歌舞伎俳優の中村勘九郎、勘九郎の長男・中村勘太郎が15日、東京・中央区京橋3丁目の『江戸歌舞伎発祥之地』記念碑の前で、囲み取材を行った。

　同所は、400年前の寛永元年（1624年）2月15日に、初代猿若勘三郎が江戸で初めて官許を得て、後の江戸三座の筆頭『中村座』となる芝居小屋『猿若座』を建設した場所付近。現在の日本橋と京橋の中間付近で興行し、幕府公認の櫓（やぐら）をあげたことから、昭和32年（1957年）に『江戸歌舞伎発祥之地』記念碑が建立された。平成17年（2005年）には、勘九郎の父である十八世中村勘三郎（当時は五代目中村勘九郎）が記念碑リニューアルの序幕を行った。現在、歌舞伎座では十八世中村勘三郎十三回忌追善『猿若祭二月大歌舞伎』が上演されている。

　前日の14日がバレンタインデーということで、12歳の勘太郎のチョコレート話に。「チョコレートはもらいましたか？」という質問に、「友達の間であげたりしていたので、友達から5、6個もらいました」と明かした。勘九郎は息子のチョコレート数に、「えー！　友達とシェアしたというのは聞いていましたが、そんなにもらってたの？」と驚いた。「勘九郎さんも若い頃はたくさんもらっていたのでは？」と聞かれると、「それはないです、全然、全然！」と謙遜。「トラック2台分くらいですかね」と報道陣を笑わせた。

　また、2月22日は勘太郎の誕生日。13歳を迎える勘太郎はプレゼントのリクエストを聞かれると、「ジャケット」と回答。報道陣から「ここでお願いしておけば、もらえるかも」と勧められると、「黒のジャケットが欲しいです」と父におねだり。勘九郎は「欲しいものが大人になってきましたね」と笑った。