資産1億円達成の46歳男性、金運上げた驚きの“珍習慣” 「効果ないかもですけど、やってみてください」
就職氷河期に入社し、ブラック企業で地を這うような過酷な労働に耐え、今年1月、46歳にして資産1億円を達成したのが、絶対仕事辞めるマン(@MaqwgNaJKDOnxGb)さんだ。畳の上での質素すぎる食事の投稿で話題になった絶対仕事辞めるマンさんは、苦節21年、目標である1億という大台に到達した。どうやってばく大な資産を築いたのか、1億を呼び込んだ秘けつ、独自の習慣を聞いた。
耐えたブラック企業での過酷生活 「早くリストラしてくれよ」という心境に
就職氷河期に入社し、ブラック企業で地を這うような過酷な労働に耐え、今年1月、46歳にして資産1億円を達成したのが、絶対仕事辞めるマン(@MaqwgNaJKDOnxGb)さんだ。畳の上での質素すぎる食事の投稿で話題になった絶対仕事辞めるマンさんは、苦節21年、目標である1億という大台に到達した。どうやってばく大な資産を築いたのか、1億を呼び込んだ秘けつ、独自の習慣を聞いた。
――ついに資産1億円。達成時のご心境を教えてください。
「月並みな言い方ですけど、うれしいというのは絶対ありましたよね。『21年近く頑張って達成したぞ。肩の荷が下りたな』みたいなところはありました。ブログにも書いているんですけど、あんまりいい会社じゃないし、嫌なことも多かったんですけど、全部許す心境みたいになりましたね。FIRE(経済的自立と早期リタイア)できる状態になっても、仕返ししてやろうというより、『もういいよ、なんか許します』みたいな心境になりました」
――就職氷河期にブラック企業に入社され、21年です。
「21年ほど、『1ミリでも2ミリでも前へ、前へ』と頑張ってたんですけど、目標を達成してぱっと振り返ると、昔の自分がかわいそうになったというか、変な言い方ですけど、結局ずっと苦労して暮らしてきたんですけど、それは今の僕のために頑張ってきたところがあるので、『過去の自分よ、すまんな』と思いました」
――億り人になって生活は変わりましたか。
「あんまり変わらないですよね。僕なんか、特にゆっくり蓄積してきたほうですから、資産が急にすごく増えた人みたいに、わって変化があるわけじゃないです。ただ、見える景色は一緒なんですけど、やればできるんだなと。あとはFIREがいつでもできる状態になったので、それは変わりましたよね。やっぱり非常に気楽というか、『早くリストラしてくれよ』という楽な心境になっています(笑)」
――周りから祝福は。
「リアルでは誰にも言ってないので、何の祝福もないんですけど、Xでつぶやいたら、ありがたいことに180万ビュー、1.4万いいねぐらいいただきました。最近、株もいいので、(億り人になる人は)多いんですけど、こんなに祝福してもらえるなんて本当、幸せものだなと思いましたね。皆さんありがとうございます。一方、ヤフーとかで記事になると、アンチというか、こうはなりたくないなみたいな声とかも結構あるんですよね。『こんな20年とか絶対無理だわ』みたいな。でも、それももっともな意見だと思うんですよ。普通の生活をしていたら、やる必要ないことだと思いますし。あと、『1億円程度でよくFIREするね』みたいな、嫌味みたいなことも言われます。僕はこれ以上、積むつもりはないし、1億円分だけ生きて死ぬみたいな、それぐらいの感じで考えていますけど」
――実際、物価高騰の中、1億円でのFIREは現実的ですか。
「僕はできると思っているんですよ。1億円と早期退職金で、ですね。早期退職金は1500万ぐらいと思っているんですけど、それに年金及び物価上昇率に抵抗する程度の軽い運用を合わせたら、99歳まで月の手取りで30万ぐらいはいけるんですよ。手取り30万って全然悪くないというか、それで暮らしている人はいっぱいいますし、それ以下で暮らしている人も多いだろうと思います。世間ではできないという人もいるんですが、それは数値的根拠を持って、できると申し上げたいです」
――ご自身ではどんなお祝いを。
「豪華な食事はしなかったんですけど、結構ぜいたくに唐揚げを食べました。あとは時間があれば、4泊5日ぐらいで、隠れるように温泉旅館にでも行きたいんですけど、仕事もありますし、これから休みが取れれば行きたいですね」
資産形成「何度かすごいダメージを食らっている」 質素に見える食生活に変化
――コツコツと続けた努力が実を結びました。
「ですね。20代、30代は棒に振ったようなものなので。正直、就職氷河期はついてない世代というか、そういうのはずっと感じていましたよね。最近『不適切にもほどがある!』というドラマで、昭和と今の世代の差みたいなのをやっているんですけど、まさに両世代に挟まれた人生だったなと思います。資産をためるのも、リーマンショックもありましたし、何度かすごいダメージを食らっているので。もう1回同じようにやって、1億円ためたいですかと言われたら、ノーですね」
――仕事を辞めたいと思ったことは。
「辞めたいという気持ちはずっとですよね。特に僕が30歳ぐらいのときに、めちゃめちゃパワハラがすごかったんですよ。本当に毎日、どなられ続けた2、3年がありました。そのとき、本当辞めようかなと思ったんですけど、辞めても行くところはないし、結局耐えましたね」
――もういつでも退職できます。
「なるべく早く辞めたいのが本心なんですけど、早期退職というか、会社都合のリストラを待っている状態なんです。あと、急に自己都合で辞めるのも難しいので、現実はしばらく働いているとは思います。うちの会社が奇跡的にホワイト化するとかなら、全然働いてもいいんですよ。ただ、それも絶望的ですし、仕事自体もそんなに好きじゃないから、辞めていく方向で考えています。それのために頑張ってきましたから」
――ところで、ご投稿を拝見すると、質素な食事が続いています。
「実はビールが発泡酒からモルツに変わっていたり、刺身や野菜もちゃんと食べるようになっているんですよ。すき家とかもよく行くんですけど、牛丼に150円出してサラダセットにしたり、若干豪華にはなっています(笑)。ただ、これを豪華と捉えるかどうかというのは、人によると思うんですけど、僕にしたら、この150円を使うのは今でも緊張するというか、『あ、こんなに使っていいのかな』みたいな気持ちになりますね。でも、お金をこれから使っていかなきゃいけない段階なので、歯を食いしばってお金を使っている感じです」
――節約の感覚が染みついていますね。
「油断すると節約してしまうみたいなところもあるというか……。本当、どケチが身に染みているし、ちょっと豪華にしたよと言っても、多分50歩100歩に見えるんだろうと思いますが、これから頑張ってまたお金を使う癖はつけていきたいなと思っています」
1億円貯金できた秘けつは? 家賃3万円アパートから引っ越し、海外移住も視野に
――1か月の食費はどのくらいですか。
「朝は基本、食べないんですよ。お昼は株主優待をいっぱい持っているので、それで食べています。夜の自炊はポイントとかで全部まかなっているので、持ち出しという意味ではゼロです。それを現金に換算するなら食費は月3万円程度という扱いになるんじゃないですかね。優待とポイントで調達した食材を安いときに買いだめて、ちょびちょび食べている感じです。JCBギフトカードやクオカード、お米券などを使っています」
――家賃3万円のアパートから引っ越しの予定は。
「今の仕事をしている限りは不便じゃないので、アパートはボロボロですけど、引っ越すのも面倒ですから、しばらくこのままでいいなと。退職したら、この街にいる意味もないので日本のどこかに行くか、もしくは海外にでも行っちゃおうかなとかも思っています。全然別のところに引っ越すと思います」
――高額な出費を検討されてるものはないのですか。
「電子レンジと冷蔵庫の新しいのが欲しいなと思っています。乾燥機付きドラム洗濯機も欲しいですけど、いつ引っ越すか分からないので戸惑ってますね。本当それぐらいです」
――改めて1億円貯金できた秘けつを教えてください。
「これは目的意識だと思います。普通のサラリーマンがやるには、相当強い意思でやっていかなきゃいけなくて、僕は会社を辞めたいという思いが強かったから、それイコール目的意識ということで、折れずにこれたと思うし、しょうもない会社で働いてるので、逃げるぞっていうのとコンプレックスみたいなのもやっぱりあるので、そういうのがばねになってたのかなっていう気もします」
――なかなかハードルは高そうです。
「まあ、僕はXとかでも変な人に見えると思うんですけど、でも多少人より変なぐらいじゃないと、1億円なんて絶対たまらないと思うんですよ。我が道をいけ、みたいな。あとはシンプル生活自体が楽しくなってくると最後は勝手にお金がたまっていくので、それも秘けつなのかもしれないです。節約は合理化するということだから、それが楽しいと思えるようになれば、お金ってすごくたまりやすいんだと思います。モチベーションという意味で」
――これは無駄遣いだと思うことはありますか。
「見栄を張るための投資ですね。高級腕時計とかそういうのは無駄だよねって思います。その人が楽しいならそれでレクリエーションとしていいんですけど、僕としては合わないと思います」
1億円貯金できた驚きの習慣 「効果はないかもしれないですけど……」
――幸運を導くような習慣はありますか。
「風水を信じているわけじゃないんですけど、黄色いタオルをずっと外にかけていました。お金を呼び込むという意味で、風水的にいいらしいんですよ。窓やベランダに黄色いものを吊るしておくと、お金が入ってくるということで。僕、全然スピリチュアルとかやらないんですけど、それだけはやっていました。20年間でそのタオルがボロボロになって、もうすごい状態です」
――20年間も外に干されていたんですか。
「そうです。だからもうタオルがほとんど切れちゃって、今端っこしか残っていないんですよ。一応、そんなことをやっていましたね。効果はないかもしれないですけど、やってみてください。ま、心持ちですよね」