新体制のKis-My-Ft2・玉森裕太「これからも一緒に楽しい未来を」3大ドーム公演も発表

Kis-My-Ft2が、15日に新体制になって初の全国ツアー『Kis-My-Ft2 -For dear life-』の東京公演を国立代々木競技場 第一体育館にて開催。2023年9月に北山宏光がTOBEへ移籍して以来、新体制として初のツアーとなった。

新体制として初のツアーを開催したKis-My-Ft2
新体制として初のツアーを開催したKis-My-Ft2

二階堂がライブの演出やセットリストを、玉森が衣装を担当

 Kis-My-Ft2が、15日に新体制になって初の全国ツアー『Kis-My-Ft2 -For dear life-』の東京公演を国立代々木競技場 第一体育館にて開催。2023年9月に北山宏光がTOBEへ移籍して以来、新体制として初のツアーとなった。(取材・文=水谷賀奈子)

 今回のツアーは、Kis-My-Ft2にとって、19年に開催した『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2019 FREE HUGS!』以来、約4年ぶりの声出しOKのライブとなる。ツアータイトルの「-For dear life-」には、“全力を尽くす”と言う意味が込められており、新たなキスマイの一面を見せる挑戦をライブの演出やセットリストに詰め込んだ。ライブの演出やセットリストはメンバーの二階堂高嗣が、衣装は玉森裕太が担当し、見どころ満載の公演となった。

 オープニング映像で「当たり前なことなんてない」というメッセージが流れると、軽快なイントロとともにメインステージに6人が登場し、『Rebirth Stage』で幕を開けた。ミュージックビデオで着用した衣装をオマージュし、ライブ仕様に豪華な装飾をほどこしたセットアップをまとった6人によるトガったダンスパフォーマンスと炎の演出で、会場のボルテージが一気に上がった。『HANDS UP』ではリズムに合わせて手を動かす“ブンブンダンス”や挑発的なダンスと藤ヶ谷太輔による「代々木、行くぞー!」というあおりにファンの歓声はさらに大きくなった。

 大人の色気がたまらない一曲としてファンからも人気な『CHUDOKU』では、曲が始まる前の映像から、カメラワークでメンバーの上下が逆さになり“逆さまの世界”へとファンを誘う。やわらかい色・生地・柄のちがいが特徴的な衣装に着替えたメンバーが椅子に座った状態で再びメインステージに登場。椅子に座ったままフライングし、空中でメンバーも逆さまに回転したり、LEDに映し出されている逆さまの世界と混じり合う演出でファンを魅了した。

 さらに、甘酸っぱい恋心をさわやかに歌い上げるポップな楽曲『Lemon Pie』では、Kis-My-Ft2として初の試みとなる香りの演出として、会場全体をレモンの香りに。「香りでこの日のライブを思い出してもらえたら」という思いで、以前より構想していた演出がついに実現。黄色の照明に照らされながら、かわいらしさもあるダンスでファンの視線を集めた。

アンコールの最後にメンバーにはサプライズの企画も実施
アンコールの最後にメンバーにはサプライズの企画も実施

 MCタイムに入ると、宮田俊哉から「みんなで休憩しよう、乾杯しよう」と提案が。ファンも手持ちの飲み物を手にし、「俺たちのツアー最終日に、乾杯!」と会場にいる全員で水分補給をするというKis-My-Ft2らしさあふれる時間が流れた。さらに、13年前の2月12日に国立代々木競技場 第一体育館でデビュー発表したこと、5か月間にわたって公演してきた本ツアーのこと、ここまで前半のパフォーマンスなどを振り返った。

 そして、6人という新体制として発売した最初のシングル『HEART BREAKER/C’monova』より『C’monova』も披露。楽曲タイトルには「Come on over(ここへおいで)」と「nova(新星)」を内包しており、「日常を飛び越えてここへおいで、本物のSHOWを見せてあげるよ」という、新たなキスマイの世界に飛び込んできてほしいという思いを込めた楽曲となっている。あえて振り付けのないフリースタイルで、6人が顔を見合わせながらの力強いパフォーマンスとなった。さらに『想花』では、LEDにはカラフルなアニメーションと手書き風の歌詞が映し出され、ここでも香りの演出として金木犀の香りが会場を包み込んだ。

 紫一色でまとめられたセットアップに衣装チェンジすると、ラストスパートへ。ファイヤーボールとともにメンバーがポップアップで登場し、『PSYCHO』『Black & White』と勢いのあるダンスナンバーで、会場の盛り上がりは最高潮に達した。そして、二階堂が「みなさんにとっても、僕たちにとっても、大切な曲です。聞いてください」と曲紹介をし、7人体制最後のシングル『ともに』のイントロが流れると、会場のペンライトが元メンバー・北山のメンバーカラーの赤一色に染まった。

 最後には、玉森が「みなさま本日はありがとうございました。楽しんでいただけましたか? これからも、僕たちはみなさんと一緒に楽しい思い出・未来を作っていけるよう、全力で進んでいきますので、末永くあたたかく応援してくださったらうれしいです」とファンへ感謝を伝えた。さらに、宮田も「みんなライブ好き? もっと楽しみたいよね、ドームあるから! みんな絶対に来てね! 次はドームで最高の思い出つくりましょう!」とファンとの未来を誓い、公演は幕を閉じた。

 さらに、15日の夜公演ではダブルアンコール後にメンバーへのサプライズ企画を実施。メンバーがツアー最終日を締めようとすると、突然スクリーンに映像が流れ、全国の各会場のブースで応援メッセージを書いているファンの姿が。メンバーには秘密でツアーの初日から各会場でブースを作り、ファンからメッセージを募集していたというメンバーへのサプライズ企画のネタバラシがされると、追い打ちをかけるようにファンからのメッセージが印刷された金テープが、メンバーのもとに降り注いだ。感極まって涙がにじむ6人の姿がスクリーンにも映されると、会場には涙を浮かべるファンも。

 サプライズへの驚きとひとしきり感謝の気持ちを伝えると、宮田は「俺たちもこのツアーをやるってことが勇気のいる決断だった。すぐにツアーを始めようっていう決断をしたけど、それも6人からしたらすごく勇気がいることだったし、ちゃんと完走しないとなっていうプレッシャーとか責任とかもすごくあったツアーだったから。これはダメだって……」と目頭を熱くした。続けて、涙の止まらない玉森が「よし、帰ろうぜ!」と冗談まじりに話したあと、改めて「たくさんの愛を受け取りました」と感謝の気持ちを述べた。

 そして、藤ヶ谷も「ほんと、(グループを)閉じなくてよかったな、続けてよかったよ。続けてたら人生いいことあるな」と思いを言葉にした。横尾も「皆さんの愛とたくさんのスタッフさんに支えられて僕たちは本当に活動できているなと思っています」とスタッフへの感謝、会場へ来てくれたファンへの深い感謝の気持ちを何度も伝えた。

 メンバーがステージを去ると、会場のLEDにはステージ裏の映像が。メンバーが使用するステージ裏から楽屋までの通路に150メートル分の幕が貼られ、約3万ものメッセージがびっしり掲示されていた。メッセージの中には、デビュー前キスマイの公演のバックについていたTravis Japanのメンバーやスタッフからのものもあり、キスマイへの思いのこもった企画となった。

次のページへ (2/2) 【写真】囲み取材会とライブのアザーカット
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