト、スタッフらのコメントは以下の通り。
○佐藤健
――今回、Netflixで『グラスハート』をシリーズとして制作、佐藤さんは主人公の藤谷を演じると共に共同エグゼクティブプロデューサーを務めるわけですが、どういう経緯で制作サイドにも立って、この作品を作ることになったんでしょうか。
「Netflixが現れ、韓国ドラマが世界中でヒットするようになり、日本の実写作品も同じように世界中に愛されるものになってほしいと思うようになりました。それはぼくにとって初めてできた目標であり夢のようなものでした。グラスハートの映像化はその実現にむけて踏み出した最初の一歩です」
――なぜ『グラスハート』だったのでしょうか。
「日本の作品が世界に浸透する時というのは、日本からアジアスターが産まれた時だと思っています。韓国ドラマだったら、『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンさん、近年だと『愛の不時着』のヒョンビンさんなど、新たなカルチャーが世の中を席巻していくときには、コンテンツの力以上に人間の力が必要だと感じています。そのために人々から愛される魅力的なキャラクターを探していました。グラスハートとは20代前半の時に出会いました。それから今日までたくさんの漫画や小説を読んできましたが、ぼくにとってグラスハートの登場人物たち以上に魅力的なキャラクターに出会うことはありませんでした。大好きな藤谷を演じたいという欲と、自分の目標実現のためにすべきことが一致しました」
――ヒロインの朱音役はオーディションを行われたそうですが、まず何故オーディションだったのでしょうか。
「視聴者の皆様がドラマを見ながら、物語の中でだんだんとスターダムにのし上がっていく朱音と同じようにヒロインを応援してくれるといいなと思いました。そして今回の役は知名度や経験よりもとにかく熱量が無いと演じられない役柄だと思っていました。宮崎さんの魅力、根性と熱意に出会えなければこの作品は走り出せませんでした」
――他のキャストについても佐藤さんからお声がけされたと聞きました。
「アジアスターになってほしい人に声をかけました。撮影してるとみんなかっこよ過ぎてにやけます」
――今回プロデューサーとして、また主演として大切にしたいことは何ですか。
「王道のエンターテイメントを、照れずにやれたらと思っています」
――最後にメッセージをお願いします。
「音楽というテーマも、天才という役柄も、ハードルが高いことを承知しています。しかし越えられるかわからないような大きな壁に挑戦していくことだけが、まだ見ぬヒット作を産む唯一の方法だと信じています。配信された時にはどんなもんかと観ていただけたら幸いです」
志尊淳「キーボード、ベース、コーラスとやるべきことが沢山」
○宮崎優
「西条朱音役の宮崎優です。役が決まった時の衝撃を今でも鮮明に覚えています。尊敬する先輩方と共にお芝居ができる事を、とても光栄に思います。オーディションの時から考えると約1年間、朱音と共に過ごしてきた期間は、初めての連続で不安もありましたが、周りの方に助けられて乗り越えてきました。本当に皆さんの元に届くんだと今からワクワクしています! 朱音のように真っ直ぐ最後まで全力で駆け抜けていきます!! よろしくお願いします!」
○町田啓太
「ギタリスト、高岡尚役を務めます。原作の持っている軽妙洒脱なストーリー、その中で沸き立つ熱いものを高岡を通して体現していけるよう励みたいと思います。僕はギター未経験ですが、素晴らしいスタッフの皆さんの力をお借りしてこのために本当にたくさん準備してきました。音楽の力はやはり凄いなと日々実感し、ヒリヒリしながら撮影しています。実は今回、主人公の藤谷が集めたバンドグループのように、とてつもない熱量で佐藤健くんに声をかけられ、みんな集まってきました。そこに参加できて光栄ですし、再共演できる淳ちゃんや菅田くんたち、初めてご一緒する宮崎優さんたち、スタッフのみなさんと熱い日々を過ごしたいと思います。不器用だけれど音楽で通い合う登場人物たちがスターダムに駆け上がれるように、そしてそれを楽しんでもらえるよう撮影に挑み続けます。楽しみにしていてください」
○志尊淳
「数年前、健くんに誘われてご飯を食べに行った時、今度初プロデュース作品をやる。坂本という役を志尊にお願いしたい。とすごい熱量で言ってもらいました。健くんのこんな熱い姿を初めて見たと同時に、そんな大事な作品に誘ってもらえて、少しでも健くんの力になれればという想いでやらせて頂くことになりました。そしたら、共演にはまっちー、菅田くん、初めましての宮崎さん。毎日大変な撮影ですが、楽しくやっております。早く皆さんにお届けしたいです。キーボード、ベース、コーラスとやるべきことが沢山ありますが、頑張ります」
○菅田将暉
「数年前、健くんに呼び出されました。自分が創りたい世界、歩みたい表現の道、ものすごい熱量を奥底に、淡々と話してくれました。今思うとその時の姿は、本作のキャラクターそのままに無我夢中で何かを追い求める姿、そこに引き寄せられたのかもしれません。『グラスハート』お楽しみに」
○監督・撮影/柿本ケンサク氏
「グラスハートは、藤谷直季=佐藤健のこの社会に対しての挑戦と言っていいのかもしれない。佐藤健というグラスハートに、こんなにも輝く俳優陣、そしてスタッフが集まった。そして、朱音=宮崎優という才能を見つけ出した。監督として声をかけていただいたとき、これは奇跡なのか? と感じました。僕がこれまでに経験し培ってきたことすべてが、まるでこの作品のためにあったように思えたからです。佐藤健のグラスハートを全力で届けます。ご期待ください」
○監督/後藤孝太郎氏
「『自分の俳優人生を全てかけます』 Netflixの会議室で佐藤健さんは言い切った。真っ直ぐな目は、今まで演じてきたどの役でもなく、佐藤健の本気の目だとわかった。私も覚悟を決めた。そこに、本気の柿本監督も加わり、果てしなく作品について話してきた。皆、全く妥協しない……。ただ新しい何か生み出す空気は充満している。そして最高のキャスト、スタッフが奇跡的に集まった。日本で、そして世界でヒットする作品を作る。本気で挑みます。ご期待下さい」
○原作者/若木未生氏
「佐藤健さんを信じています。昔からです。さまざまな作品を拝見するたび、なんと信じられる役者さんだろうと思います。ぬきんでたクレバーさと情熱。作品に尽くす無私の姿勢。原作への誠実な向き合いかた。その佐藤さんがある日現れて、仰りました。『十年前から好きなんです。グラスハートが。藤谷直季が。十年経っても好きだから、僕がプロデュースします』。夢かなと思いました。現実でした。二年後、最強の仲間たちとともに佐藤さんが再び現れました。十二年ゆるがなかった佐藤さんの意志を、私は信じています」
※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさき